「初心者」「低体力者」指導の共通点・相違点、最重要ポイント
はじめに
東京では梅雨明けし、毎日暑い日が続いています。
そんな中でも僕のジム「Quest」には毎日多くのメンバーの方がトレーニングに来てくださっていて、その姿勢に頭の下がる思いです。
特に最近はこのnoteを読んだり、僕の他のSNSを通してたくさんのお問合せをいただくようになり、そこからのご入会も増えています。
トレーナーとしてやはりその際に特に重要なのが、トレーニング初心者と低体力者への対応です。
これは僕だけでなく、多くのパーソナルトレーナーの方にとっても重要なポイントなのではないでしょうか?
「初心者」と「低体力者」
一見すると、これらのクライアントは似たようなニーズを持っているように思えるかもしれませんが、実際にはそれぞれ異なる特性と注意点があります。
初心者は、運動経験が少なく、基本的なトレーニング方法や体の使い方に慣れていない人たちを指します。
彼らはフィットネスに対する基礎的な知識が不足していることが多く、正しいフォームや適切な負荷設定を学ぶ必要があります。
また、新しい運動習慣を身につけるために、モチベーションを維持するサポートも必要です。
一方、低体力者は、一般的に体力が非常に低く、日常生活でも疲れやすい人たちを指します。
彼らは健康状態や運動能力が限られているため、過度な負荷や無理なトレーニングは避けるべきです。
低体力者には、簡単なエクササイズから始め、徐々に負荷を増やす漸進的なトレーニングが求められます。
また、成功体験を積み重ねることで自己効力感を高めることが重要です。
このnoteでは、トレーニング初心者と低体力者に対する共通点と相違点を明確にし、パーソナルトレーナーとしての効果的な指導方法を紹介します。
具体的なエクササイズ例やトレーニングプランも取り上げることで、実践的なアプローチを提案します。
今回のnoteを通してトレーナーの方にはクライアントのニーズに応じた安全で効果的なトレーニングを提供するための参考に、また一般の方にはトレーナー選びの参考にしていただければ幸いです。
ただ一番大切なのは最後の「まとめに変えて」で書いた内容です。
ですからぜひ最後までお読みください。
「初心者」と「低体力者」の共通点
1. 安全性の確保
初心者も低体力者も、安全性が最優先です。
正しいフォームの指導と無理のない負荷設定が重要です。
2. 基礎の強調
両者に対して、基本的な動作とエクササイズの習得が必要です。
プッシュアップ、スクワット、ヒンジ動作などの基本エクササイズを中心に指導します。
3. 漸進的な進行
トレーニングの強度やボリュームは段階的に増やしていくべきです。
体の適応を促し、過負荷を避けるために、少しずつ負荷を上げていきます。
「初心者」と「低体力者」の相違点
1. フィットネスレベルの違い
初心者: 一般的なフィットネスレベルの人が多いが、トレーニングに慣れていない。
低体力者: 体力が極端に低い場合が多く、日常生活でも疲れやすい。
2. トレーニングのアプローチ
初心者: 初期段階では全身の筋力強化を目指し、多種多様なエクササイズを取り入れる。
低体力者: 極力簡単なエクササイズから始め、特に関節や筋肉に過度の負担をかけないよう注意する。
3. 心肺機能の考慮
初心者: 基本的な有酸素運動(ウォーキングや軽いジョギング)を取り入れる。
低体力者: 極低強度の有酸素運動(短いウォーキングや軽いストレッチ)から始める。
4. メンタルサポートの違い
初心者: 新しい習慣を作るためのモチベーション維持が重要。
低体力者: 自己効力感を高めるための細やかなフィードバックと成功体験の提供が必要。
具体的な指導方法
初心者向けの指導方法
初心者向けの基本的な筋力トレーニングプランを提供し、全身の筋力強化を目指す。
初期段階では、低負荷高回数のトレーニングを推奨。
低体力者向けの指導方法
簡単な動作から始め、徐々に負荷を増やす漸進的なトレーニングプランを提供。
特に注意が必要なエクササイズには補助具やサポートを活用。
まとめに変えて・・・「最重要ポイント」
ここまで「初心者」と「低体力者」の共通点、相違点について書きましたが。
今回わざと箇条書きで簡単に書いたのには「ワケ」があります。
それは僕が現場で指導する際には「初心者」と「低体力者」というカテゴリーの分類すら意味がないことを実感しているからです。
最も重要なのは「個人と向き合うこと」
「初心者」だからきっとこうだ。
「低体力者」の場合、この点を気をつけるべき。
そんな単純な思い込みが、トレーナーとしての目を曇らせ、重要なポイントを見落とすことに繋がりかねません。
それは「初心者」「低体力者」に限ったことではない。
カテゴライズすることができる知識は重要ですが、決してそれに縛られず、「個人」を尊重し、ありのままの「個人」を受け入れることこそがまさに「パーソナルトレーナー」のお仕事ですから。