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グアムの朝刊(2020.7.1):コロナ禍の閉店、建設遅延、継続中のプロジェクト

2020年7月1日朝刊 Pacific Daily News より抜粋、要約

閉店した店舗がグアム島で一般的な光景になっていくかもしれない。アガナショッピングセンターではシャーリーズ、トニーローマ、フルーツ、GTAがすでに閉店した。これらの店舗はパンデミック前に閉店が検討されていたものの、パンデミックが決断を促す結果となった。

グアムプレミアアウトレットではフォーエバー21が閉店した。昨年、母体が破産申請、その後パンデミックを受け休業が余儀なくされ閉店を決断するに至った。このような現象はグアム島の多くの企業に当てはまると思われる。

グアム商工会議所はハガニアのジャバジャンクションとカーメンの閉店についても同様の理由があてはまると考えている。グアムではすべての企業がパンデミックの影響を受け、閉鎖を決定する企業は今後さらに増えると予想している。この状況は今後も長く続き、回復には2年を要すると推測している。

4月の商工会議所のレポートでは島の経済の33%を占めている観光産業は停滞しており、96%の企業がパンデミックの影響を受けたことを示している。企業活動の制限が緩やかに緩和されているにもかかわらず、通常どおり再開することは今もできていない。しかし、苦境を乗り越えて前進しようと試みている企業もある。

遅延プロジェクト
タムニングではドンドンドンキで建設が滞っている。2月10日に建設が始まり、経営陣は2021年9月に27万平方フィートの施設のグランドオープンを目指していたが、広報部によるとオープンは当初の計画より遅れる可能性があるとしている。

アガナショッピングセンターでは旧ペイレスと旧シャーリーズの新しいテナントが決まっていることを明かしたが、オープン日は未定としている。

長期計画
グアム商工会議所は観光を活性化するだけでなく、島の経済回復には長期計画が必要であり、企業へ救済支援をすることが重要であるという。アメリカ連邦政府の援助が尽きると事業は閉鎖又は縮小することになり雇用が失われ、ひいては島の消費能力が削がれ、企業の存続をさらに難しくする。

現在、グアム島の誰もが同じボートに乗っている。状況が徐々に良くなることをすべての島民が願っている。

今日は特に注目ニュースがありませんでしたので、昨日の記事から抜粋しました。以前グアムに来られた方なら閉店店舗には馴染みのあるお店の名前が上がっていたと思います。今のところ閉店のニュースはグアムに複数店舗あるお店ですので、全くなくなってしまうわけではないのが幸いです。店側としても停滞期間が長引く中で経営資源を集中させようという狙いなのではと思われます。
昨日のブログではコロナの影に隠れた永久凍土の溶解のニュースについて書きました。そして今日飛び込んできたのがシルク・ドゥ・ソレイユ・エンターテイメント・グループがカナダの破産法に基づき会社更生手続きに入るというニュース。そしてニューヨークのブロードウェイ劇場街は閉鎖を来年1月3日まで継続すると発表しました。世界の人々を魅了してきた舞台芸術がコロナ禍で窮地に立っているのです。文化的事業が被る被害は世界規模でさらに甚大になるでしょう。
芸術やスポーツ、映画などの分野がことごとく苦境に立たされ、人生の楽しみがみるみる減ってしまっています。特に才能ある若い世代の未来を閉ざしてしまうのではと心配でなりません。今若い世代は大人以上に敏感に未来へ夢や希望を抱くことに不安を覚えていると思えます。実際、大人たちも子供達の夢を応援することを躊躇してしまう状況です。
旅は芸術やスポーツ、映画など同じように、人々に感動を提供してくれる要素のひとつ。グアムが今後も心を温かくする憧れの楽園であり続けられるかは、グアムの企業家たちのがんばりにかかっているのでしょう。


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