見出し画像

Cl決勝プレビュー 〜We have a score to settle〜

副題は、我らがリバプールのエース、サラーの言葉。

私事で恐縮だが、友人にマドリーファンが多く、ここ4年間は悔しい思いをしてきた。

4年前の決勝の舞台では、完全無欠の2連覇マドリーに手も足も出ず、3連覇目を許してしまい、
昨年のラウンド8では、いいところがひとつもなく惨敗。
どちらも山ほど言い訳したいことはありますが、結果は結果。

そして迎える、5月29日(日)午前4時(日本時間)。
両者はふたたび、相見える。
リバプールを応援する、全ての人が望んだカードだろう。

しかし、わたしはリバプールを応援する一人の人間である前に、フットボールを愛する者。
Cl決勝というヨーロッパの頂点の戦いを、純粋に楽しみたいのだ。

そこで、若干リバプール寄りにはなりましょうが、この試合で注目すべき点を取り上げてみる。

ただし、こんな熱い試合に、「解説」なんて野暮なことはしたくないし、一介のフットボールファンには手の届かない代物だ。
ただ、私はこの試合のここに注目して見る、程度の内容であります。

この文章を読む人が、Cl決勝を今よりもっと楽しみになってくれると嬉しいだけです。

なお、私はクロップのリバプールを1試合目から見ていますし、今シーズンの試合もほとんど見ている。リバプールのサポーターとしては新参者ながら、大阪市内ではリバプールのことについてもっとも話せる自信がありまする。

とはいっても、リバプールの、ひいてはマドリーのすごさを十分に語り尽くせるかは不安だが…。

まずはスターティングメンバーの確認から。

リバプールの予想スタメン

ユルゲン・クロップ

まずはDFライン。

ここはほとんど説明不要だが、マティプかコナテかという大きな問題がある。
コナテは、加入一年目とは思えないパフォーマンスで、クロップの信頼を得ている。FAカップ決勝のスタメンも務めた。
マティプは、「怪我がなければワールドクラス」とリバプールサポーターの間で名高く、怪我が多い選手だった。今シーズンは怪我がなく、正真正銘のワールドクラスに成った。弱点が見当たらない現代型のCB。

おそらく、この大舞台ではマティプがチョイスされる。
コナテはプレミアリーグ最終節で失点に絡んだばかり。あの失点が試合を難しくしてしまったことは否めず、クロップが首を振るシーンも。横にファン・ダイクがいなかったとはいえ、やはり安定感はマティプに軍配が上がる。私の予想はマティプ。

次は中盤。

世界でもっともサッカーが上手い選手、チアゴ・アルカンタラが、プレミアリーグ最終節でアキレス腱を負傷。
間に合うのか、間に合わないのか、まだ明言されていないが、おそらく間に合わない。

したがって、代わりに入るのはナビ・ケイタ。
今シーズンのケイタは、ライプツィヒ時代の輝きを取り戻しつつあり、Cl決勝の大舞台でも十分にチームに貢献してくれるはず。

私がもっとも懸念しているのが、ファビーニョ。
今のリバプールでもっとも替えが効かない選手。
プレミアリーグ第33節でハムストリングをやってしまい、5/24日時点でまだ練習場での姿を確認できていない。
間に合うとは言われているが、もし間に合わなかった場合、我らがキャプテン、ヘンダーソンがアンカーのポジションに入る。

さらに、そのヘンドのポジションにはミルナーが入ると思われる。
現在のリバプールの中盤には、エリオット、カーティス・ジョーンズという素晴らしい若手が2人控えているが、この大舞台では、クロップは頼れる兄貴、ミルナーをチョイスするはず。

理想はファビーニョ、ヘンド、チアゴ、
予想はファビーニョ、ヘンド、ケイタ。
最悪の場合、ヘンド、ケイタ、ミルナー。

最後に前線。

サラーはFAカップ決勝で軽く負傷したが、プレミアリーグ最終節で復帰。ここのところ低調だが、いるだけで脅威になる。

やはり注目はルイス・ディアス。
移籍金約78億⁉︎高すぎるわアホ!と言っていた私をしばいてください。
豊富な運動量、キレキレのドリブル、加入一年目とは思えないほどのコンビネーション。リバプールでプレーするために生まれてきた男。

このコロンビア人がレギュラーに定着するようになり、マネが中央へ移動。
もともとジョタもフィルミーノも負傷で欠いた際、緊急で起用したマネが大ハマり。
3年前に見られたようなキレキレのドリブルは見られなくなったが、プレスのうまさ、キープ力を武器に中央で再び輝きを取り戻した。
決定力も取り戻し、フィルミーノのようなゲームメイクまでするように。
新しい10番ををとくとご覧あれ。

