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若者がテロに走る問題&解決策

昨日である2022年2月28日にオンラインで開催されたイベント「若者がテロに走る問題」とその解決に向けた取り組みを知る」。

このイベントを主催している団体『NPO法人アクセプトインターナショナル』。

NPO法人アクセプトインターナショナル

『テロを止める。紛争を止める。』をまとにソマリア、ケニア、イエメン、インドネシアで活動されているNPO法人アクセプトインターナショナル。

♦️Accept Internationalについてはコチラ🔽♦️

ビジョン:テロや紛争のない世界

内容

このNPO法人を設立するに至ったのが、設立者の方が1人旅をしていた際に、ボスニア紛争の遺族と出会い、そこで理不尽な死により悲しむ遺族の姿を目の当たりにした。

そうしたことが理由で『紛争を止めたい。』と思うようになった。

誰一人取り残さない
例え加害者であっても

1.テロや紛争の問題構造

今回のイベントに参加するうえで重要なキーワードとなる『ソマリア🇸🇴。』

ソマリア🇸🇴は元々、旧宗主国、すなわち植民地としていた国がイタリア🇮🇹であった。そのことからソマリアではパスタなどのイタリア料理がかなり根強く残っている。

イベントの半ば、ソマリア🇸🇴に実在するある一人の少年兵の生涯に説明があった。

過激派組織アルシャバーブ

とある少年兵のストーリーで取り上げられた過激派組織アルシャバーブ。

現在ソマリア🇸🇴は、テロ組織との共存というふうな状況下にある。

そのなかでも前述したように暴力的過激主義組織アルシャバーブは過激派組織アルカイダに忠誠を誓い、現在では世界トップクラスのテロ組織としても有名な組織であるが、

そんなアルシャバーブがソマリア軍と度々対立するといった事態であった。

その少年は最愛だった弟をソマリア軍に殺害されたことを受け、復讐を果たす目的でアルシャバーブに加入した。

しかし、少年はおじをアルシャバーブに殺害されてしまうといった行き場のない怒りと葛藤に苦しんだ。

そうした事態からアルシャバーブからの脱退を考えた時もあったが、抜けたくても抜けられなかったため投降はしなかった。

政府への襲撃をしたことがきっかけで逮捕され刑務所での生活が始まった。

彼のように元テロリストとなる人は様々な背景が原因でどこかで道を踏み外しテロ組織との繋がりを持ってしまうといった、元テロリストの多様性は現在増えつつある。

国際社会におけるテロ紛争の課題

テロや紛争のもたらす被害は途轍もないものであり、これらに対して直接的に取り組む組織は少数です。

現地における直接的被害

・テロ発生件数(2019年)
8495件
⇒過去20年間で6倍

・テロ死傷者(2019年)
20329件
⇒過去20年間で6倍

現場における間接的被害

・難民,貧困問題の拡大/発生

・国際社会からの援助抑制

・社会,経済基盤の破壊

こうしたもののうち、世界への経済的影響は約1500兆円にも上ると言われている。

また世界への社会的影響は、2001年に発生した911テロや地球全体に対する恐怖感情、さらにはオリンピックなどの大型イベントにおいての警戒などである。

世界各地で起きる武力紛争で亡くなられた死者のうち約73%がテロ組織が関与しているものだとされている。

言い換えればテロの犠牲にあった殆どの死者がテロ組織によって殺められたということとも捉えることができる。

解決策

従来の紛争では、政府vs反政府軍の紛争だが、この場合は基本的には和平合意による解決が可能になる。

しかし、現在の紛争の構造となりつつある政府vsテロ組織となると和平合意は不可能なため、有効なアプローチ方法が不可能となる。

そこで、NPO法人アクセプト・インターナショナルでは、次のようなアプローチを行うことでテロリストの社会復帰を促進している。

2.アプローチ

軍事的な取り組みでは憎しみの連鎖が続くため,ここでは人権に基づく平和的な取り組みが求められてくる。

テロリストやギャングに対して、過激化防止,軍事力による勢力縮減、脱過激化・社会復帰を促進している。

NPO法人アクセプト・インターナショナルにおけるアプローチを簡単に紹介すると

・和解に向けた社会との対話
・意識変革ワークショップ
・ケアカウンセリング
・スキルトレーニング
・ジョブマネジメント研修
・幻滅対策ワークショップ

など、紛争当事者の社会復帰を促進させるとともに、こうした『過去に向き合い、未来を共に描く』社会へ踏み出す準備を行なっている。

また、個人のニーズに合わせて様々なプログラムを実施している。

受刑者のなかには女性もおり、ソマリ語の読み書き講座など教育を学ぶ機会を提供している。

さらには、受刑者のなかにはテロリストとして実際に人を殺めた少年もいるため、そうした彼らに対して反省と、テロリストに戻らないようにするための社会復帰支援を行なっている。

ただ、『子どもは人を殺しても許されるのに若者は許されない。』といった年齢によって罪の許容範囲が変わってくる。

似たような構造としては日本でいう少年法だ。18歳以下までは更生の機会が設けられるが、18歳・19歳は特定少年と呼ばれ少年法で定められた範囲を超えてより厳罰化されるものでもある。

こうしたことを受け、近年ではテロや武力紛争に関わる若者の権利宣言を制定した。

アンバサダー

アクセプト・アンバサダーは、1日50円からの継続的なご寄付とともに、大使(アンバサダー)として活動していただく制度。

あなたの支援がテロと紛争のない世界を実現するための大きな力になる。

もしご興味等ある方はコチラ⬇️まで

感想

このイベントを通して、僕が思ったのは、
周囲の環境は非常に大切だなと思いました。

世の中には、色んな人がいますが騙したり、洗脳させようとしてきたりする人も数多くいますが、

そうした悪い人たちに傷つけられたり、騙されたり、洗脳されたりしないように常に『自分の考えを持つこと』、さらには

今回のようなソマリアを始めとした世界にいる子どもたちに対して『No』と言える大人がもっと居なければ、また新たな子どもたちが犠牲になってしまうという2つの側面から色々と考えさせられる良い学びの機会でした。

今日は以上です。
最後まで読んで頂き有難う御座いました。

今後とも宜しくお願いします!

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