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NPOのSNS運用を効率化!ChatGPTを使った投稿文作成テクニック【プロンプト例付】

初めまして。「ひとり親家庭の親子が絶対的幸福になれる社会の実現」を目指し、ひとり親限定のトークアプリ「ペアチル」などのプロダクトを運営している南です。

非営利活動をしている人がAI等の技術やデジタルマーケティングを実施できたら、あらゆる社会問題の解決スピードが速くなるはずだと信じ、情報発信しています。

SNSの運用は、NPO法人などの非営利団体にとって重要なコミュニケーション手段です。しかし、日々の業務に追われる中で、魅力的な投稿を継続的に作成するのは大変な労力がかかります。そこで注目したいのが、AI技術を活用した投稿文作成。特にChatGPTを使えば、効率的かつ効果的なSNS運用が可能になります。

この記事では、非営利団体で働くスタッフに向けて、ChatGPTを活用したSNS投稿文作成のテクニックをご紹介します。AI初心者の方でも簡単に実践できる方法ばかりですので、ぜひ最後までお読みください。

(ペアチルを応援いただける方はぜひともご寄付いただけると有り難いです。)


ChatGPTとは?NPOのSNS運用にどう活用できる?

ChatGPTは、OpenAIが開発した高度な自然言語処理AIです。人間のような対話が可能で、様々なタスクをこなすことができます。NPOのSNS運用においては、以下のような活用方法が考えられます。

  • 投稿文のアイデア出し

  • 多様な文体での文章作成

  • ハッシュタグの提案

  • 画像の説明文作成

  • イベント告知文の生成

皆さんは、これまでSNS投稿の作成に何時間費やしてきましたか?ChatGPTを活用すれば、その時間を大幅に削減し、より戦略的な業務に時間を使えるようになります。

ChatGPTを使ったSNS投稿文作成の基本ステップ

では、実際にChatGPTを使ってSNS投稿文を作成する手順を見ていきましょう。

  1. ChatGPTにアクセス:OpenAIのウェブサイトからChatGPTにアクセスします。

  2. プロンプトの入力:投稿の目的や内容を簡潔に伝えます。

  3. 生成された文章の確認:AIが作成した文章を読み、内容や表現をチェックします。

  4. 必要に応じて修正指示:不適切な部分があれば、修正を指示します。

  5. 完成した文章の微調整:最終的な調整を行い、投稿文を完成させます。

例えば、こんなプロンプトを入力してみましょう。

以下の条件でTwitter投稿文を作成してください:
- NPOの環境保護活動を紹介
- 100文字以内
- ハッシュタグを2つ含める
- 絵文字を1つ使用

ChatGPTは、このような投稿文を生成するかもしれません。

🌿私たちNPOは、地域の森林再生に取り組んでいます。
今週末のボランティア活動では、100本の苗木を植樹予定!
あなたも緑豊かな未来づくりに参加しませんか?
#環境保護 #森林再生

いかがでしょうか?簡単な指示だけで、魅力的な投稿文が作成できました。

NPOならではの注意点とテクニック

NPOのSNS運用には、一般企業とは異なる注意点があります。ChatGPTを使う際も、以下の点に気をつけましょう。

  1. ミッションとの整合性:生成された文章が、NPOのミッションや価値観と合致しているか確認する。

  2. センシティブな話題への配慮:社会問題や支援者に関する投稿は、特に慎重にチェックする。

  3. 透明性の確保:AI生成コンテンツであることを明記するなど、情報発信の透明性を保つ。

  4. 人間味の付加:AIの文章に、スタッフの声や現場の様子を加えて温かみを出す。

これらの点を意識しながら、以下のようなテクニックを活用してみましょう。

  • ペルソナ設定:支援者や関心層のペルソナを設定し、それに合わせた文体で書くようAIに指示する。

  • シリーズ投稿の企画:活動報告や支援者紹介など、定期的なシリーズ投稿のテンプレートを作成する。

  • 多言語対応:国際的な活動を行うNPOは、複数言語での投稿文作成にChatGPTを活用する。

実践例:効果的なSNS投稿文の作成

ここでは、具体的な実践例を通じて、ChatGPTを使った効果的なSNS投稿文の作成方法を見ていきます。

例1:イベント告知(Facebook向け)

