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書くひと⇒ 絶対の自信

そう、かつてわたしにもあった、根拠のない自信・・・・
絶対に「小説家になれる」と思っていた時代があった。高校時代から20歳の頃にかけて、公募に応募しまくっていた。なぜなら、わたしの人生の組織図の中には「就職」の2文字がなかったから

えぇ、ニートだったの。ただ単に(@_@。

親のすねをかじって、かじりついてはいたけれど悪気もなく、当然とは思っていたけれど、なんで働かずに食えると思っていたのか不思議なくらいに、わたしの中には「自分が働く」という選択肢はなかった。もちろん今もない(ダメ人間じゃ~ん)
でも、やっぱり職業というからには、いろいろと得手不得手というものがあり、とにかく自分に見合った職業を見つけることが困難だった。もしかしたらメンヘラ…いや、明らかにあの頃のわたしはメンヘラで、とにかく外(=社会)に出ることがとても容易ではなかった。両親にとっては本当に「くず」な娘で、今でも申し訳ないとは思うけど、でもどうしようもなかった…

高校時代は中学の延長で、授業は静かで快適な執筆時間だった
あの頃は主に忍者モノ(当時同人誌で流行っていた)や、ファンタジー小説を書いていた。しかもわたしは主に「児童文学」を手掛けていたのだ。ファンタジー…今となっては忘却の彼方、今のわたしには書ける気がしない。むしろ当時は現実的な恋愛小説や、時節物は書けないと思っていた。それはずばり、経験がないから・・・・あ、なんかかわいそう

小説家になったら「徹子の部屋」に出れると思っていた。加えて「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングにも出れると思っていたし、ゴールドブレンドのCMにも出ると豪語していた。それらが同じ執筆仲間の間でのステイタスであり、自分たちを鼓舞する最大の話題だった。若いって、無知って、無敵!
あの頃のわたしが今のわたしを見たら「おいおい、なにやってんだよ」って思うかもしれないなぁ…がっかりしてんだろうな。でも現実はそんなに甘くはないんだよ、若者よ
あ、でも才能のある人や根性のある人にはその道は開けているのかもしれない。あれから20年も経っちゃったけれど、結局やめられずに小説書いてるの、わたし。ブランクあるけど、そのブランク、なにやってたの?って振り返って当時のわたしに言ってやりたいけどね、今は

ま、いいけど。結果はこれだからさ

結局書くことは好きだから、やめられずに、とりあえずだらだらやってる感じだけれど、でも満足はしてるのよ。だって、あの頃とは違って読んでくれる人がいるし、あの頃よりも自信を持って発表で来ている。時間は経ったけど、無駄ではなかった。だから、今が楽しい。あの頃ほど湯水のようにアイディアが湧いてくるわけではなくとも、確実に仕上げられる今が楽しい。これはすごく大事なことだと思うから

根拠のない自信…っていうのは、時にものすごい武器になることがあると思う。あの頃ほど現実を甘く見ているわけでもないし、無視しているわけでもないけれど、やっぱりわたしは夢を諦められないから、頑張ろうと思う



いつもお読みいただきありがとうございます とにかく今は、やり遂げることを目標にしています ご意見、ご感想などいただけましたら幸いです