見出し画像

はるか東にやってきた火焔型土器ー野木町郷土館[JOMOSEUM]

栃木県野木町は、栃木・茨城・群馬・埼玉の4県が接する渡良瀬遊水地の近くにあります。これは、縄文海進が最も進んだ時期には、野木町は海岸に近い場所にあったということで、実際に貝塚も発掘されています。

そんな野木町の郷土館は役場の片隅にあります。かなり古く、小さな建物ですが、縄文は目玉の一つということでそれなりの数の土器があります。形式は、加曽利Eや阿玉台でしょうか。

画像3

その中で特に目を引くのが火焔型土器。部分的なものではありますが、明らかな鶏冠状突起が残り、胴部分の形状を見ても火焔型の特徴を備えていることがわかります。

画像2

火焔型土器はもちろん新潟が分布の中心ですが、群馬県、栃木県、福島県、茨城県でも出土しているので、東へ伝播していったことがわかります。伝わってきたのか、それとも野木町の縄文人が真似て作ったのか気になりますね。

土偶や土板も少しあって、一つはみみずくでした。

画像1

小さな町でもこういう郷土館に縄文の遺物があるのは嬉しいですね。

野木町郷土館HP
住所:下都賀郡野木町丸林571
開館時間:8時30分~17時15分(月曜、祝日休館)
入館料:無料
撮影:可
アクセス:野木駅から徒歩7分。

縄文の遺物が見られる博物館・郷土資料館情報はこちら


よろしければサポートお願いします。サポートいただいたお金で新たな縄文スポットを探索に行きます!