プロンプト:

以下の条件でFacebook投稿文を作成してください:
- NPOの子ども食堂イベントの告知
- 200文字以内
- イベント詳細(日時:5月15日18時〜、場所:コミュニティセンター)を含める
- 参加を促す呼びかけを入れる
- 絵文字を2つ使用

生成された投稿文:

🍽️みんなで楽しく食事しよう!子ども食堂開催のお知らせ🌈

5月15日18時より、コミュニティセンターにて子ども食堂を開催します。栄養バランスの取れた温かい食事と、楽しい交流の場をご用意しています。

子どもたちはもちろん、地域の皆さまもぜひお越しください。一緒に「食」を通じて、笑顔あふれる地域づくりを目指しましょう!

参加費無料・予約不要です。たくさんの方のご参加をお待ちしています!

このように、イベントの詳細や参加を促す呼びかけを自然な形で盛り込んだ投稿文が簡単に作成できます。

例2:活動報告(Instagram向け)

プロンプト:

以下の条件でInstagram投稿文を作成してください:
- NPOの海岸清掃活動の報告
- 150文字以内
- 活動の成果(集めたゴミの量:50kg)を含める
- 次回の活動予定を示唆する
- ハッシュタグを3つ含める
- 絵文字を3つ使用

生成された投稿文:

🌊今日の海岸清掃活動、大成功!🎉

みなさんの協力のおかげで、なんと50kgものゴミを回収できました👏
美しい海を守る一歩を、一緒に踏み出せたことに感謝です。

次回の活動も計画中!詳細は後日お知らせしますので、ぜひチェックしてくださいね。

みんなで守ろう、私たちの海🌊

#海岸清掃 #環境保護 #SDGs

活動の成果を具体的な数字で示し、次回の活動への期待を持たせる投稿文になっています。

まとめ:AI時代のNPO広報戦略

ChatGPTを活用したSNS投稿文作成は、NPOの広報活動に革新をもたらす可能性を秘めています。効率化によって生まれた時間を、より戦略的な活動や支援者とのコミュニケーションに充てることで、NPOの影響力を大きく高められるでしょう。

ただし、AIはあくまでもツールです。NPOの理念や活動の本質を伝えるのは、やはり人間の感性や経験です。AIを上手に活用しながら、人間ならではの温かみや創造性を加えることで、より効果的なSNS運用が可能になります。

皆さんも、ぜひChatGPTを使ったSNS投稿文作成にチャレンジしてみてください。そして、その経験や成果を、ぜひnoteで共有してください。NPOの皆さんの活動がより多くの人々に届き、社会に大きな変化をもたらすことを願っています。


他にも、NPO等の非営利団体で働くスタッフ向けにChatGPTなどの生成AIを活用する方法やマーケティングについて解説している記事を発信しています。ぜひマガジンをご覧ください。

<執筆者プロフィール>

教育学部で教員免許(小・中・高・特別支援学校)を取得しつつ、子どもの貧困・障害に関するNPO法人で活動、自身で立ち上げた団体で「人には話づらい深刻な悩みを抱えた」中高生向けにお寺で語り合う活動を実施。 「社会問題を解決するためにはビジネスとITの力が必要だ」と考え、教員にはならず、渋谷のITベンチャー企業でデジタルマーケティングのアナリストに従事。その後、発達障害のある方への就労移行支援・法的被害の泣き寝入りを解決するプラットフォーム・などの事業会社でマーケティング責任者、元ZOZO前澤友作からの出資をうけた株式会社小さな一歩の経営戦略室長として、日本の養育費未払い問題にビジネスとマーケティングの観点で挑戦。 養育費に関わらず、多様な困りごとがあるひとり親の方々の力になりたく一般社団法人ペアチル創業。

社会問題×マーケティングが好き / ㍿小さな一歩(前澤ファンド出資先)で養育費の未払い問題にビジネスでトライ→㍿SHIRO創業。社会問題の発見→要因分析→ビジネス考案→実行に必要な資本整備→実行・改善のサイクルが最短で回り社会問題が解決されつづけるインフラを創る。