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【CLE】ストーカー被害に困っています【5月振り返り】

 お疲れ様です。いつも読んでいただきありがとうございます。Windiansです。
 今シーズンはとある事情で支出を減らしたかったため、今月中旬にあった年間プランの割引セールが来るまでMLB.TVに加入していませんでした。SPOTV NOWのような、試合は限られているけれどMLBが見られる別のサブスクには契約していないため、これでようやく快適なMLB生活を送れるようになりました。バンザイ!その結果がこれです。

 そんなことは置いておいて、毎月恒例の振り返りです。また投稿が数日遅れてすみません。


1. 5月の成績

 5月は19勝9敗で貯金10、シーズン成績は38勝19敗の貯金19とし、2位のロイヤルズを少し引き離して4ゲーム差の地区首位をキープしました。小休止もあってリーグ最高勝率の座は明け渡しましたが、それでもトップのヤンキースと1ゲーム差の2番手を維持しています。
 むちゃくちゃ勝っているように見えますが、これは今月後半の9連勝に助けられています。4月最後の4試合から2週間ほど調子を落とし、メジャー最低勝率のホワイトソックスにはあわや4連戦をスイープされかけるほど苦戦しました。その間ロイヤルズやツインズがジワジワ近づいてきましたが、そこから一気に打線の調子が上向き、下旬にはア・リーグ最高勝率争いに復帰するほど勢いを取り戻しました。詳しい成績は以下のとおりです。

  • チーム打撃成績

・141得点 (4位)
・35ホームラン (3位タイ)
・209安打 (20位)
・203三振 (3位)
・93四球 (6位タイ)
・24盗塁 (8位タイ)
・wRC+ +107 (9位)

Fangraphsより引用、()内はメジャー30球団中の順位
  • チーム投手成績

・106失点 (8位)
・防御率 3.53 (8位)
・FIP 3.99 (17位)
・33被ホームラン (24位)
・213被安打 (11位)
・233奪三振 (11位タイ)
・72四球 (9位タイ)

Fangraphsより引用、()内はメジャー30球団中の順位

 今月は早々に核弾頭のSteven Kwanスティーブン・クワンがハムストリングを痛めて離脱し(5/31に復帰済)、Josh Naylorジョシュ・ネイラーも中旬から大不振に陥ってしまいました。José Ramírezホセ・ラミレスも含めた3人が機能して初めて大量得点を生み出していたので非常に不安でしたが、Tyler Freemanタイラー・フリーマンを筆頭に日替わりで上位打線に入った面々がよく頑張ってくれました。塁に出た彼らをRamírezDavid Fryデービッド·フライで返してそこそこ点を取り、投手陣が全員で守り切るというパターンができていましたね。
 その投手陣は、成績はさておき先発陣がイニングを食えるようになったのが大きかったです。3,4月は予想に反して強力だったリリーフ陣におんぶに抱っこな成績でしたが、今月はメジャー10位の151.1イニングを消化したおかげで、リリーフの消耗を防ぐことができていました。リリーフ陣は相変わらず好調なので、リードして継投に入れれば盤石に勝利を掴むことができました。

2. ピックアッププレイヤー

2-1 David Fry

5月の成績
18試合 .383(60-23)/.513/.750 13四球 11三振 7HR 18打点 OPS1.263 wRC+254 fWAR+1.5

Fangraphsより引用

 今月の裏のMVPです。毎日が It's Fryday today!
 
開幕からUTとして出番は限られていますが、その中で結果を出し続けています。3,4月も打数は少ないながらスラッシュラインは.311(45-14)/.450/.467とチームトップクラスの活躍でしたが、今月はスイッチが入ってましたね。3,4月でも出来過ぎかな?と思っていましたが、今月に関してはドン引きしています。
 ちなみに今月の規定打席(ガーディアンズは87打席)も到達していませんが、fWARは4位タイ、wRC+は70打席以上立った打者に限るとAaron Judgeアーロン・ジャッジ(281)に次ぐ2位です。ヤバい(語彙力喪失)。
 今シーズン守っている捕手、一塁、三塁、レフトに加えてライトもそつなくこなせるので、今後も攻守に彼を頼り、感謝する日が何度となく訪れるでしょう。

