見出し画像

2023/1/17 22時頃

新年より組み込み・制御エンジニアとして仕事をしている。

...いや、仕事という程の事はまだできていない。
まだ技術的に知らないことが多すぎるので、いわゆる研修状態。

「研修」なんて言えば聞こえはいいけど、ちゃんとしたカリキュラムがあるわけではない。
幸いにも面倒を見てくれる人がいるので、その人に課題を出してもらって、やってみて、見てもらって、...って感じ。
自社製品のデモ機とかを触って、動かして、やっぱり動かなくて、うーんうーんしている。

俺「(悩む)」
俺「先生、この機器どうやって使えばいいですか?マニュアルありますか?」
上司「よし、こいつはな、こうやって繋いで...」
アプリ「(接続エラーです)」
上司「(悩む)」

専門知識もそうだし、業界全体の雰囲気なんかも全然わからない。
おそらく業界外の人にとってはまさに未知の世界だと思う。

自分はこれまでIT業界で営業なりエンジニアなりやってきたが、今ではだいぶ周囲の環境の毛色が変わったように感じる。

今まで自分が携わっていたイケイケなIT業界と、今いる会社の実態を把握している範囲で比較してみた。

働き方全般

基本的には出社。
現在は朝5時半に起きて、2時間ほどかけて通勤している。

それまではほぼフルリモートで仕事をしていたので、仕事の中身うんぬんより早起きと通勤がしんどい。
しかも乗り換えが3回。控えめに言って地獄。
会社のほかの人もみな大体は出社。
コロナの流行などがあり、一部リモートワークをするケースもあるんだとか。

ただ仕事内容的に、物理的なハードウェアを触ることもあるので...
会社として完全フルリモートを今すぐやるのは難しそう。俺はあきらめないけど。
山梨県移住という壮大な野望を抱えているので、早急になんとかする。個人決意表明。

さらに個人的な話をすると、去年引越しをして自分の作業部屋を設けたばかりなのだ。
机も椅子もあり、外部モニターも用意し、なんとマイクまで設置してある。
その直後にこのような職に就いたことで、なんもかんもが裏目に出てしまいものすごくやさぐれているのは許してほしい。

あと、車で出勤している人も結構いるので、基本的に飲み会はほとんどない(らしい)
遠方通勤者としてはこれは正直ありがたい。
さっさと帰りたい。
さっさと帰っても2時間かかるんだけどね。

もう一人の同年代君も同じくIT業界からやってきたらしく、「俺らが偉くなったらフルリモートだな!!」って言ってた。
どうやら彼とは仲良くなれそうだ。

開発環境

開発に使うIDEだのツールだのは逐一教えてもらって入れた。
何を入れたかは一応のメモ書きで残してあるが、ほとんど使用したことがないので具体的なラインナップは追々紹介したい。
Visual Studioなんかは読者の皆様も馴染みがあろうと思う。

ちなみに今自分が何の言語を使って研修課題をやっているかわかりますでしょうか。
なんとPythonです。 CでもC++でもC#でもありません。
Pythonでモーター回そうとしてます。
詳しくは本記事の下の方で。

ちなみにプログラムのバージョン管理は一切行われていません
結局はプロジェクトの規模によるところもありましょうが、基本的に個人で設計から実装からテストからやってしまうことが多く、
開発者が個人のローカルストレージにプログラム一式持っている状態だそうです。
他の人に共有するときはNASにフォルダ毎放り込んで渡します。

「あ、違うバージョン(サーバー経由で)渡しちゃった。新しいやつ(サーバーに)上げなおすからそっち使って。」

こういうのもリモートワーク実現を阻む悪習であると。断固として戦うぞ。
つか、手元のPCぶっ壊れたら全部パーになるのはまずい。

あ、あとノートPCほしい。
デスクトップPCはそこそこいいスペックを使わせてもらっているが、ちょっとした打ち合わせとかで離席するときにペンとノート持って行かないといけないのは不便。
タイピングでメモ取らせてくれ。

社内コミュニケーション

メール。
とにかくメール。

ファイルの共有もメール。あるいはNAS。
ちょっとした相談事とかそういうのもメール。
関係者をCCに入れて送る、という言葉も何年ぶりに聞いただろうか。
頼むslack使わせてくれ。チャットワーク、最悪teamsのチャット機能でもいい。
社外のやり取りはともかく、社内コミュニケーションはチャットアプリでやらせてくれ。

社内ドキュメント

(何も)ないです。
成長途上のベンチャー企業の社員が「直近は開発がすごく忙しくて...ドキュメンテーションもしっかりやるのがこれからの課題ですね」と発言するのが可愛くなるくらい何もない。
属人化の極み。その人がいなくなったら詰む。

さっきの開発環境もそうだけど、どのツールを入れるかとかは全部口頭で説明された。
なので、文字に起こせるものは逐一メモに残すようにした。
それ以外の社内手続きなんかもメモに残すようにした。
自分以降に入ってきた人が困らないように。
リピートして使う情報は個人の脳みそに留めるじゃなくて、明文化してみんなでシェア。
この習慣は根付かせていきたい。

今は何やってるの?

自社製品のモーターを動かしてみよう!的なことやってます。
C#で作られたWindowsアプリがあるので、それを使ってパラメータ変えてモーター回して、ってイメージ。
回転速度や向き、トルクの強さなどをいろいろいじってみてます。
とりあえずアプリ上でポチポチしてる。

で、次はMicro:bitを使って自分で信号送ってモーター回してみようという感じです。

Micro:bitは教育用のアイテムで、画面上で動作指示のカードを組み立てたり自分でプログラム書いたりして動かせる基盤のことです。
基盤のLEDを操ったり、付属のボタンを押したり、手に持って振ってみたり。
いろんな操作をトリガーにして、いろんなことができます、的な。
子供でも気軽に使える簡単操作基盤のくせして、なんと通信系の操作もできるんですこいつ。
なので、(間に通信変換の基盤挟むとか細かい調整はやりつつ)モーター回せんじゃん!って話。

今は

  • もともとのWindowsアプリからモーターに向けて飛ばしている信号の中身を追っかけて

  • モーターを回すためにどういう信号を送る必要があるのかを調べている
    といった段階です。

なかなかめんどくさくてなかなか面白いですが、基盤だのケーブルだの通信規格だのわからないことばかりなので
まだまだ勉強が必要です。

終わりに

IT業界に関連する記事ってたくさんあるじゃないですか。
特にnote・はてなブログ・Qiitaのようなオシャレなブログサービスには、やっぱりオシャレな記事を書く人が集まるんです
なのでみんなIT業界に関する記事を書くんです。
駆け出しエンジニアの記事なんてそこら中から湧いてきます。
しかもIT業界はリモートワークとすごく相性がいいもんだから、「リモートワークのために今年買ってよかったもの」なんてお題もバズるバズる。

そんな中、モーター回す系の業界に移った人間として記事を書いてみました。
いろいろ悪習だなんだとケチをつけまくった記事ですが、あくまで「習慣が悪」、というだけですから。

しかし、もっと業界に対する解像度を上げてもらえるようにしないと、永遠に「おっさんの世界」と思われかねない。

頑張ろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?