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DUALSHOCK4を中華パーツで修理してみます

発売日に購入したときPS4本体に付属していた黒のDUALSHOCK4。L2ボタンが押されっぱなしになってしまう状況に陥って数年たってしまいました。その間、何度かばらしてお掃除してみるも状況は改善されず、いつしか2P用に買っていた赤いDUALSHOCK4がメインコントローラーとなり、黒は放置されていました。

本格的に修理してみようと思ってもどこが悪いのかわからないので、下手にいろいろ部品買っても意味ない可能性もあるし、結構高いし、だったら新品買っても、とかしている間にPS5出ちゃうし、買えないし、と悶々としていたところ、AliExpress(中国のグローバル通販サイト)でほとんどのパーツが格安で手に入ることに気づきました。去年の終わりごろ、ぽちぽちと心当たりのパーツを購入して、年明けに全部届いてから、いざ修理してみます!

既に何度も開け閉めしているので、コントローラの分解はお手の物です。コントローラの分解を解説しているページやYoutubeもいっぱいあるのでそこは割愛します。あまり言われてませんが、最初に外装を外すときはかなり強引にやるしかなく、高い確率でプラスチックの爪を破壊することになります。でもご安心ください。爪が折れてもねじ止めしてあるので支障はありません。むしろ一度爪が折れると、次から各段に分解しやすくなるメリットがあります。

分解時特に注意しなければならないのは
・L2,R2ボタンのパーツ、バネ
・リセットボタン用のゲタ
・フラットケーブル(2本)
です。バネとゲタはポロっとどっか行っちゃうので、要注意です。

L2、R2ボタンは上下の外装を割る時に、必ず引っ掛かります。正解は上側(コントローラ上面側)に残して背面を外す、ですがそううまく行かず背面側についてきちゃうこともあります。ま、何度もやりましたがパーツが折れることは無かったので大丈夫だと思います。
フラットケーブルは抜き差し時にとにかく取り扱い注意です。抜くときにコネクタ側のどこにどの向きで刺さっていたかをしっかりと記憶してから抜きましょう。差す時も変なところに差さないように。薄っぺらいものなので、隙間に引っかかって電極が折れるとかもあるんですよ。こんな風に。

今回通販で入手して置いたパーツは、
・ボタン用シリコンパッド(送料込み1セット59円)
・ボタン用フレキ(送料込み243円)
・フラットケーブル(送料込み675円 ただし10セット分)
つまり1セット370円くらい。全部必要だったかと言われるとそうでもないのですが、今回は一応全部交換しました。ダメになったのがアナログスティックではなかったのでこれだけですみました。アナログスティック交換もしてみたいのですが、またの機会に。買うと2個150円とか。

まずボタン用フレキシートを交換します。先にL,Rボタンのシリコンパッドを外す必要があります。ふにゃふにゃなので。適当にひっぱって外れます。
Dualshock4のフレキシートは、本体に何かで固定されているわけではなく、位置決め用のピンにパチパチ嵌められているだけなので、付け外しは簡単です。が、この簡単さが後になって仇となります・・・
で、古いフレキシートをみてみると、ん?、なんか粘性のあるオイルのようなものが裏面と、そしてL,Rボタンの部分の両面に付いてます。もしかしたらこの液体がボタンに悪さしていたのかもしれません。裏面の液体は、おそらくフィルムと本体のプラスチックを密着させるためにわざと塗られていたのではないかと推測します。(違ってるかも・・・)これが表面に付いちゃうと、何らかしら悪さするんですかね?わかりません。
フィルムを外した後の本体部分を綺麗に拭いて、新しいフィルムシートも念のため両面拭いて(接点復活スプレーで軽く)、取り付けます。オイル?をぬぐってしまったので、このままではフィルムが本体のプラに密着していませんが、ピンで位置決めはされているので問題ないです。

次にコントローラー上面側についてるシリコンパッドを交換していきます。これは特に問題なし。

最後にフラットケーブルを新品に交換します。じつは前回ばらした時に誤ってピンを曲げてしまっていたのです。なんとかリカバリーは出来たのですが、気持ち悪いので今回は交換します。

すべての交換が終了したので、元通り組付けるまえに通電テストしてみます。PS4とUSBで繋いで、本体の電源を入れ、PSボタンを押して、、、コントローラとしてちゃんと認識されてOKの様です。
あとは組付けて、ねじで固定して終了、の予定だったのですが、ここからのトラブルシューティングに時間がかかりました・・・・

通電テストOKだったのに、組付けてねじ止めしたら電源が入らない!?

入りません。ウンスンです・・・
背面側をねじ止めせずに、隙間の空いた状態にしていると正常に電源も入って、認識もします。なのに、パチンっと閉めると電源が入らなくなる。
真っ先に疑ったのはフラットケーブルですが、変なところに挟まっていたり力がかかっていたりする気配は無し。大丈夫の様です。
途方に暮れかけていたんですが、何回目かにばらした時、偶然ぽろっと何かが落ちてきました。先ほど注意と言っていたリセットボタン用のゲタでした。

原因:リセットボタン用のゲタ
組付けるときにリセットボタン用のゲタがほんの少し斜めになって本体の凸部にかかると、リセットボタンがずっと押されっぱなしの状態になるようです。丁寧に垂直を出して、組付けも注意深くやれば問題ないと思うのですが、そもそもリセットボタンなんてほとんど使うことが無いので、とりあえず外した状態で組付け、ねじ止めしてから電源ON。今回は無事動きました!次にばらす時には下駄を上手に組み付ける技も考えたいと思います。

操作できるボタンとできないボタンがある!?

やっと電源も入りPS4ともつながったので、早速ゲームを動かして動作チェックです。ところが、調子の悪かったL2ボタンは好調になったのに、今度はR1,R2が効きません。PS4との接続を切り、iPhoneに繋ぎなおしてアプリで動作を見てみると、R1,R2がやはり無反応でした。仕方ないのでまたばらし、シリコンパッドでR1,R2押してみても反応なし・・・ん?なんかたまに反応することがある。どうも基盤を指で押さえていると反応するような・・・。

原因:フィルムシートの基板との接触不良
フィルムシートと基板はコネクタ等で接続されているわけではなく、基盤と外装の圧迫によって端子部が接触しているだけ、なんです。で良く見るとその接触部の外装側にはウレタンの様なクッション材が嵌っていました。このクッション材が劣化によりほとんど弾力性が無くなっており、基板との間で力がかからず、接触不良を起こしていた、というのが原因のようでした。


家の中を探したのですが、適度な厚さ、硬さのクッション材が見当たらなかった為、仕方なく近所のホームセンターで3mm厚のクッション材を購入して貼り付けました。これが500円くらいしてちょっともったいない。あと400回修理できるだけの物量ですけど

ということで、トラブルを乗り越え、無事修理を終えることが出来ました。あまりこういうトラブルシューティングは見かけないので、少しでも皆さんのお役に立てればと思います。

尚、ばらした時点でメーカー保証は受けられなくなります。また、このNoteは個人での修理を推奨するものでもありませんし、結果について保証するものでもありません。あくまでも自己責任でお願いします。

* このNoteは随時更新します。特に写真をもう少し入れて見やすくする予定です。

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