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【㊗ビルディバイド1周年記念】1弾環境解説

また会いましたね。
ビルディバイド界のグラッジ・ウォッチャーことぐちです。
今回はビルディバイド1周年ということで、
ビルディバイド黎明期(の1弾環境について解説していきます。
1弾環境を遊んでいた方は思い出を振り返る形で、遊んでいなかった方は「へー、そうだったのか」と楽しんでいただけたらなと思います。

おっと!どうやら偶然たまたま友人のウッスー先輩が1弾限定戦が開催するようですよ!
是非参加の程よろしくお願いします。
https://www.izazin.com/taikai/79730925?at=JiXh9t7aqj3-iEaS2ZYCOmG7jKDvr5I30925

はじめに

この1弾環境の結論一言で表すなら「デッキじゃんけん」です。
除去、バドラトス(以下バド系と省略)、デコイの3タイプに分類されるデッキが3すくみとなっており
メタゲームが動いていきました。
そぉい先生のツイートから引用
https://twitter.com/fai_ry_biue/status/1482587371333844994?s=21&t=uXhjADEj1YkVTBKdOp7jTA

無題のプレゼンテーション

各デッキの分類と相性は以下の通りです。
除去(ブルーム、ライオネルなど)
→相手の盤面の除去をしながら詰めることを得意としている
バド(バドラトス、クラウディア)
→相手の干渉を受けにくく、理不尽な盤面や状況を作る事を得意としている
デコイ(マルグレア、ダグラーク)
→自分の盤面を強く作ることを得意としている

除去はデコイに強い
デコイはバド系に強い
バド系は除去に強い
といった相性関係となっています。
しかし、実際のじゃんけんの様に相性が有利でも必勝というわけではなく、
運やプレイの差によって勝敗が逆転することが多かったです。
BO1のルールであるビルディバイドでは、メタゲームを読み切り、この3すくみの中で一番環境に多いタイプに強いタイプを持ち込んだ者が勝ち残った環境であったと思います。

環境の流れ

それでは環境の流れをリリース前から順にみていきます。
各デッキリストについては後でまとめて解説いたしますので、興味ないよって方はスキップ下さい。

環境を解説する上で1つ注意点が、、、
1弾環境でのビルディバイド界隈は3G回線の如く情報伝達が遅く、強いデッキやそのリストが出回らないという状況にありました。
そのため1シーズンを通して3すくみの環境が成熟していきました。
激しいメタゲームの動きなどはなく、上記の「デッキじゃんけん」という結論は1シーズン終了時のものになりますので、ご承知おき下さい。
また、下記の環境の流れは私の記憶を元に作られた思い出日記の為、多少誤差などがあるかと思いますが笑ってみ逃して頂けると助かります。

第0章リリース前

ビルディバイドリリース前環境はとある支部によって形成されていました。
皆さんご存知(?)→https://youtube.com/channel/UCVQtb2rLQlHON1fsWbG7ITQ
日々公開されていくカードリストの中から様々なデッキを開拓すべくプロキシを擦り続けてました。(隙自語)
各テリトリーの評価は以下の通りでした
tier S ライオネル、マーギュリス、バドラトス
tier A ブルーム、クラウディア、アイオラ
tier B マルグレア
tier C ダグ

第1章環境初期編

リリース直後2種類のデッキが環境に名乗りを上げます。
赤青ライオネルと黒青ブルームです。
両者ともエースとテリトリーが強力でデッキの中身が固まりきらなくても十分にパワーを発揮でき、ストラクで簡単にデッキを組むことができたことを含め環境へと名乗りを上げました。

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赤青ライオネルは、エースのライオネルを軸にボードを捌き続け、テリトリー効果で打点の上がったライオネルとバドラトスによる複数打点で〆るデッキです。

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黒青ブルームは、テリトリー能力により毎ターン0コス除去で相手の盤面を破壊しつつ、ブルームの蘇生効果で突破不能の盤面を形成し倒し切るデッキです。
更に少し遅れて黒青マーギュリス、青赤クラウディアも環境入りをします。

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黒青マーギュリスは、序盤からテンポ良く動き続けライフを詰めつつ、凌がれても得意のリソース補充と除去を同時に行う戦術に切り替え、そのまま押し切ることができました。

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クラウディアは防御を捨てることで、アンブロ3点パンチを連続して出し続けコントロールされる前に倒し切ることができました。
この2デッキは分かりやすい強さがありつつ、ライオネルとブルームにも回答があることからシェアを獲得していきました。
しかし、ライオネル、ブルーム側もメタカードの投入やプレイングによるカバーによりこれを阻止。
上振れやライフのバスター枚数によって明確な相性が付け辛かったこともあり
結果的には、大きく環境が動くことなく環境初期を終えることとなります。

