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【8ヶ月ぶりの黒星を叩き付ける】Arsenalマッチレビュー@PL第32節vsBrighton(A)/24.4.7

 私事になりますが今春をもって大学を卒業し社会人グーナーとなった為、今月の29節シティ戦、30節ルートンタウン戦はレビューをお休みとさせていただきました…。

 一応試合自体は後日フルで欠かさず視聴していますが、この先もレビューを投稿出来ないことが多々あるかもしれせん。それでももしよろしければ、今後とも楽しみに待っていただけると嬉しいです!




マッチレポート

試合結果

BHA 0-3 ARS
33' サカ(pen)
62' ハヴァーツ(ジョルジーニョ)
86' トロサール(ハヴァーツ)

https://www.premierleague.com

ハイライト映像

スターティングイレブン


試合トピックス

 スミスロウの大活躍、ネルソンやジンチェンコのスタメンとなった前節ルートン戦から中1日で、三笘とマーチを欠いたブライトン戦へ挑む。マルティネッリ以外は本来のスタメンが復帰した。

 開始早々からアーセナルのチャンス。ウーデゴールのFKにニアでガブリエルが完璧にミートするも、ここは強打を狙い過ぎ惜しくも枠外へ。

 試合が落ち着いてくると基本的にアーセナルが保持、ブライトンがそこにどうアプローチするかという形に落ち着いていく。

 ブライトンの戦い方は基本ミドルサードに構える形。そしてアーセナルの中盤のバックパスを合図にサリバ/ガブリエル/ラヤへも積極的にプレスを仕掛け全体でラインの押し上げも積極的に行う。序盤ガブリエルがプレスの影響でバックパスをミス、危うくピンチの場面も。

 攻撃面では、キーパーを混ぜながらグロスを中心に後方のレイオフでキッカケを作り、ウェルベックらがライン間に立ち後ろからボールを引き出して反転、または右サイドアディングラ方向への大きなサイドチェンジから縦に速い方法で、アーセナルのハイプレスをワンタッチ&スピードで潜り抜ける。だが落としの精度が合わなかったりサイドチェンジの的アディングラの足元がおぼつかずフィニッシュまでは持っていけないのがアーセナルにとっては救いだったか。

 対するアーセナルも負けてはいられない。高く整備されたブロックに対して、サリバから大外高い位置のホワイトへ一気に列を飛ばしサカの裏抜けでまずはチャンスを作る。ラインの圧縮が起きる前に2人の簡易的だが一瞬の密集でマークを迷わせ裏抜けの機会を生む。

 今度はライス→センターのハヴァーツへ更にシンプルな裏抜け。依然サイド高い位置での急速なオーバーロードかシンプルな裏抜けをチラつかせる方法がブライトンにとって効果的である。

 得点のシーンはその派生技。サカも中央に入り全体で押し込むことでブライトンの守備リソースを中央に割かせる下地をまず作り、ボールホルダーのガブリエルが大外ジェズスへマークが甘い所を通す。ランプティとの1vs1に持ち込んだジェズスは得意の細かななドリブルでエリアへ侵入しランプティが堪らず足を引っかけPKから先制点を獲得する。サカはほんっとうにPKが上手い。

 得点後もアーセナルの攻撃のメインである右大外からチャンス。今回は降りるサカと抜けるホワイトが縦方向に連動した裏抜けで一気にチャンスを作る。ブライトンの守備の特徴を試合中に見抜き、穴を繰り返し突けるところにアーセナルの選手達の戦術眼の高さが感じられる。

 2点目は痛めて倒れたサカを見て、高い位置ウーデゴールに預けてすぐ裏抜けしワンツーでポケットを取った即席WGジョルジーニョが素晴らしい。しかもすぐクロスを上げずギリギリまで引っ張ってからのハヴァーツへのアシスト。裏抜けの地盤となるだけに留まらないアンカーが得点シーンでも大活躍。

 その後は一進一退の攻防。ラスト20分はブライトンにボールを持たせリトリートして自陣ブロックを形成、省エネスタイルでコンディション調整を行う方向にシフトチェンジする。しかしただ闇雲に引くのではなく3点目のカウンターのようにミスはしっかり咎め差を着実に広げていく狡猾さも持ち合わせ、今季アーセナルの玄人感をより強く感じた。トロサールは冷静にフェルブルッフェンとの1vs1を制す、古巣相手にも結果残すマンは本領発揮である。


ゲーム総評

 アウェイブライトン戦で複数得点&CSに留まらず、サカを休ませ冨安も慣らし程度の出場、トーマスは最後まで温存し、来週のバイエルン戦に向けての調整はバッチリである。ブライトンは去年8月からホーム無敗だったという事でよりアーセナルの強さが際立つ結果に。

 シーズン終盤コンディション調整が難しいこの時期に淡々と勝利を積み重ねられている現状を鑑みると、改めてホワイトやウーデゴール、ガブリエルといった出ずっぱりなのに怪我しない主力達に本当に助けられているなと実感する。また昨季サリバ/冨安の怪我離脱を皮切りに大失速してしまった反省点を生かし、今節のように可能な限り選手のやり繰りを行うアルテタの功績も関係しているだろう。どうかこのまま最後まで突っ走り、優勝争いを演じ続けていって欲しい。


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