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仕事探さないとな

石油ストーブのホコリの焼けるのを嗅いでから何日か経って、11月の月末の経理しないといけないなと考えてるということは今月もほとんど終わりそうになってる。つまり、今年ももう終わろうとしてる。

年が明けて1ヶ月経てば、3年続いた仕事が終わる。会社辞めてから自分の生活を長く支えてた仕事が終わる。とてもお世話になった。本当に感謝してる。予算を用意するのが難しくなったらしい。景気が悪いからしょうがないなと思う。

新しい仕事を探すとなってもすぐに納得いく仕事があるわけではない。同じ環境で働き続けていると自分の市場価値に対して不安がでてくる。その環境で自分が求められてるのは自分の力ではなくて、その環境に長いた結果積み上がっている知識であって、それは他所様は知ったことではない。そんなことになってるんではないかと考えてしまう。

不安が募れば否定的な考えが頭を占めるようになる。自分はプログラマや情報技術者としてやっていけるのか、もっと適している働き方があるんじゃないかと思う。こういう考えをしている自分を見ていると神に与えられた仕事というものがあるのでないかと思っていることに気づかされる。俺の転職はなにかという問いに変わっていく。精神世界の神の存在はさておき、世界は神が作ってないし、俺の天職なんてものはなくて比較的向いている仕事と比較的向いていない仕事がいくつかあるだけ。

仮に自分に情報技術者が向いているとしよう。そうだとしたらどういう性質がそうさせてるのか。一つは作業が好きな性格になる。特にコーディングが好きだ。黙々とキーボードを叩いている時本当に楽しい。体に疲労が溜まらないならずっとできるんじゃないかと思う。他にも勉強することが好きだったり、設計することも好きなところもある。

作ること以外にも、話すことが好きなのもある。自分の考えを言葉にすることは得意だと思う。時間をかけなくてもある程度の言葉にできる。さらに会議でも相手を選ばずに自分の考えを伝えられる。専門家は常に非専門家に説明することを求められる。非専門家にお金をもらうのだから当然のことだ。

作ることと話すことが必要な情報技術者は自分に向いている。そこそこ納得のいく説明だと思う。逆に向いていないとしたらどうかを考える。

仮に自分に情報技術者が向いていないとしよう。そうだとしたら初めに頭に浮かぶのはそれを仕事にすることが向いていないということだ。仕事とした場合、それを長期間安定して取り組む必要がある。心身の健康と生活を支える人たちとの関わりを維持することのようにその仕事をするためにしなければいけないことがある。それらとの両立ができない。つまり仕事と生活の比重を調整できないから向いていないということになる。

これは今までに失敗した過去がある。会社で働いてるときに、精神科に休めと言われた。もらった診断書の中身は見てないから診断名はわからないままになっている。個人で働いていても食いしばりすぎて歯が折れた。2本折れた。

家で働けるのはいいね。なんて何も知らない人たちは言うけれど、家にいる時間つまりずっと仕事のことを考えている。寝ている時も設計に使う単語が頭に浮かんでいる。そんな状態で心身の健康はどうやって手元に残り続けるのかと思う。

二つの立場をずっと揺れてる。迷いがある。どちらも自分の中ではよく考えられたと思う。決断できないのは勇気がないからだと思う。

人生に大きな意味を持って、世界のために何かを捧げるようなことが自分にできる気はしない。したいことは納得できる仕事。したことに対して妥当な金額をもらうこと。払う人にとって払う価値のあるものを返すこと。取引をした両者が私は納得のいく取引をしたと思える仕事をしたい。

システム開発の文脈で使われる言葉に車輪の再発明というものがある。すでにあるものを発明するの意味。つまり、情報技術者として作ることを仕事にするということは再発明ではない発明をすることが求められる。それが自分にとって納得のいく仕事になる。つまり、世界にないものを作ることになる。

自分のしたいこととしたくないことは矛盾を孕んでいる。そんなことずっと気づいている。けれど、その発明をするような大それたことをすること、それに取り組んで心身の健康と周りの人との時間を失うことが怖い。

幼い時から飼ってた飼い犬が死ぬ時に横にいなかった。母子家庭の自分と兄弟の世話をしてくれた祖母との時間を作れなかった。大した仕事をしてないのに発明の重圧に勝手に疲労して、家族との時間を作れないのは本当に苦痛だったし、弱く長く悔やんでる。

きっとダラダラと自分にくる仕事をしていって、何も仕事がこなくなったら就職でもするんだろうと思う。家族が全滅したら何か乱暴な夢の追い方をする勇気が湧いてくるのかもしれない。でも、その頃には何の元気もないんだろうなと思う。

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