2-2 José Ramírez

5月の成績
.295(105-31)/.375/.686 OPS1.061 14四球 12三振 11HR 33打点 wRC+195 fWAR+1.7

Fangraphsより引用

 裏のMVPがFryなら、表のMVPはこの人しかいません。
 先月のRamírezは、得点圏で最低限の仕事はするもののヒットはなかなか出ないというもどかしい状態でしたが、今月に入ってから調子が上がってきました。ボール球に手を出し続けてらしくない三振が多かった3,4月から、しっかりバットが止まるようになったのが成績が上向いた要因でしょう。11HRはJudgeに次いで2位タイ、33打点は断トツのトップでした。
 FryがUT起用のためフルタイム出場させていないなか、クリーブランドの英雄は本当に頼りになります。

2-3 Triston McKenzie

5月の成績
6先発 3QS(1HQS) 35.2回 防御率3.06 FIP5.58 36奪三振 17与四球 8被ホームラン WHIP1.19 fWAR-0.2

Fangraphsより引用

 今月は投球回がチームトップだったTriston McKenzieトリストン・マッケンジーですが、FIPは5点台でfWARはマイナスですし、四球に被弾はマシマシと、正直内容は成績ほど良くはないです。ただ6先発で35.2イニングも稼いでくれたことに意味があります。しかも3回のQSはいずれも7回(HQS)、6.2回×2(共に自責点1)とHQSと言ってもおかしくない出来で、リリーフの負担を軽減してくれました。
 課題は明確で、四球の多さです。今シーズンは後ろ重心で構えるようにした結果、コントロールに苦心する試合が続いています。ヒットはあまり打たれていなかったので致命傷になりませんでしたが、先発を90球前後で降ろす今のチーム方針には全く合っていません。開幕から試行錯誤はしているので、今後どのような解決策に辿り着くのでしょうか。

2-4 Emmanuel Clase

5月の成績
13登板 13.0回 防御率0.00 FIP1.45 被安打4 14奪三振 1与四球 WHIP0.38 fWAR0.6
 
今シーズンの通算成績
29登板 28.1回 防御率0.32 FIP1.42 被安打16 29奪三振 2与四球 WHIP0.64 fWAR1.3

Fangraphsより引用(5月今シーズン)

 昨シーズンは不安定だったEmmanuel Claseエマニュエル・クラッセが、今シーズンは鬼神の如き活躍を見せています。今月は本人も絡んだ沼プレーを連発して喫した1失点(自責なし)を除いて無失点、しかも4/30のアストロズ戦から5/21のメッツ戦まで足かけ8.2イニングもの間ノーヒットピッチングを続けるなど、一昨年までの姿が戻ってきました。
 今年はここまであらゆる数値が2022年並みに戻っています。去年は球が散らかるせいでカウントを上手く作れず、際どいボールを捨てられ、甘い球のみをスイングされていました。今年はゾーン内でゴリ押してカウントを投手有利にし、際どい球も手を出さざるを得なくさせるスタイルが戻ってきていますね。持ち球のカッターとスライダーが共に強力なのでイニング以上の三振を奪えていますが、このスタイルなら三振は要りません。

3. トピック:2人の有望株のデビュー

 3,4月のガーディアンズは、全員が怪我なくプレーできたため、野手のロースターが一切動いていませんでした。ただ開幕から1ヶ月以上経ち、さすがに不振の選手や怪我をした選手が徐々に現れてきました。今月は2つの動きがありましたが、そのタイミングでプロスペクトが上がってきたので、その紹介です。
 1人目はKyle Manzardoカイル・マンザルドです。5/6にKwanが右ハムストリングを痛めたため、彼がIL入りしたタイミングで昇格しました。MLB公式のプロスペクトランキングでは傘下2位、全体38位で、ガーディアンズでは珍しいファースト専門ながら、アベレージとパワーを両立した打撃力を買われている選手です。