環境初期の結果としては、
組みやすさや分かりやすい強さのあるデッキが環境に台頭することとなりました。

第2章環境中期編

プレイや構築の研究が進み、断罪ブルーム、スカウトブルーム、赤黒ライオネル、青黒アイオラ…様々なデッキが現れていきます。

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特に断罪ブルームはマルグレアの効果によってライオネルに強く出ることができ、出力の高さとキャラ人気からシェアを伸ばしていきます。
増えてきたブルームに対抗すべくAOEが強い青黒アイオラ、より除去を強くした赤黒ライオネルも対抗して増えてきいました。

そして、満を辞して奴が環境に殴り込んできます。

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赤黒バドラトスです。
サイズが大きく対象に取れない事を活かし、相手の除去に屈する事なく盤面を形成し確実に盤面を捌きながら、相手を詰め切ることが出来ます。
更にテリトリーのライフ回復効果により中途半端な攻撃は無力化でき、既存の除去デッキ達を悉く粉砕し環境へと踊り出ます。
しかし、バドラトスにも欠点は存在し
・動きが遅い点
・デッキの性質上安定性に欠ける点
・サイズの大きい複数展開には対応できない点
これらの欠点により完全に勝ち切れることはなく、1環境デッキとして食い込むのみに留まりました。

環境中期の結果としては、
除去vsバド系vsダークライvsまたしても何も知らない今泉洋さん(23)となりました。
この中でもバドラトスは除去に対してデッキ性質上有利となり、今後のメタゲームの中心となっていきます。

最終章ディバイドバトル編

遂に1弾環境に決着をつけるべく、ディバイドバトルが始まりました。こちらは公式のレポートがあるため、そちらを元に解説していきます。
ディバイドバトルでの各テリトリーの使用率はこちらとなります。
ライオネル  22.8%
バドラトス  21.7%
ブルーム   19.3%
アイオラ   11.8%
クラウディア 11.0%
マーギュリス 8.7%
ダグラーク  3.9%
マルグレア  0.8%

事前のメタゲーム通りライオネル、ブルームが最多で
次点で除去デッキに強いバドラトスとクラウディアが多いと言った結果でした。
そして、決勝に上がったプレイヤーの持ち込みが以下となります。
バドラトス
ブルーム
クラウディア
ダグラーク
ライオネル

こちらもほぼ、事前のメタゲーム通りの結果となりましたね。
ですが、1つ事前のメタゲームには存在しなかったデッキがあります。

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そう白青黒ダグラークです。
高いスタッツを継続的に展開し続け、盤面を形成するとともに、豊富な除去コマンドと天助の来光によるカウンターにより反撃を許さないデッキです。
高スタッツデコイ+天助の来光のパッケージによりバドに強く出られると共に相手の除去にもある程度耐性が付けられる構築となっています。
そして、決勝の激闘の結果見事優勝を獲得したデッキは
白青黒ダグラークです。
デッキ構築、プレイの上手さにより見事国を治めました。おめでとうございます!

1弾環境のまとめ
結果としては、1シーズンをを通して除去、バド系、デコイが出揃ろい3すくみが形成されていった形となります。
今振り返ると、手探りの中、ユーザー同士で楽しく研究していけた楽しい環境だったかなと思います。
果たして研究が進んだ今どのようなデッキが環境になっていくのでしょうか…1弾限定戦が楽しみですね

環境デッキ解説

お待たせしました。
こちらでは1弾環境で活躍したデッキを片っ端から紹介していきます。
デッキ構築のヒントになればなと思います。

赤青ライオネル

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攻め ☆☆☆☆
守り ☆☆☆
パワー☆☆
安定性☆☆☆☆
一番オーソドックスなライオネル
ライオネル復活の条件である3コス残しを上手く利用し、
ライオネルが除去されれば3エネを使用、除去されなければ新兵器や虚を突く一手でアドバンテージを得ることを戦術をコンセプトの中心としたデッキ。
一度着地したライオネルをひたすら押しつけることができ、現在でもライオネルが強く使える環境であればデッキ選択の候補にあがるほど強力です。
縦引きを得意としているので、対面山に対応したカードを引っ張り安いのもポイント。

赤黒ライオネル

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攻め ☆☆☆
守り ☆☆☆
パワー☆☆☆☆
安定性☆☆☆
墓地回収カードによりライオネル、リヴァワート、ウルフェンを使い回し、相手を詰めるデッキ。
ライオネルに頼り切らないコントロールが強みで、ライオネルが刺さりにくい対面にも戦うことができます。
対面への理解度が高いほど強みを活かせることができる。

黒青ブルーム

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攻め ☆☆
守り ☆☆☆☆
パワー☆☆☆☆
安定性☆☆
オーソドックスなブルーム
ブルームの蘇生を軸に強力なカードを何度も押しつけ相手をコントロールするデッキ。
ブルームの蘇生先を自由に選択でき、ウルフェン、バドなど環境によって調整が効きやすいです。