マドリーの予想スタメン

どうやったらシティに勝てるのか教えてください

前提として、マドリーの試合はClのパリ戦、シティ戦しか見ていないので、勝手なことしか言えません。

控えのところは、おそらく出るであろう選手だけをポジションに合わせて記載した。
ベイル、アザール、イスコ、マルセロあたりは出ないでしょう。出ないですよね?ベイル出ないですよね?
アセンシオを書くのを忘れていたが、あまり脅威にならなさそう。

まずはDFライン。

カルバハルが再び世界一の右サイドバックになりつつあるのが嫌だなあ。

アラバは負傷でしたが、間に合うとのこと。アラバのことは好きだったので、4番をつけてほしくなかった。

ミリトンはわりと軽さのあるイメージ。でもそういうタイプはCl決勝で覚醒するという前例をロヴレンがつくっているので油断ならん。

マンディは驚くほどネガトラが遅い。サラーでそこをつきたい。

中盤。

なぜ4年経ってもまったく衰えが感じられないのか。
今のマドリーとCl3連覇のマドリーはもちろん違いますが、この中盤が変わっていないことがいまだに強さを保っている理由だろう。

さらにカマヴィンガが高パフォーマンス。クロースの代わりに入り、ゲームを整えていた。本当に19歳?

前線。

バルベルデで固く入り、ロドリゴでしとめる形でしょう。
ロドリゴよ、リバプールに来てくれ。君ならサラーの後継者になれる。

ヴィニシウスは弱点だった得点感覚に磨きをかけ、点の取れるウインガーに。守備も頑張る印象。このままいけばネイマール超えもあるか。

ベンゼマを止めないことには、リバプールに勝利はない。
ただ、パリとシティのガバガバDFラインと、リバプールの4年かけて築き上げた壁をいっしょにすんなよ?

注目ポイント①
リバプールの右サイド、マドリーの左サイド

ここはこのカードが決まったときから言われていることですね。

あまりリバプールを見てない人でも分かる通り、リバプールの唯一にして最大の弱点がアーノルドの守備。
スターリング、ラシュフォードになすすべなく抜かれ、得点されるシーンを何度も見てきた。

しかし今季は違う。

まず、マティプの定着。
これまでのリバプールの右CBはジョー・ゴメス、ロヴレン、マティプが代わる代わる務めてきた(どの選手も怪我が多く、安定しなかった)。
今季はマティプとヘンドがアーノルドを全面バックアップすることで、相手のウインガーに対して複数で対応。またマティプが相手CFに収めさせないことで、アーノルドの上がりがリバプールの穴にならないようになった。

次に、シンプルにアーノルドの守備力の向上。

一対一でも簡単に抜かれることが少なくなっている印象。
また不用意なバックパス、スローインなどが見られなくなっている。
被カウンター時にも誰よりも速く戻り、チームを救うカバー、クリアを見せている。
クロスの対応でもマークを外さず、きちんとクリア。
ムキムキになり、フィジカル勝負でも負けない。
ただスパーズ戦のケイン見逃しは擁護できないが…
なにはともあれ、この23歳は着実に成長し、次のキャプテンとしてふさわしいプレーを今季は見せている。

ただ、ここにベンゼマが絡んでくると厄介かなと。

ベンゼマvsマティプのところで、ベンゼマに収められたり、こぼれ球をモドリッチ、クロースが拾うようなことがあれば、一気に大ピンチ。

そのリスク管理をいつも行なっているのがファビーニョだが、出場は不透明で、もし出場できてもコンディション万全とは言えない。

ケイタがモドリッチにぼこぼこにされそう

右サイドの3人(サラー、ヘンド、アーノルド)はポジションを自由に交換し合う。
この画像ではアーノルドが外に張り、ヘンダーソンが内に絞る形だが、サラーが外に貼り、アーノルドが内に絞ることもある。

しかしこの試合では、この3人の関係は画像のような配置がもっともいいのではないかと思う。

なぜなら、青で囲ったエリアでベンゼマを確実につぶしたいからだ。カウンターを食らう前に確実につぶす。
もしファビーニョが出られなくても、チームでもっとも守備力がある中盤の選手、ミルナーとヘンダーソンの2人とマティプでベンゼマをサンド。

