家にひとりいたら

よく言われたの、無邪気でお喋りな頃のわたし。家にひとりいたら飽きないって。でもね、そういう言葉の末路は美人と一緒だと思うの「３日もいたら飽きる」。言葉は背中合わせ

実際、うるさいと思うのよわたし。きっと「黙れ」って言いたくなると思う

だって「ずっとそのままでいい」って言ってた前の旦那さまは、学生時代からの友人に「尻にしかれてんじゃねーの？」って言葉ひとつでわたしを公共の場へ連れていく時は、まず「お前は黙ってろ」だった。だれかがわたしに意見を求めても同じ「お前は黙ってろ」。そさそて帰りの車の中はいつもお小言…なに、それ？
同級生だから対等なやり取りができるのが楽しい…って言ってたじゃん。おとなしいお前はらしくないからそのままでいい…って言ってたじゃん。彼女じゃなくてお嫁さんになったら、自分を捨てろって？ ふーん

3日以上一緒にいたけど？ 気づかなかったの？

わたしも気づけなかった。そんなに周りに左右される人だったとは…気を使いすぎるのはそのせいだったのね。そんなにも世間体を気にする人だったとは…嫌いだって言ってた母親のいうこと、よく聞くじゃん

友達に戻れてよかった(*ˊ˘ˋ*)♪ おしあわせに

家にひとりいたら…これと並行してよく言われたのが「悩みなさそうだね」だった

ばっかじゃねーの？

悩みのない人なんていねぇよ！って思ってたけど、口には出さなかった。それをいう人はいつもつまらなそうな顔をしていたし、いじられキャラが１番言われがちな言葉だったから、わたしはそれに対する返し言葉をたくさん持っていた
わたし、小心者だけど根に持つタイプだから（やなやつじゃん）、いっぱい考え事できるの、マイナス思考。でも、いちいち落ち込んでると楽しくないし、子どもの前でお母さんはしゅんと出来ないから、上手に切り返すことにしたの

すべてを褒め言葉と、う、け、と、め、て

あの頃が１番、頭使ったんじゃないかな？ おかげさまで白髪増えちゃったよ

３日一緒にいたら飽きるかもしれないけれど、でもね、すぐにポイってしないで、ちょっとしまっておいたら？ そしたら忘れたころに出してみたくなると思うの。屁理屈？

今の旦那さまはわたしが屁理屈をいうと「やっぱり飽きないな」っていうの。ときどき呆れたりもするけれど、笑って「かなわないよな」っていうの。それとこれは内緒なんだけれど…彼、わたしを「文豪」って呼ぶのよ。わたしの作品読んだこともないくせに、その屁理屈ひとつで「文豪」ですって。希少な人だわ
たぶん彼は、わたしに飽きても出し入れできる包容力があるってことなんだと思う（あ、そうなのかも？ ごめん、今気づいたわ）。教訓は活かせてるってことなのかな？

おあとがよろしいようで～(^^♪

このお話は、下記の紹介文に基づいて「自分探し」のつもりで書いています

なんだか途中イラっとしちゃったんだけれど、まだまだ人間ができてないのかな。でもね、それも大事だと思うの。だって、なんで失敗したのかを忘れちゃったら、今の自分が嘘になるから。それにその失敗があって、ちゃんとそこにはなぜ今があるのかという感謝も生まれているわけだから、結果すべては無駄ではないってことだとわたしは思うの