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空を飛ぶ夢は楽しいけれど、不安定

空を飛ぶ夢を見る。空を飛ぶ夢はよいことが起きる兆しなんだそうだ。でも実際、空を飛んでる夢を見て起きるよいことが「これだ!」と感じたことは一度もない。これ、気づけないと意味ないよね?
でも、よいことが起きるならそれにすがりたいのが人の心情というもの。だから夢の中で飛べそうなときは務めて空を飛ぼうとすることがある

でも夢の中で空を飛んでいても、意外と頭の中は冷静で「重さ」を感じているのか、うまく飛べない。面白いことに自分で体に力を込めて上昇できるよう伸びをしながら空を目指しているのだ。気を抜くとイカロスになりそうだから。羽はついてないけど、ね
夢の中でうまく走れない…ってことに似ている。 必死で手足を動かしているのに、体力増強マシーンでも括り付けられているかのように体が思うように前に進まない。それと同様に空を飛ぶことも簡単じゃない。うまく体をのせられないというのか、頑張って飛ぼうとしてもうまくいかないこともある。逆に最初から空に至り、思うようにぐ~ンぐんと上っていけることもある。これってちょっと人生にも似てるのかなって思った。こじつけかな?

先日こちらの記事を見て、思い出したことがある。おそらくそれは、わたしにとっては黒歴史というやつで、明らかなるトラウマになった。無邪気な心に「子どもの夢は自由」だといいながら飛び立てないジレンマ。わたしの人間形成を大きく変える出来事だったと言ってもいい。今は多分、消化して、更に昇華できているのではないかと思うけれど、あの時間はムダだったようにさえ感じる。だってわたし、多分あれのせいでその後の人生「山月記」だったのだから

臆病な自尊心と尊大な羞恥心

大人になれない自分が本当に嫌いだった。年をとればみんな自動的に装着できる装備だと思い込んでいた。だがわたしに許された装備はコンプレックスなんていう生易しいものではなく、自分を否定したくなるほどの汚点だ。どこでどう仕込んでどう自分のものに仕上げていくのか、なぜみんなはうまくレベルアップしていくのか、わたしだけ知らない秘密の交換所でもあったのか。それならどこで素通りしてしまったのか
わたしの友人はみんな綺麗でどこから見ても大人で、大人がこなすであろうそれらを難なくこなしている。わたしはいつも妹ポジションで、頼りなくて危なっかしい…同級生と一緒にいても、なんだかみんなが年上に感じる。同じ教室にいたころよりもさらに一層、幼さがクローズアップされている感じだ。いつまでたってもそこから抜け出せない。でも、背伸びしたところで綺麗になれるわけじゃない。あ、綺麗になりたいわけでもないけれど、つまりは対等な気がしないのだ

生まれながらの未熟さと遺伝子からなる童顔

ちょっと「山月記」っぽくいってみた

ま、それは個性だけれども、それゆえに大人になれないわたしは、年下が苦手。こればっかりはどうしてもクリアできないステージというわけだ

noteは年を感じさせないね。数字を知らなければみんな対等、上も下もない。あ、レベルの問題は別として…。文字のやり取りは、ときに自分を大人にさせる

そんなわたしも、知恵はついてくる。若い頃は「この世の終わり」だとまで感じていた自分の運のなさや対人関係その後の人生etc…だったけれど、ただ一言「大器晩成」という言葉だけがわたしの強みだった。これは根拠のない自信というやつだけれど、なぜか「歳をとればとるほどしあわせになれる」と信じてやまなかった。これはもう「大器晩成」といってもいいほどに、疑わなかったのだ

どうして若い頃ってあんなにも「生きにくい」と思っていたのか…それと同時に「大人は結局いいところを持っていく」と抗えない幼さを恨んでいた

どうしようもないことって本当にあるんだよ

って、いつも言い聞かせながら、のちにやってくる「大器晩成」の人生を信じて心待ちにしていたのでした

とはいえ「環境が変われば人生が変わる」と思い込んでいた稚拙な脳みそはなかなかわたしを相応な大人には導いてくれなかった。それでも経験が擁護してくれたというのか、だてに年齢を重ねていないことだけは救われる部分なのかな

今はあまり怖い夢もみなくなったけれど

そういえば最近、空飛んでないなぁ・・・・









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