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週間アジア音楽ニュース(2024/6/2)

今週(2024/5/26~6/2)の主なアジア音楽ニュースをお届けします。


トップニュース

1.『Music Lane Festival Okinawa 2025』開催決定

5月31日発表

国際ショーケース・フェスティバル「Music Lane Festival Okinawa 2025 / Trans Asia Music Meeting 2025」を、2025年1月17日(金)-19日(日)の3日間、沖縄市(コザ)のミュージックタウン音市場を中心に開催。

“アーティスト・ファースト”を基本にした、サーキット型のショーケース・フェスティバルという従来のスタイルをベースに、今回はカンファレンスやネットワーキング、DX的なコンテンツを拡充し、マーケット的要素も盛り込んだ内容にしていきます。出演アーティスト公募は6/7(金)開始。


2.タイのトップ3に入る実力派女性歌手、Ink Waruntorn(イン・ワラントーン)の来日公演が決定

5月29日発表

タイ国内では今やトップ3に入る女性アーティストとして注目を集める実力派女性シンガー、イン・ワラントーンがビルボードライブに初登場。シンセポップと重なるユニークな歌声に80'sを彷彿とさせるサウンドが特徴で、MNET ASIAN MUSIC AWARDS、Kom Chad Luek Awards、The Guitar Mag Awards、JOOX Thailand Music Awardsなど国内外で数々の賞を受賞。本国では1万人のアリーナ公演をソールドアウトさせ、日本、オーストラリア、UKなど数々の海外ツアーも経験。2023年にはSUMMER SONIC 2023にも出演しファンから高い評価を受けている。


3.李志のライブレポートがFNNに掲載

4月下旬から約10日間かけて、あるロック歌手のツアーが日本全国5都市で行われた。全会場でチケットが完売し、1万人もの観客が涙を流し熱狂したが、コンサート会場にいた客の大半は中国人だった。しかもわざわざこのコンサートを見るためだけに来日した人も多い。彼らはなぜ、多くの金と時間をかけ、わざわざ日本に来たのか?その答えは、彼らの視線の先で歌う1人の中国人男性の歌に込められている。その歌手は、共産党の監視の目が光る中国国内では、公の場で歌う事ができない。この事実を知る日本人は、ほとんどいない。

以下の文章は、東京大学のある中国人訪問学者が執筆し、東京大学大学院の阿古智子教授が翻訳したものを編集した記事である。


4.GIMA(台湾政府が主宰する主にインディーズを対象とした音楽賞)のベストアジアクリエイティブアーティスト賞の受付開始

6月1日スタート

GIMA15 Application is OPEN, Dates: June 1, 2024 to July 3, 2024.
Rules of Best Asian Creative Artist Award:An individual music creator or band of two or more persons from any Asian country or area excluding the Republic of China (Taiwan) may register to compete for this award. Such individuals may not be in possession of a Republic of China (Taiwan) national identity card, alien resident certificate, or work permit issued by the central competent authority. Applicants for this award may not simultaneously apply to compete for other awards. A musical work marketed or released from July 1, 2023 to June 30, 2024 in a country or area other than the Republic of China (Taiwan). Where the entry is an album, at least 70% of the lyrics and/or music shall in whole or in part have been created and performed (played) by the applicant. Where the entry is an EP (extended play record), 100% of the lyrics and/or music shall in whole or in part have been created and performed (played) by the applicant.


おすすめ新作5選

①Museum of My Mess - mindfreakkk(タイ)

タイのシンガー、mindfreakkkによる新曲「Museum of My Mess」が2024年5月23日にリリース。タイトルを直訳すると、「私の混沌の博物館」で、YouTubeの説明文によるとmindfreakkkがどん底の時に書いた曲とのこと。レトロな電子音楽をベースに、mindfreakkkの繊細な中音ボーカルが囁く濃厚なサウンドクリエイティブはもちろんのこと、カタルシスを呼び起こすようなギターソロとピアノのバッキングが好きだったので選出。Sometimes, the beauty lies in the brokenness, in the journey towards self-acceptance and growth.ーー自己受容と成長への旅において、時には美しさは壊れ方に宿るのだ。

②共身軀完全放予去 (feat. 鄭宜農)  - 拍謝少年(台湾)

台湾オルタナバンド拍謝少年と女性シンガーソングライター、イーノ・チェンのコラボソング「共身軀完全放予去」が5/24リリース。 拍謝少年の骨太台湾オルタナロックにイーノの柔らかな歌声と電子音楽が重なる今作では、男性同士の愛が歌われている。LGBTというテーマはイーノが従来発信してきたテーマでもあり、メッセージ性にも要注目。拍謝少年は音これまで多くのコラボレーションを行い、女性歌手ではTizzy Bacの陳惠婷や洪佩瑜 Pei-Yu Hungとのコラボ曲を発表しているが、イーノ・チェンとのコラボレーションは初めて。サウンド面でも新しく、メッセージ性にも意義があるコラボのため選出。