まあこんなこと言ってもアーノルドは内に絞るんやろなあ…。

しかしそれでも、ヴィニシウスの足についていけるのはアーノルドしかいませんから、それはそれでなんとかなりそうな気もする。

ここで伝えたかったことは、

  • アーノルドの守備、ひいてはリバプールの右サイドの守備は改善されつつある

  • カウンターを食らわないために、アーノルドを内に絞らせないことが大切ではないか

  • マドリーの一番の脅威、ベンゼマをリバプールの守備職人たち(ファビーニョ、ヘンド、ミルナー、マティプ)で確実につぶす

という感じ。

どうしてもリバプール目線の書き方になってしまうが、これを受けてマドリーがどう攻略するのかという視点で見ても面白いと思う。

注目ポイント②
リバプールのハイプレスvsマドリーのビルドアップ

クロップといえばゲーゲンプレス。

クロップ体制6年目になっても、この根幹は揺るがない。

ボールを失ったあとの即時奪回はもちろんだが、相手のボール保持時には、クロップのリバプールは他チームと明らかに違うプレッシングを見せる。

それが「外切り」のプレッシングだ。

アリソン出番なくてごめん

右CBがボールを持っている状況。

マネはアンカーへのパスコースを切りながら、右CBに寄せる。

そこまでは他チームと同じだが、リバプールのウイングのポジショニングを見てほしい。

左ウイングのディアスは、右SBへのパスコースを切る。
右ウイングのサラーは、左SBへのパスコースを切る。

通常のチームは、中を切る。
守備の原則は、外に追い出すこと。
なるべくボールを中央にいれず、ゴールから遠ざける。

しかしリバプールは違う。

外を切り、あえてボールを中に誘導することで、中盤で勝負するのである。

これは私の解釈になるが、このプレッシングには、二つねらいがあると思う。

一つ目は、中盤の選手の特徴を生かすこと。
クロップ・リバプールの中盤には、ボールハンターがたくさんいる。
ヘンダーソン、ミルナー、チェンバレン、ファビーニョ、ケイタ、チアゴ。
過去所属した選手では、ワイナルドゥム、エムレ・チャン、ララーナ、シャキリ。
走れて、フィジカルに恵まれ、さぼらない。さらに奪ったところから起点になれる。そんな選手たちが躍動する。それがリバプールの魅力であり、強さの肝である。
(コウチーニョの退団は必然だったか…)

最近はビルドアップが驚くほど上達し(おそらくコーチのペップ・ラインダースのおかげ)、ボール保持の時間が増え、エリオット、ジョーンズなど、違いを生み出せる選手が中盤で起用されるようにもなってきた。
ファビオ・カルヴァーリョという新しい中盤の選手が加入することも決まった。

ただそれでも走れるというもっとも大事な部分を備えていない選手はいない。

チアゴは「クロップから走ることを教わった」と言っていた。

2026年まで続くことになったクロップ体制。
メンバーは変われど、これからもこの根幹は揺るがないだろう。

二つ目は、ボールを早く奪うこと。
ボールがサイドに行ってしまうと、ゴールを奪われる危険は少なくなるが、ボールを奪うことが難しくなる。
リバプールには前述の通り小柄な選手が多く、アリソン、ファン・ダイクが来るまでは守備が安定していなかったため、退いて守るのは得策ではなかった。

したがって、ボール保持をさせず、クロスを未然に防ぐために、中盤(青で囲ったところ)で勝負する。

それらのねらいを実現するために、採用したのが「外切り」のプレッシングであった。

しかし、相手はレアル・マドリード。

こちらの中盤の選手次第では、このプレッシングは致命的になりかねないと私は思う。

4年前のCl決勝では、手も足も出なかった。中盤でボールを奪えなかった。
そのときのスタメンはヘンド、ミルナー、ワイナルドゥム。
マドリーは今と変わらずカゼミーロ、クロース、モドリッチ。

今年の試合も、最悪の場合、リバプールの中盤はヘンド、ミルナー、ケイタ。
これでは4年前を繰り返すだけだ。
もしファビーニョが間に合ったとしても、個人的にあの中盤に勝てる気がしない。

そこで提案したいのが、プレミアリーグ第32節マンチェスター・シティ戦で採用したプレッシングだ。

なんで中央スターリングやったん?