 去年暮れのアリゾナ・フォールリーグから今回の昇格まで持ち前の打棒を遺憾なく発揮していましたが、昨シーズンは初めてのAAAで壁に当たっていました。メジャー昇格後もしばらく適応期間が必要ではないかと考えていましたが、早くも適応の兆しを見せています。昇格直後は打席に立つたび三振しているくらいでしたが、今月下旬にはAAAでも見せていた100mph以上のハードヒットを度々見せてツーベースを打てるようになりました。
 来年オフまでにあと1ヶ月半ほどマイナーで過ごせばスーパー2を回避できるので、何処かでマイナーに落とす可能性がありますが、今後も結果を残してメジャーに残り続けてほしいですね。
 2人目はJohnathan Rodríguezジョナサン・ロドリゲスです。彼は、打撃で大不振に陥っていたRamón Laureanoラモン・ローレアーノを5/21に見切ってDFA(その後リリースし、ブレーブスがマイナー契約)したタイミングで昇格しました。MLB公式のプロスペクトランキングでは傘下16位で、傘下屈指のパワーと強肩を買われている外野手です。

 昨年AAとAAAで見せたように、ハマれば打率とパワーを両立できるポテンシャルはあります。ただ階層を上がるごとにアプローチが改善しているとはいえ三振率がまだ高いので、いきなり活躍するとは考えにくいです。まずはメジャーの空気に慣れつつ、徐々に適応する姿を温かい目で見守っていくことになりそうです。6月に入るとけが人が徐々に戻ってこられそうなので、結果が出なければ今回の昇格ではあまり長くメジャーに残れないと思われます。降格までに何か収穫と課題が見つかるといいですね。

4. 全然離れないロイヤルズ

 タイトルにある通り、ガーディアンズは今ストーカーに悩まされています。
 今月は調子が落ちたタイミングもありながら首位を譲らず、結果的に勝率7割近くを残したガーディアンズですが、これだけ勝っても2位のロイヤルズが全く離れてくれません。

今月の大まかなゲーム差の推移

 ここまで2ヶ月は直接対決がなかったため、直接ゲーム差をつけることはできませんでした。そのため勝っても勝ってもロイヤルズが離れてくれず、常に背後に刀を突きつけられている気分でした。なんで9連勝したのに1ゲームしか離れてないんですかね…
 近年のア・リーグ中地区は非常に低レベルな争いを繰り広げていたので、地区3,4位ながら勝ち越しているツインズ、タイガースとともに、久しぶりにMLBを賑わせられています。当事者としてはこれほど心臓に悪いことはありませんが、今年はぜひこの地区に注目しましょう!

5. 6月の展望

6/1~2 vs ナショナルズ (ホーム, 5/31からの3連戦)
6/4~6 vs ロイヤルズ (ホーム)
6/7~9 vs マーリンズ (アウェイ🛩)
6/11~12 vs レッズ (アウェイ🛩)
6/14~16 vs ブルージェイズ (アウェイ🛩)
6/18~20 vs マリナーズ (ホーム)
6/21~23 vs ブルージェイズ (ホーム)
6/24~26 vs オリオールズ (アウェイ🛩)
6/27~30 vs ロイヤルズ (アウェイ🛩)

 6月は、地区2位のロイヤルズとの直接対決が7試合も組まれています。前項で述べた通りここまでは対戦がなかったので、今月は直接叩いてゲーム差を広げる絶好の機会です。ロイヤルズも好調ですし、7戦あるので最低でも勝ち越し、5勝できれば合格でしょう。次の対戦が8月末になるので天王山とまでは言えませんが、今シーズン最初の山場になりそうです。
 その他の試合に関しては現時点で勝ち越している対戦相手がオリオールズとマリナーズしかいないので、勝てる試合は確実に取って無駄な負けを極力生まなければ十分です。強いて言えばレッズは同じオハイオ州のチームで、毎年控えめながら「オハイオ・カップ」と称してダービーマッチのようになっています。レッズの調子何如に関わらず、ここは落としたくないですね。


追記:文量が多くなったのでシティコネクトユニフォームの話は割愛しました。別個で軽い記事にするかも

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