【終盤×難所も最終節に望みを】Arsenalマッチレビュー@PL第37節vsManUtd(A)/24.05.13
試合前トピックス
ひとつでも落とせばそこでアウト、かつそもそもシティが落とさなければ優勝を逃してしまうという非常に厳しい首位争い。それでも、不調ユナイテッドとのオールド・トラッフォードでの一戦を制し、最終節まで望みを繋ぎたい。
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試合トピックス
ユナイテッドはブルーノがベンチ外、アントニーがベンチ、今季初となるディアロの先発。アーセナルは出場が危ぶまれた冨安がスタメン入り。
立ち上がりこそユナイテッド陣内で攻撃を展開し続けるも、アムラバトの列落ち、アーセナルの繋ぎミスからユナイテッドも何度かシュートまで漕ぎ着ける。意外にもポゼッション率は劣勢となる。
マクトミネイの楔受け、ダロトの単独プレス回避、デザインされた形では無く即席の色が強そうだが、それでもユナイテッドはホームでボールを握る。どれもフィニッシュを上へふかしており難を逃れる。緊張からかチーム全体に固さか見られる。
20分頃には再びもアーセナルペース。ユナイテッドのプレス陣が高い位置に出てくる時はトーマスが列落ちし、ある程度押し込んでからはハーフスペースを徹底的に狙う。右はウーデゴールか数回、左は冨安も1本良いランニングでポケットを取る。
20分、ゴール前守備後カゼミロがラインを上げ直すのが遅く、オナナのフィードを回収しホワイトがすぐに前残りしていたハヴァーツへ供給。タメを作る間にニアへ走り込んできたトロサールが綺麗に流し込み得点。押し込まれる時間帯を作りながらも、今の力関係を考えると妥当な先制点を上げる。
リードしてからは冨安orライス×トーマスの2CH化。冨安かライスのCH化しなかった方が押し上げられ、より高い位置での攻撃参加。
30分頃になるとユナイテッドが押し込むフェーズ。ここまで攻撃の中心となっているガルナチョ、ダロトに加えメイヌーが左に流れることによって高い位置でクロスを伺う。アーセナルは最後のホイルンドの部分で潰しシュートは打たせない。
序盤と同じく、ユナイテッドにボールを握られた直後の保持局面では、安定感を重視したトーマスは積極的に列落ちを行う。
中央でのボール回しの中でミスが散発。ユナイテッドにショートカウンターを何度も発動される。
左が先のユニット攻撃ならば右は初先発のディアロが好調。単独でプレスを回避し縦に抜けるか大きなサイドチェンジで時間をかけず攻め切る。
互いにチャンスを作る一進一退の前半が明け後半。
サカ、ホワイトの所で攻守に優位に立てず却ってチャンスを作られる。しかしまたもフィニッシュ精度が伴わず、ボックス内フリーだったガルナチョですら枠外へ飛ばす始末。
ウーデゴールの久々のシュートはオナナの正面。
66分、先制点を挙げたトロサールが交代、マルティネッリを投入し、ポジトラ時のスペース活用を狙う。
前半右膝を痛めていたディアロがプレー続行不可能、アントニー投入。
ショートコーナーからアムラバトに潰されたサカが奪い返せずイエロー。今日のサカは守備強度が少々目に付く。
追いかけたいユナイテッドはCBエヴァンズをカンブワラに交代、ホワイトがガルナチョの対応に苦しむ。
ウーデゴールのスルーパスから運んだマルティネッリだが持ち過ぎた為シュートチャンスを見失い、絶好のチャンスをオナナに阻まれる。
コーナーからサカが負傷し人数不利も、マルティネッリが単独で懸命に陣地回復。82分、ジェズスを投入。
連続コーナーはものに出来ず、負傷交代も相まって防戦一方。ラスト10分間チーム全体で集中してブロックを組み耐える。
目立っていたアムラバト、ホイルンドとワンビサカを、ウィートリー、フォーソン、エリクセンに変えるりユナイテッドも最後の力を振り絞り更なる攻勢をかける。
AT突入後キヴィオル、ジョルジーニョの投入で5バック化。ウーデゴール、トーマスを下げる。
終盤はひたすら祈る展開となったが、トロサールの先制点を何とか守り切り、優勝への望みを繋ぐ勝ち点3ptを積み重ねる。難所オールド・トラッフォードでの一線を制しユナイテッド相手にシーズンダブルも決める。
ゲーム総評
今節の勝利をもってクラブ史上最多勝利となるシーズン27勝を達成。対ビッグ6全てに勝ち越しているなど、様々な新記録を打ち立てている今季のアーセナル。これで優勝できないならば…と逆にお手上げ状態ですらある。
タフな試合でも結果を残すトロサール、防波堤として最終ラインに君臨し続けたサリバらを中心に、不調とは裏腹にホームで良い所を作り続けたユナイテッドの攻勢を耐えきって得た勝利。今季は最大出力でなくても勝ちを収められる強さを手に入れている。
残すは最終節のエヴァートン戦。対するシティはスパーズ、ウェストハムとの計2戦。2連勝を挙げれば問答無用のシティ優勝でライバルのを願うことになるが、それでも目の前の試合を勝つしか出来る事はない。
最終節まで優勝争いを楽しめる今のアーセナルに感謝を忘れず、結果がどうであろうとこの勝負の行く末を最後まで楽しんで見届けたい。
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