③Do I Care Too Much - Oslo Ibrahim(インドネシア)

2024年5月31日リリース。インドネシア・スマトラ島出身のオスロ・イブラヒムによる新曲。これまでポップス、ラップ、シンセポップ、フォークなど作品ごとに様々な音楽性に挑戦してきたが、今作はストレートなロックサウンドでこれまで日本のJ-ROCKを聴いてきた人なら、少し懐かしく感じるかもしれない。台湾の康士坦的變化球(Constant & Change が好きな方は多分好き。

④Søulмaтe Tsudio Studio Remix - I Mean Us, Tsudio Studio (台湾,日本)

5月24日リリース。泣く子も黙る台湾インディーズの名曲「Søulмaтe」、フィジカルのみに収録されていたTsudio Studioリミックスが配信でも聴けるようになりました。公式発信にもあるように、オリジナルバージョンとTsudio Studioのリミックスは別の曲ですか…??というくらい違います。音圧、素材、ベースラインのすべてが美しく、感情がすごく忙しくなると思うので心が安定している時に聞くことをおすすめします。ぜひオリジナルバージョンと聞き比べていただきたいです。


⑤泡泡 - VOOID(台湾)

台湾の人気バンド透明雑誌のフロントマン洪申豪(ホン・シェンハオ)率いるVOOIDの新曲「泡泡」が4月29日に予告なしでさらっとリリース。「鏡子裡的左後方是台北市的東邊 在春天的清晨六點零五分,太陽開始升起」(鏡の左奥は台北市の東側、春の朝6時5分、太陽が昇り始める)という情景描写から始まる1分弱の長いモノローグではじまる「泡泡」は、1990年代を彷彿とさせるエモ・サウンドを軸に、ドライブと人生を重ね、長い道のりを行く人の心を謳います。半年前にラフミックスバージョンがYouTubeにアップされていましたが、今回MVつき新録バージョンが改めてリリース。ミュージックビデオでは、登山のロード・ムービー風の映像にライブ映像が流れ、音楽好きの人なら演者でも見る側でも心に響くこと間違いなし。

リアルタイムでXで紹介できなかったからここでするっていう。笑



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メディア情報

Webメディア

■Music Lane Okinawa

「Music Lane Festival Okinawa 2025 / Trans Asia Music Meeting 2025」開催決定!


■FNNオンライン
会場は日本なのに…中国国内“ライブ禁止”のロック歌手の歌を聞くためだけに多数の中国人来日し涙 日本人が知らない“中国”の一面


ラジオ

■Asian Breeze
5/26放送回は、高雄で開催された「大港開唱 Megaport Festival2024」の現地で収録された、台湾のポップパンクバンド・芒果醬(MangoJump)のインタビュー。

★AsianBreeze 2024年5月26日 OA曲★ M-1 芒果醤 Mango Jump / 我喜歡你 M-2 芒果醤 Mango Jump / 小紫aka給我錢?  M-3 蕭亞軒 / 愛没有錯 Love is...

Posted by Asian Breeze(Date FM / @FM) on Sunday, May 26, 2024


アジアアーティスト来日情報

6月

■ゲシュタルト乙女


■FOLK9(タイ)

■Cicada(シカーダ・台湾)


■謝明諺 シェ・ミンイェン


■宇宙人(CosmosPeople・台湾)

■イルカポリス(台湾)


■キム・チュンチュ(Silica Gel・韓国)


7月

■洪佩瑜 Pei-Yu Hung(台湾)

■Ink Waruntorn(タイ)


■LuckeyFest'24にクラウド・ルー(台湾)、Ink Waruntorn(タイ)、THE WASABIES(モンゴル)、CHILLIES(ベトナム) special guest MORISAKI WIN出演


■フジロックに草東沒有派對 NO PARTY FOR CAO DONG出演


8月

サマーソニックにBODYSLAM(タイ)VIOLETTE WAUTIER(タイ/ベルギー)、THE TOYS(タイ)ら多くのアジアアーティストが出演

K-POP、アイドル勢も!



つぶやき

娘が1才になり、5月から本格的に社会復帰しました!フルタイムワーママでドタバタです。そんな中、親知らずの手術をしたり、仕事が忙しくて発狂しかけたりしていましたが笑、少しずつ落ち着いてくることを祈って流れに身をゆだねています。

6月もいっぱい来日公演ありますね。全部行きたいんですけれど、ひとまず謝明諺さんのライブには行ける予定です!

1年に2回くらい日本のアーティストさんのお仕事を頂くのですが、今回は中嶋イッキュウさんと山本幹宗さんによる音楽プロジェクト好芻の新作『Mitaiken』についてインタビューの機会を頂きました。よかったら読んでくださいませ。

来週も更新できますように!

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