スカウトブルーム

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攻め ☆☆☆
守り ☆☆☆
パワー☆☆☆
安定性☆☆☆
遊技場の成功率を重視したブルーム
フリーダのスカウト3を利用し、遊技場のヒットと次ドローを確約させ、除去しながらビートダウンするデッキ
遊技場での除去に重きを置いた為、コントロール色は薄くなっているが、攻める力が強くなっている。
遊技場外しで泣いたプレイヤーが好んでいたイメージ

断罪ブルーム

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攻め ☆☆☆☆
守り ☆☆
パワー☆☆☆☆☆
安定性☆☆
おそらく一番環境で暴れ散らかしたブルーム
エリザベルト+ブルーム+マルグレアを揃え返し切れない盤面を形成し、相手をタコ殴りにするコンボデッキ。
エリザベルト→効果でブルーム→マルグレア蘇生
ブルーム→エリザベルト蘇生→効果でマルグレアなど
事前準備さえできてしまえば簡単に場に揃えることができる。
しかし、肝心の事前準備が大変で、高い練度が要求される

青黒アイオラ

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攻め ☆☆
守り ☆☆☆☆
パワー☆☆
安定性☆☆☆
ナディア、ベスドーラでリソースを失わずにビートダウンを仕掛けつつ、相手の盤面はブルーバーストコピーや切り札コピーで流すことが出来るデッキ。テリトリー能力により大きくアドを稼ぐことが可能でデッキの動き自体はド派手(攻める力は弱め)。手札管理がかなり重要で、むやみにコピーを多用すると悲惨なことになる。

黒青マーギュリス

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攻め ☆☆☆
守り ☆☆
パワー☆☆☆
安定性☆☆☆☆☆
同じくナディア、ベスドーラなどでリソースを失わずにビートダウンを仕掛けつつ、相手の盤面をテリトリー効果で突破するデッキ。
アイオラと異なり1枚1枚で堅実にアドを稼ぐタイプであり、地の力が高いことからプレイヤーの手腕によってどんな対面でも戦うことができる。
序盤からテンポよく動く事ができつつ、後半もリソース負けせず動けるため
序盤中盤終盤隙がない。

赤黒バドラトス

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攻め ☆☆☆
守り ☆☆☆
パワー☆☆☆☆☆
安定性☆
バドラトスから大型ユニットへチェンジにするより、早期に大型ユニットを着地させド派手な戦いをすることができるデッキ。
アンタッチャブルなユニットやサイズのでかいユニットが多くとにかく詰め切る力が強い。
しかし、バドラトス特有の不安定さを解消する為に高い練度が求められる。
このデッキで勝ち切るのはマジでむずい(経験談)。

青赤クラウディア

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攻め ☆☆☆☆☆☆☆☆
守り 
パワー☆☆☆☆
安定性☆☆☆
卍最強卍デッキです。
バドラトスによる不可避3点を筆頭に、3t3点パンチ、除去してはいけないラビアンなど理不尽さの高い攻めが可能なデッキ。
意外にもデッキ構築や対面への理解などデッキの理不尽さを押し付けるには工夫が必要で、脳死デッキと思われがちですが構築、対面理解、勝負感などカードゲームの上手さが必要。

白青黒ダグラーク

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攻め ☆☆
守り ☆☆☆☆☆
パワー☆☆☆
安定性☆☆☆☆
ディバイドバトル優勝のリストになります。
テリトリー能力によりサイズの大きい中型デコイを継続的に無料で出し続け、天助の来光+除去コマンドにより相手をカウンターするデッキ。
採用されているユニットのサイズが大きく盤面のユニット同士のトレード性能はピカイチ。
継続的な除去やAOEが多い除去デッキには不利だが、デコイ+来光によりバド系に強く出ることができる。

白赤黒ダグラーク

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攻め ☆☆☆
守り ☆☆☆☆
パワー☆☆☆
安定性☆☆☆☆
カウンター性能を引き換えに除去への耐性を高めたダグラーク
カウンターギミックを持ちながら、効果耐性や高いパワーのユニットを大事に守りながら戦うデッキ。
ミラーには不利が付きやすいが、他対面への解答が豊富である。

さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございました。
5000字以上のオタク語りに目を通していただき感謝します。
2年目に突入したビルディバイドですが、益々のご発展をお祈りしています。皆さんで盛り上げていきましょう!!
それでは、また会えたらいいな!バイバイ

PS.以下、このnoteを書くに至った経緯を綴りますので飛ばしてください...

1弾のディバイドバトル東京大会では
どうしても外せない用事ができてしまい、1弾での研究結果の答え合わせができなかったことが1年間心に残っていました。
ビルディバイド1周年という節目と1弾限定の非公認大会の開催の知らせを聞き、1弾環境を遊んでいないユーザーさんがこの大会に参加しやすいように記録として自分の無念を綴ろうと思った次第です。

ビルディバイドを通して様々な良い仲間や経験をできたので、感謝してもしきれません。自分だけの様々な経験(カード)を重ねていってデッキを作り上げていきましょう!!

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