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海外在住ママの視点で考える子育て、教育、進学&アドバイス!

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海外で子育てをした経験を生かし、経験したこと、感じたこと、そして日本の教育システムについて感じること。子供一人一人の性格や問題について、一緒に考えていきましょう。
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記事一覧

親から見た、長〜い受験期間の末のコロナ禍での英国留学!

長かった娘の受験が終わり、新型コロナの第二波が押し寄せるイギリスへ旅立ちました。イギリスの大学へ進学するにはUCASというプラットホームへ必要書類を申請期限の高校三年生の1月15日までにアップロードして最大5校まで受験できます。3月あたりから順次合否の返事が届きますが、厄介なのが"Conditional Offer"という回答、条件付き合格という意味なのですが、この条件が不明な場合はつまり補欠合格のようなもので、合格者と定員、入学希望者のバランスをみながら補欠から繰り上げ合格

グアムの朝刊(2020.6.17):保育所の25%キャパシティは財政面で経営不可能

2020年6月17日朝刊 The Guam Daily Post より抜粋、要約 グアム保健省は日曜日、保育園は月曜から再開することができると発表したが25%の占有率という条件をつけたことに保育園は不満をあらわにした。 「25%のキャパシティでオープンすることはできません。財政的に実現不可能です。今、子供達の半分がケアを必要としており、その中から5人を選ぶことができますか?」と保育所のオーナーは言う。現在のガイドラインでは所内にいることが可能なのは10人だけ、この数には保

オランダの大学の難易度は?競争率は?

この春、高校を卒業してオランダの大学を受験した娘の体験談を共有したいと思います。昨年10月ごろ、オランダの大学を受けることになり、私も情報収集に務めましたがほとんど日本語で書かれているものはなく、受験システムも難易度も競争率もわからないまま受験することになったため、オランダを目指す方の参考になればと思っています。 留学斡旋をする業者であれば詳しいのかもしれませんが、余分な費用をかける余裕もなかったので大学のサイトを確認しながら進めました。残念ながら在学高校の進路指導の先生で

日本の「9月入学」は海外進学には不利?

グローバルスタンダードに合わせるべく新型コロナの混乱の中で降って湧いた「9月入学」論。皮肉なことに日本の高校から海外大学を目指す場合、「9月入学」は現実的ではありません。 その理由は日本の教育カリキュラムが「6・3・3制」であること。欧米は「5・3・4制」で高校が4年間。欧米の大学の出願締め切りは11月〜1月あたりなので、高校最終年度にはいって数ヶ月かけて出願校を決定し、出願用のエッセイや推薦状、同時に高校3年間の成績証明書などの書面を準備します。合格発表は2〜5月頃にかけ

親から見た国際バカロレア教育2

先日、国際バカロレアDPを取得した娘についてお話しました。プロジェクトやリポート、ボランティア活動、模擬国連の準備などに追われた3年間のようでしたが密度の濃い時間を過ごしたことに違いありません。大変な日々であったことはクラスメート全員にとっても同じ、今年クラス全員がDPを取得できたことは、協力し合い励ましあった素晴らしい成果であると思います。 大学進学を考える時期になって知ったことなのですが、大学といえば日本もアメリカも基本的に4年間、しかしヨーロッパ諸国では3年というのが

親から見た国際バカロレア教育1

未だ日本では馴染みがない国際バカロレアという教育プログラム。インターナショナルスクールだけでなく、一条校でも取り入れている学校が少しずつ増え始めています。今回はこの春、国際バカロレアのディプロマを取得して一条校を卒業した長女についてまとめてみました。 国際バカロレアの詳細については、インターネットで多数紹介されているので、そちらをご覧ください。 激動する世界、課題山積の日本社会、子供達を取り巻く環境が厳しいにも関わらず詰め込み型の教育システム、偏差値重視の教育制度、学歴偏