二人のCBをジョタとIH(チアゴもしくはヘンド)で抑え、相手に自由にボールを保持させない。

このプレッシングのいいところは、中盤で勝負しないことにあると思う。

この試合を実況していた下田さんは「手元にある資料を読む暇がなかった」と後日語っていた。
それは展開が早すぎたということ。
すなわち中盤の攻防がほとんどなかったということ。

IHを相手のCBにぶつけているので、もちろん中盤は数的不利になる。
しかし、そこにボールを絶対に入れさせなかった。

もちろんこのプレッシングで生まれる弱点もある。
DFラインの背後だ。
中盤に絶対にボールを入れさせないために、DFラインも押し上げる必要があるからだ。

しかし今季のリバプールには、もし背後に出されたとしても即失点にはならないという絶対的な自信が見て取れる。
アリソンの絶妙の飛び出し、一対一の強さ。
DFライン4人のスピード、カバーの速さ。
相手がヴィニシウス、バルベルデなら十分に対応できると思う。
シティ戦の失点も、中盤からの素早いリスタートと、コーナーのこぼれからのカンセロのえげつないボール。あれはカンセロにしか蹴れない。
どちらとも背後へのロングボールから直接失点したわけではない。

またシティはDFライン4人全員が高精度のロングボールを蹴れるため、フォーデン、ジェズスへの背後へのボールがリバプールにとって脅威となっていた。

しかしミリトンに同じことができるとは思えない。
ミリトンをフリーにして、自由にさせる形のプレッシングも効果的かもしれない。

ともかく、絶対に中盤で勝負しないことが私は大切だと思う。
そのために、プレッシングに工夫が必要だと思う。

クロップがどんな方法でマドリーのビルドアップを抑えにかかるか、プレッシングの形に注目してみよう。

注目ポイント③
交代策

マドリーはここまで後半に大逆転をする展開で勝ってきているが、それを支えているのは間違いなく控えの存在である。

まず、ロドリゴ。
突破力のある右利き右ウインガーで、クロスも正確。
しかしベンゼマへの供給役かなと思えば、チェルシー戦、シティ戦ともに抜群のポジショニングで値千金のゴールを奪った。
またロドリゴが相手のSBを引きつけることで、カルバハル、モドリッチへスペースを供給。
いつ、どのタイミングでロドリゴを入れてくるか、アンチェロッティの手腕が問われる。

次にカマヴィンガ。
マドリーらしからぬいい補強。
先行投資かなと思いきや、クロースの代わりにピッチに入ると、チームのボールの流れを安定させている。
さらにシティ戦2ndlegでは、ベンゼマの裏のスペースへ正確なボールを供給。反撃の狼煙となった。
先程申し上げた通り、リバプールはなるべく中盤で戦いたくない。
カマヴィンガ、モドリッチを試合から消すことで、リバプールに勝ち筋が見えてくるのではないかと私はにらんでいる。

対してリバプールのベンチは、他チームの追随を許さないほどのメンバーになっている。
もちろん、チェルシー、シティ、マドリー、パリなどのベンチの「豪華さ」では勝てない。
しかしそれは選手のネームバリューが大きいだけだ。
ルカク、ヴェルナー、グリーリッシュ、スターリング、ベイル、アザール、イカルディ、ドラクスラーなど、名前はあるが途中から出てきてもさほど脅威にはならない。
リバプールは誰が入っても同じように強さを保て、みんな違いを生み出してくれる。

まず、ディオゴ・ジョタ。
昨年リバプールに加入し、瞬く間にフィット。
昨年はマネが絶不調、フィルミーノも怪我でなかなか安定しないなか、サラーと共にチームを引っ張ったのがジョタだった。
今シーズンはマネ、サラーと共にプレミアリーグの得点ランキング上位1〜3位を埋めるほどの活躍だったが、ルイス・ディアスの加入とジョタ自身の怪我が重なり、後半戦はベンチに座ることが多くなった。
しかし後半から出てきてこんなに嫌な選手はいないだろう。
3トップのどこで出場しても、裏抜け、ドリブル突破、ヘディングと小柄ながら様々なパターンで点を取る。
もちろんプレッシングも怠らず、プレミアリーグ最終節ウルヴズ戦でも、得点こそなかったものの古巣相手に非常に献身的なプレーを見せてくれた。
もし後半でマドリーに遅れをとっているような展開なら、4トップの一角として起用されることもあろう。

次にフィルミーノ。
ここ最近は怪我が多くなり、ジョタ、ルイス・ディアスに出場機会を奪われてしまっている。
しかし出場した試合では確実にフィルミーノにしかできない仕事をこなす。
プレミアリーグ第37節サウサンプトン戦では、久しぶりのスタメン起用ながら、フィルミーノを中心に試合が回っていた。
この試合はFAカップ決勝戦の直後で、控え組中心のメンバーだったが、負けられない試合で勝利を収めることができたのはフィルミーノの存在が大きかった。
後方の選手がフィルミーノにボールを預け、南野、ジョタ、エリオット、ジョーンズがコンビネーションで相手のDFラインを崩しにかかる。たとえボールを奪われても、足を止めず即時奪回、攻めに攻め続けた。
4、5年前に戻ったかのようなリバプールを見せてくれ、個人的には今シーズンの試合で見ていて一番楽しかった。
フィルミーノを中心に、マネ、コウチーニョ、ララーナ、ワイナルドゥムが走り回り、相手に攻めさせないサッカーを思い出した。
さらにCl決勝ではチアゴ不在が予想されるため、リバプールにゲームメイカーが不在となる。ケイタにその役を担ってもらうのは少し不安が大きい。彼は基本的に活かされて活きるタイプだ。
先述の通り、この試合では中盤をすっとばした展開であってほしいと私は思っている。
そのため、両チームの足が止まる頃、ゲームを落ち着かせ、なおかつリバプールがボールを保持するためには、このフィルミーノが必要ではないか?
ジョタと共に、攻撃のアクセントとなってくれることを楽しみにしている。

