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コンゴの悲劇②

前編に続く後編であるコンゴ民主共和国で起きた歴史、並びに現在、深刻化している社会問題。今回は『コンゴの悲劇②』として後編を述べていきます。

♦前回の記事はコチラ♦

『コンゴの悲劇①』をまだ読まれていない方は、以下をお読みいただき、この記事をお読みください。

コンゴが抱える課題

子供兵士

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コンゴ民主共和国を始めとしたアフリカ諸国では、子供兵士の問題が存在する。そもそも、子供兵士とは何か?

使い捨ての道具として戦闘へ徴兵される子供のことを子供兵士というが、アフリカ諸国では、存在する。ただ、誤解しないで頂きたいのは、『だから、アフリカは怖い』という偏見を持たないで頂きたい。

さて、子供兵士は約3万人以上が徴兵として敵の軍隊との戦闘や、村の襲撃のために戦闘させられる。

人間地雷探知機

また、人間地雷探知機として地雷原の上を歩かされることもよくある話だ。そして、子どもの誘拐を任せられる


人間地雷探知機・・・子供たちが、一列に横に並び、地雷原の上を歩く。もし、地雷が爆発すれば即死は免れない。


女性への性的暴行

コンゴ東部では、毎日のように女性への性的暴行がされている。故に女性にとって世界最悪な場所であるとも報告されている。

女性に対する性的暴行、レイプ、性的暴力など、女性に対して甚大な数の被害報告がある。推定にして20万人が被害にあっているとされている。

また、こうした性的暴行が行われている背景としては、性的欲求のためだけでなく、被害を受けた女性の家庭を崩壊させるために、兵士(武装した兵士)が行なっているともされている。


それ以外にも、コンゴ民主共和国の人口の 1 割が飢餓状態とされているように、国の治安状態としては良好ではない。

私たちに出来ること

Q こうしたアフリカの現状に目を背けていいのか?
アフリカが、全てこうなっているわけではない。我々日本人よりも多く稼いでいる人もいれば、絶対的貧困状態に陥っている人もいる。特に、このコンゴ民主共和国の現状は悲惨だ。

絶対的貧困・・・衣食住(服を買うこと、食べ物を食べること、毎日住める場所がある)がない、明日を生きることすら危険な状況下に置かれている状態。

では、我々には何ができるのか?

①現地で活動しているNGOを支援する

②街頭募金などに参加してみる

③アフリカ関連のニュースを毎日チェックし、周りに伝えてみる

④要らなくなった服や靴をアフリカへ物資として届ける

上記の4つが具体的な取り組みとして挙げられるかと思います。ただ、勿論、本当に支援を必要としている人たちに届けられるのかといった募金詐欺、貧困ビジネスといった悪徳商法も多数存在するので、注意が必要です。

参考文献

GNV 『世界に知られていない悲劇:
コンゴ民主共和国』2018 年 3 月 8 日

外務省 『ルワンダ基礎データ』
2019 年 11 月 21 日

外務省 『コンゴ民主共和国』 
2020 年 12 月 1 日


NHKスペシャル取材班 著
『アフリカ 資本主義最後のフロンティア』2011 年 12 月 新潮新書409

宮本正興 松田素二 編 
『新書アフリカ史 改訂版』 
2018 年 11 月 講談社現代新書 2503

原貫太 著
「世界を無視しない大人になるために 
僕がアフリカで見た「本当の」国際支援」
2019年 

今日は以上です。
最後まで読んで頂き有難う御座いました。

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#アフリカ史

#コンゴ民主共和国

#コンゴの悲劇

#国際協力


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