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ホテルのロビーでは機械の犬が暴れ回っていた

いらっしゃいませは「ファッキンシット」、
なんだったらホテルのフロントはカウンターに足投げ出してていいし、
ガム食っててもいい(※あくまで個人の意見です。)

こないだつってももうかなり前ですが、
泊まったビジネスホテルの接客がもうすげえ良くて、勉強になったことがあるんで書いていこうと思います。

大昔に接客のバイトやって、自分には無理だな〜と思ってから
接客が丁寧な人間は全員尊敬するようになったんすけど
その中でも相当グンバツに丁寧。
別に1日しか泊まんねえのに。すまねえなって。
気づけばこちらが完全にお上に媚び諂う(こびへつらう)下人の姿勢。

で、なんか部屋いく前に、枕を選べますよと。
枕を!?上質な睡眠までホテルが提供するんか!?つって。
やっぱ都会は違うねぇ〜なんつって。枕を選ぶわけですわ。

首に世界一優しいですよ〜〜〜フワァアアア〜アアみたいなやつ。
バリアフリーのスロープ並みになだらか。メレンゲ的優しさ。

持つだけでもうすでに眠たいですからね、
枕なんか持とうもんなら、どんな武道の達人でも隙が生まれますから。
平和の象徴も鳩か枕かって相場が決まってる。
この世すべての権力も、枕の前では塵芥に帰すでしょうよ。

ほんで枕がそこそこデカいからね、
前に抱える感じでエレベーターに乗るわけ。

エレベーターの鏡に自分の姿が映るわけなんすけど、

おいおいもうお眠の時間かい?
ナイトキャップをかぶるにはまだ早いぜ?


な〜んてね、浮かれちゃって、
脳内に住んでるイメージ上のアメリカンの声が聞こえてくる。

これがダイハードなら枕使う前にホテル内の事件に巻き込まれ、
枕に頭をつけることなく本編終了まで大立ち回り
でしょうね。

そんなこと考えちまうほど良い仕上がり。
何せ明らかに外から来た荷物を持ちながらも
枕抱えてゴキゲンにエレベーターに乗ってるわけっすから。

オイオイこんなに高揚感あるミスマッチこの世にあったんかい?つって。
マスクしてるけど思わず満面の笑み、歯茎剥き出し。
顔面が完全に微笑みの国でしたね、
タイの方もこの瞬間に限っては微笑みの国と名乗るのをギリ認めてくれたと思います。

その上、なんとどっかの階に「でかい風呂」があるっつうんすよ。

エデンの園かよ。ここが楽園ですかつって。

我巨大浴槽大好人間故歓喜!!
でかい風呂って最高じゃないすか。
普段詫びしいマンションのせっま〜〜い風呂で
屈葬か?みたいな状態で風呂入ってるわけですから。

スクリーンショット 2021-04-14 12.00.13

(※屈葬の画像検索結果)

まだ縄文時代スタイル。令和ですし流石に伸展葬して欲しい

なんかいっぱい書いてある効能のパネルみたいなのも
一言一句逃さず読んじゃいますからね。
大体肩凝りとか怪我とか傷跡とかリウマチとか神経痛とか
全てに効くんすけどね、知ってるんすけど読んじゃう、浮かれてるから。

風呂は翌日10時までに入りゃいいつうことで。
深夜風呂独占大好きヒューマンとしてね、
午前3時ぐらい、従業員の人も入り終わってるであろう
夜とも朝とも言い難いこの絶妙な時間によ。

よっしゃ行ったるか!なんつってね。

誰も居ない階でエレベーターが止まった時は
正直死ぬのか?と思いましたけど無事到着。

全裸と言う名のオートクチュール、僕の私の一丁羅。
枕の誘惑激しいながらも、やってきました大浴場。

いざいざなんて身体を洗い、心に染み入る命の洗濯。
シンジ君よォ、これが大人のキスじゃけえ…とミサトさんも思わず大親分的な口調ですよ。

自分、揚げ物も風呂もカラッと行きたい性分だもんで
湯に浸かるのもそこそこにサッと引き上げ
待ちに待った枕とのランデヴーとしゃれ込むわけですね。しゃれ込んだ瞬間気絶。(AM 3:30)

で、モチのロンで朝飯付きプラン。
ホテル=朝飯と言っても過言ではないほどに朝食楽しみヒューマンなわけ。
朝から好きな食べ物を好きなだけ食べていいって異常事態ですからね。

こんなことが許されていいのか?


部屋からフロントにエレベーターで降りていくわけですわな。


チーン


音と共に扉が開き目に飛び込んでくる

機械の犬が床でのたうってる光景。


ウィーウィー…つってね。

のたうつ犬(機械)と笑顔のフロント、寝起きの自分。

「犬のたうってますけど」と声をかけるのも憚られるほどフロントの女性は笑顔。

「このホテルには常に機械犬の大暴れがあります。」
(There is always the machine dog's rampage in this hotel.)

と英語の教科書的に返されそうなほど犬を気にしていない。
なお英語は適当。彼女にとって機械犬の大暴れは日常なんだな。

こっちからしたら並大抵のことじゃないですけどね。犬凝視で静止。

フロントの人「アイボバーン!!」


えっ何ボバーン!?!?!??

犬「ウィイイン…」

一体何が始まってんだよ!!!!!


犬「コロンッ」


死んだ振りかよ!!!!!!

心では大声出してても寝起きの人間なんか喉カッサカサなんだから一音も音出ないわけで、目を見張りますよね。

のたうちモードに戻る犬とこちらを笑顔で見つめるフロントの人。
何か言った方が良いのか!?気の利いたコメントを…

自分「いや〜…ハハ、いよいよ技術もここまで来ましt

フロントの人「朝食ですね?こちらになります!!!」


コメントさせてくれよ!!!!!!!!!


多分あまりにも犬見てたから技を見せていただいたと思うんすけど、
朝食で何食べたか全く思い出せない。犬の機械の進歩はすごい。

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