他にもコナテ、ツィミカス、カーティス・ジョーンズなどが起用される可能性が高い。

コナテは上の方で軽く紹介したので短めに。
プレミアリーグ第37節サウサンプトン戦では、チーム内MOMに輝くほどの活躍ぶり。ファン・ダイクを負傷で欠くなか、あれだけのハイラインを保てたのはマティプとコナテの力量によるものだ。
さらにコーナーキックからの得点も得意としている。
Clラウンド8ベンフィカ戦では、1stleg、2ndlegともに得点を挙げ、リバプールの勝利に大きく貢献した。
さらにFAカップ準決勝マンチェスター・シティ戦でも先制点を挙げ、チームに勢いをもたらし、決勝に導いた。
Cl決勝という大舞台だが、もしマティプ、ファン・ダイクの代わりにプレーすることになっても、心臓を捧げてくれるはずだ。

ツィミカスはロバートソンの控えでありながら、個人的にはチェルシー、シティ、マドリーなどのビッグクラブでもレギュラーを勝ち取れるのではないかという実力を持っていると思う。
決してマルコス・アロンソ、ジンチェンコ、マンディを下に見ているわけではない。それほど今季のツィミカスは活躍してくれているということだ。
正確無比のクロスを蹴れ、守備も粘り強く、チームのムードメーカー的存在でもある。
弱点をあげるとするならば、ビルドアップ時に少しパスコースを探すためにボールを持ちすぎてしまうことぐらいか。
後半で負けている展開なら、70分、80分あたりでロバートソンの代わりに放り込み要因として起用される可能性が十分にある。

カーティス・ジョーンズは私と同い年。なので少し贔屓目に見てしまう。
ファビーニョが間に合って、ヘンド、ケイタで中盤を組むことができれば、ミルナーを途中から起用でき、出番が来る可能性は低いかもしれない。
しかしジョーンズは良くも悪くもリバプールの選手の中でもっともボールを持てる。イスコのようなファンタジスタで、見ていて楽しい選手だ。
ただ対面にいるのはモドリッチ。少し守備の面で不安だが、攻撃では違いを見せてくれるはずだ。

我らがミラクルボーイ、ディボック・オリギは負傷で出られないとクロップは明言している。
これまでクロップのリバプールが勝ち取ってきたタイトルは、オリギなしでは語れない。
しかし今季で退団が決まっている。こうしてクロップ体制発足時からいる選手が抜けていくのは本当に悲しい。銅像を建てよう。
セリエA優勝チームで活躍することを祈っている。

Japaneseタキはおそらく出番がないだろう。
プレミアリーグ第37節サウサンプトン戦では、古巣相手に素晴らしい活躍を見せてくれた。得点はもちろんだが、選手とのコンビネーション、ポジショニングなど、プレミアリーグ一年半ぶりにスタメン起用されている選手とは思えなかった。
来季はW杯が控えていることもあり、出場機会を求めて移籍することが予想されている。
しかしクロップのリバプールでプレーすることは南野の夢だった。その夢の最中にいる今、少しでも長くこの時間が続けばいいなと思っているのは私だけではないはずだ。

おわりに

最後の方はリバプールの選手紹介のようになってしまった。
しかし、あまりリバプールサポーター以外に知られていない選手をとりあげることで、「誰だこいつ⁉︎」とならなくなるはずだ。

Cl決勝というのは、本当に特別な舞台だ。
リバプールを応援し始めて6年。そのうち3回も決勝に行き、優勝する姿を見れるとは思っても見なかった。
この試合も、リバプールを応援することはもちろんだが、ヨーロッパ・フットボール、ひいては世界のフットボールの頂点の舞台を純粋に楽しみたい。
みんなで楽しみたい。
そんな思いで9000字超え。
だれか私をライターとして雇ってください。

Football without Origi is nothing.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?