【シーズン終盤も好調を継続】Arsenalマッチレビュー@PL第36節vsBournemouth(H)/24.5.4
試合前トピックス
ジョルジーニョの契約延長やトーマス放出の噂が流れ今季も終わりを感じる時期となってきた中、シティとの実質一騎打ちの様相を呈してきた優勝争いも気が抜けない。
2試合を残しながらゴールデングローブ賞を受賞したラヤを筆頭に、今節も現状最強の11人を揃え、ホームでのボーンマス戦で確実に勝利を掴みに行く。
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試合トピックス
とにもかくにもボーンマスアウェイユニは背番号が見ずらい!
立ち上がりにボーンマスに2本のセットプレーを許すも、試合が落ち着いてくるとアーセナルの保持の時間に。CLも終わりコンディション面で安定してきたか、15分で7本のシュート企図数を稼ぐ程に押し込む。
ボーンマスはソランキへのロングボールで敵陣への侵入を図る。だがアーセナルはサリバや冨安がボックス内でシュートに絡む等かなり押せ押せの展開に。
トロサール、サカへの早い展開から間延びしたサイドをスタートに中へ切り込んでラインを横断する動き多め。そこに降りるハヴァーツや天才パサーウーデゴールがサポートで絡む形。トーマスも複数回ミドルを放つも久々の宇宙開発。
30分頃初めてとも言えるボーンマス保持の時間、左SBワッタラが高い位置を取るもクロスを上げさせない。
全てのプレーはウーデゴールの柔らかいタッチから。絶妙なスルーパスに右角から巻いて落とすクロス、ポジトラ時もボールがよく収め味方が前線へ向かう時間を作る。
そんなウーデゴールのピンポイントスルーパスにダイアゴナルで走り込んだハヴァーツがトラバースに引っ掛けられPKゲット、サカがトラバースの重心が少し早めに傾くのを見逃さず逆方向へ流し込むシュートで先制。押し込みながらじれったかった試合の均衡が崩れる。
サリバが一貫してソランキを完封。クリーンに刈り取って淡々と攻撃に移るスマートさを発揮。
エンド変わり後半。後半も立ち上がりからサカ、ハヴァーツに至近距離シュートチャンスと優勢に立つ。
トロサールは徹底したプレスバック、ライスは強烈なタックルでたまのボーンマスカウンターをストップ。
55分頃からボーンマスも保持の時間を作れるように。クライファートを中心に前線が左のハーフスペースを抜ける動きでポケットを取り折り返しからゴールを狙う。ワンツーから左大外を1本長い球で抜け出す動きも。
ボーンマスも勢いづく中、ウーデゴールのパスが引っ掛かったのをライスが回収、ほぼノールックではたき、トロサールが狙い済ました右足一閃で追加点。仕事人トロサールが再びアーセナルペースに戻す大きな得点をゲット。
ゴール前のごたつきからクライファートに決められるも、ソランキのキーパーチャージが認められ取り消し。ハヴァーツのダイブ疑惑といい試合を左右する判定が珍しくアーセナル寄りか。
交代直後裏抜けからゴールに迫るも足元がおぼつかずシュートまで漕ぎ着けないマルティネッリ。最近の不調が気になる。
競り合ったハヴァーツのオフサイトで取り消されるも、FKからガブリエルが左足でゴラッソを決める。
終了間際、タメを作ったジェズスからスタミナ落ちることの無いライスが猛スピードで追い越しボールを受け、右足に持ち替えトラバースの脇を撃ち抜くシュートでダメ押しの3点目。
ゲーム総評
今節終了時点で26勝、88得点と共にクラブレコードを記録。昨季の反省を生かしたか、シーズン終盤にピークを持ってきてのこの大立ち回りである。怪我人ゼロも含め、今のリーグ戦の戦い方は以前のアーセナルからは考えられないもので、特に2024年の成績は本当に素晴らしい。
今節も新戦力組、ハヴァーツ・ライス・ラヤの大活躍回となった。ポジションの異なる2人に共通するのは「献身性を支えるスタミナ」と「気の利いたポジショニング」だ。前者に関してはシンプルに試合終盤まで守備に奔走すること。後者に関しては、ハヴァーツはPK獲得シーンを筆頭にコンスタントな裏へのランニングで足元で受けたがる選手が多い中彼らをサポートし、ライスも3点目のような3列目からの飛び出しが出来る程にポジションセンスが優れている。
優勝争いを保つ上でのリーグというマラソン大会の走り方を改善し、夏に獲得した新戦力たちも完全にフィット。勿論既存戦力は出ずっぱりながら高パフォーマンスを続けている。残り2試合、オルトラユナイテッド戦も控えているが、きっと勝利は固いだろう。あとはシティの取りこぼしをただ信じて待つだけだ。
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