具のない味噌汁のような日記
夏の記憶がまるっと抜けている。いや、確かに夏らしいことも一つか、二つはしたんだろうけども。
5月の怪我の影響で思い悩むことの多いまま、6月、7月に突入し、そこから怒涛のイベントラッシュで蝉の鳴き声はもう聞こえなくなっていた。
夕方の気温が下がったからなのか、ここのところ夕日が綺麗に見える。
西の空では綺麗にお日様が沈んでいく。ずっと眺めていたいが、ふと気づくと東側の空では入道雲が夕日に照らされて仄かに黄色く光っている。これもまた綺麗だなと。
随分と昔から、昇る日よりも、沈む日に心を動かされている。
若い時分に海の家を貸し切ってみんなでゆるい音楽を聴きながら夕陽を見よう。なんてイベントをやっていた。あれが、多分今のカレー屋になる遠因なんだろうなと。
体調がよくないからなのか、忙しいからなのか、全くどこにも行かなくなった。
自分の作った飯を食べるか、コンビニ飯か、チェーン店か。誰とも会わない、話さない。話題のお店にも馴染みのお店にも行かないので、新しい発見もない。
もちろんお店で人には会うんだけど、仕事とそうではない時では、心の動きも、相手の印象も全然違う。
そうしていると、俺と言う存在はすっかり街から消え去り、たまに外で人に会うとまるで行方不明になった人に会ったかのような扱いを受ける。
いつかいきたいと思ってGoogle mapに保存したお店は増え続けるが、そのうち2月に一つでも行ければいい方である。
何かをインプットすることも大切だけども、そこに存在したと言う事を証明しないとあっという間に忘れられる。
あの時確かに俺はそこに居た。と言うのが意外と街でサバイブして行くには重要なのかもしれない。
まぁ、それだけじゃ体の厚さの割に薄っぺらいままになってしまうので、しっかりインプットもしないといけない。
面白い人になりたいと漠然と思い始めた中学の頃。あの時の面白いと、今の面白いはもう全く別物で。
今の面白いが正解かは分からないけども、突き詰めていくときっと今の面白いの方が素敵な人間になれるような気がする。あくまで気がするだけ。
だから、どんなに忙しくても興味を持ったことは、ググったりするようにしている。
体験に勝るインプットはないけど、体験を受け入れやすくはするための予習は必要なわけで。
取り止めのない事を書いていたら、気分が少し軽くなる。なんとなくここのところずっとモヤっとしてる。でも、それは今自分に必要な時間なんだろう。雌伏の時。なんて言い聞かせて、しばらく大人しくしておこう
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