グアムの朝刊(2020.11.8):COVID-19対策で重要となる隔離施設
2020年11月8日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約
グアム島のCOVID-19の症例数増加に伴い、罹患者への対応に苦慮しているのはグアムメモリアル病院だけではない。現在、約1,620人がCOVID-19に罹患しており、家庭での自己隔離が困難な場合のグアム政府の隔離施設で検疫期間を実行できず遅延につながっている。保健局のスポークスウーマンは「すべての罹患者を収容するためのスペースがありません。初期の段階では、症例数が 1日に2〜3人でしたが、現在は1日に80〜90人の新規感染者がおり管理が難しくなっています」と述べた。保健局のレポートによると、家庭で感染が1,411人と最も高く、コミュニティでの感染が847人、職場の感染が442人と続いている。
評論
フェリックス医師は、COVID-19の感染拡大防止には隔離施設が重要で、中国が迅速な病院施設を建設した例は、感染拡大の早期収束に機能したと述べた。また、濃厚接触者追跡の遅れについて寄せられている批判も認め、ウイルスの拡散を減らす安全対策の徹底をコミュニティに奨励し続けている。
医師アドバイザーグループは陽性患者の隔離施設への迅速な移動を促している。さらに基礎疾患のある人は自宅隔離でなく政府の隔離施設に行くことを強く推奨している。政府隔離施設では保健局の看護師が毎日(時には1日2回)彼らの健康状態をチェックします。つまり酸素レベルが95%を下回った場合など、自宅で隔離するよりも早く適切な医療にアクセスできると述べた。無自覚低酸素症または低酸素の傾向の人々は危険で、通常は95%以上でなければならない。血中酸素濃度が約93%まで低下した場合は、下降傾向の初期段階で、看護師がそれを早く見つければすぐに治療を受けることができる。
遅延
グアム保健局が直面する問題には新規陽性者となった人や濃厚接触者への連絡体制もある。調査員と連絡先トレーサーを増員しても、連日の新規陽性者への連絡が追いつかない状態になる。また、新規陽性者については保健局が自宅の状況を評価し、自宅隔離が可能かどうかを確認する必要がある。条件を満たさない場合は、グアム政府の隔離施設に移動することとなる。
利用可能な部屋
隔離施設のひとつであるベイビューホテルグアムには、約129室の客室がある。その多くの部屋が罹患者と看護師に利用されている。グアムの多くの世帯は、COVID-19に対して最も脆弱とされる高齢者を含む多世代で構成されている。ベイビューホテルグアムが満員になった場合に備えて、ガーデンコートとオーシャンビューホテルにさらに120の部屋が確保されているが現在使用されていない。
教育キャンペーン
グアム保健局は人々が自宅で隔離する方法をより理解し、家族が感染しないための教育キャンペーンに取り組んでいるという。家庭内での複数の罹患者がいるケースが多数報告されている。その場合は、その家庭を隔離施設として捉えるべきだとしている。
大量失業時代に人手不足?
COVID-19の感染力は発症前後の数日が高いとされているようですが、新規陽性者に対する対応に遅れがあるのは致命的な気がします。陽性者隔離の施設も確保されているのなら、ネックになっているのは陽性確認の際のマンパワーだけなのですね。これだけ多くの人が失業状態にあるにも関わらず、必要な職務に人を配置できないのが不思議でなりません。
友人から教えてもらって海外で留学生活を送る娘にパルスオキシメーター(血中酸素濃度計)を購入しました。クリニックなどで使われる指に挟むクリップみたいな機械で料金は20〜30ドル程度と手頃で、体調の変化を早期に察知でき使い方も簡単。
のちに聞いたのですが、パルスオキシメーターはアップルウォッチなどに搭載されていたり、アプリがあったりするようです。娘の場合、アプリとパルスオキシメーターで数値が異なるケースが多いようでしたので、平常時から数値の出方を比べておくのがいいようです。一時は品薄だったパルスオキシメーターですが、現在は商品も充実しているようなので体温計と合わせて一家に一台あってもいいかも?
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