【回復曲線へ】Arsenalマッチレビュー@PL第33節vsWolves(A)/24.4.21
アストン・ヴィラ、バイエルンに対し連敗中のアーセナル。選手マネジメントを織りまぜつつここで勝利を収め、早めに勝ち癖を取り戻したい。
マッチレポート
試合結果
ハイライト映像
スターティングイレブン
試合トピックス
中央徹底封鎖のミドルブロックを敷いてきたバイエルンと比べ、パススピードに追い付けずマークのズレが生まれがちなウルブズの守備。バイエルン戦あまり活躍出来なかったサカが、ブエノがダブルチェックにつく前に右CBトティと1vs1を仕掛けられたり、楔を受けたウーデゴールが反転する余裕が生まれるなど全体的にやりやすそうな立ち上がり。
ウルブズの攻撃面では拙い部分が垣間見える後ろからの繋ぎを重視。ハヴァーツが引っ掛けてそのままシュート、ジョゼサーの縦パスをライスがインターセプト→ショートカウンターのシーンも。アーセナルは得意のハイプレスでここも狙っていきたい。
アウェイだがアーセナルペースで進む前半、とにかく受け手がプレー判断可能な時間を与えられる楔が沢山入るので、チーム全体として気持ち良さそうに攻撃が出来ている。両サイド満遍なく右で作って左へ。カットバックをライスがミドルで狙う形も見られる。
これに対しウルブズは3-4-3気味のブロックを20歳チレワがCF化する5-3-2へ変更。ブエノとトティで横幅を担保し、簡単にカットインさせない動きを見せる。
また、受け手として準備が出来ていなかったり持ち運びを奪われたりと不安定なキヴィオルを狙い、何度か惜しいカウンターを見せるウルブズ。ホームサポーターの熱も徐々に上がっていく。
それでもショートパス以外にホワイトやサリバからのフィードを併用する事で上手くサカが抜け出し、再度作れたトティとの1vs1の中で早い時間帯にカードも出させる事に成功。
連動してウルブズのボルテージも上がる中、ボックス内でタメを作ったジェズスのこぼれを、トロサールが右足トーキックで右上隅ギリギリに突き刺すシュートを放ち先制。リードを作って試合を折り返す。
後半はボックス外からのシュートが増える。狭い局面を無理に崩そうとせず外からの射撃を増やすことでブロックの弛緩を狙っているか。
ひとつ気になるのが、試合を通してファールを貰えるシーンもあるが、不用意なロストに繋がったりと前線のアスリート力不足を感じる。コンディション的な問題は無いもののシンプルなフィジカル面での強化が必要かなと。
それでもジェズスやトロサールは多くボールに触りチャンスを量産。大体のシュートチャンスに2人のうち最低でも1人が関わっている。
カードを貰っているライスと見せかけてジェズス→トーマスの交代。
終盤はボールが早いスパンで行き交いアーセナルにとっては向かい風。バックスと前線の息が合わず思うように前進が出来なくフラストレーションが溜まっている様子が見える。
圧倒的に押し込むアディショナルタイム、再三チャンスを作っては決めきれないでいたものの、最後はウーデゴールがジョゼサーの弾いたボールを角度の無いサイドネット脇から撃ち抜いて試合をクローズさせる追加点。
ゲーム総評
後半は危ない時間帯もあったものの、シュート数を筆頭にスタッツで圧倒、なかなかゴールが決まらないながらも前後半共にギリギリのところで得点を挙げ、アウェイ7戦連続CSで復調の兆しを見せたゲームに。
バイエルン戦1stlegの失敗体験を引きずったかキヴィオルが少々不安定だったり、サカを中心に踏ん張りが効かず強引な運びが出来ないシーンが前線に見られたりと課題点もあったが、シーズン終盤は結果が至上命題だ。
個人的にはリードしており主力も極力休ませたい終盤になってもサブ組の登場が無かったのが気になるポイント。スミスロウ、ヴィエイラ、ネルソン、エンケティアらへのアルテタの信頼感の低さか、それでもこの決断に納得せざるを得ない程には彼らの強度の低さは目に付く。シーズン終わりにどのような結末になるかまだ分からないが、出来れば彼ら全員がアーセナルで活躍出来る未来があると嬉しい。
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