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GERMAN TRAINERのスニーカーとは

「GERMAN TRAINER(ジャーマントレーナー)」を聞いたことがあるでしょうか。最近話題になっているスニーカーブランドですが、GERMAN TRAINERと検索すると必ず同時に出てくるのが、「TANAKA UNIVERSAL タナカユニバーサル」や「マルタン・マルジェラ」です。GERMAN TRAINERを知らない人にとっては何の関係があるのかさっぱりわからないでしょう。それは、GERMAN TRAINERの歩みを知ると納得できます。その後気になるスニーカーの今風コーデもご紹介します。


ファッションの傾向

グローバル化が進み、自分らしさを大事にするという風潮が浸透してきたからでしょうか。流行は楽でおしゃれなものが多くなりました。これまでは流行に我慢はつきものだという考えすらありました。

しかし、ここ数年流行しているアイテムにはデザイン性に加え、快適さを売りにするものがほとんどです。トップスやボトムスも体のラインにフィットしすぎないものが流行っています。

歩きやすさの抜群のスニーカーもブームに火がついたまま衰える気配がありません。スニーカーにもデザイン性に加え履きやすさ、歩きやすさが求められているので、ニューバランスなどランナーが使うようなスニーカーが人気になっていきました。

以前は、スニーカーはカジュアルにしか使えないと思われてきました。しかし、デザインや素材が改良されていき、今やカジュアルだけでなく、キレイめファッション、時にはフォーマルにも使えるものが出ています。

もう一つの流行の傾向はシンプル化です。

ビビッドカラーやパステルカラーなどカラフルな色が流行った時もありましたが、今は白Tシャツが大流行したり、単色のポケットTシャツが流行ったり、色もデザインもよりシンプルなものが好まれるようになっています。

シンプル化の波に乗り、インスタなどで注目を集めているスニーカーに「GERMAN TRAINER(ジャーマントレーナー)」があります。

GERMAN TRAINER(ジャーマントレーナー)とは

GERMAN TRAINER(ジャーマントレーナー)は旧ドイツ軍がトレーニングシューズとして使用していました。

軍事用を目的として作られたものなので、実用性だけを重視して作られています。合理的なデザインで無駄なところが一切ありません。

クッション性のあるソールは人体工学に基づいて作ってあります。フィット感のある靴ひもも履きやすさに貢献しています。考えてみれば、戦闘にファッション性など何も意味を成しませんし、靴ひもがほどけたり脱げやすい靴を履いていたら命取りですから、実用性を優先させるのは当然ですよね。

GERMAN TRAINERはスニーカー好きの間では長年支持され続けてきましたが、その性能の良さに多くの人の注目を集めるようになりました。このスニーカーには徹底したシンプルさがあります。

実は今のGERMAN TRAINERの原型を作ったのは「TANAKA UNIVERSAL(タナカユニバーサル)」です。TANAKA UNIVERSAL (タナカユニバーサル)は、パリの有名なデザイナー、マルタン・マルジェラにデザインを自由に使ってもいいと提言しています。そのため他の会社からもGERMAN TRAINER(ジャーマントレーナー)のスニーカーは販売されています。

しかし、TANAKA UNIVERSALのオリジナルで製造・販売しているスニーカーはシンプルに徹していて、ほとんどが白か黒のみです。まれにネイビーなどもあります。もっとほかの色やデザイン楽しみたい人にはマルタン・マルジェラが手掛けているMaison Margielaからデザイン豊富なGERMAN TRAINERシリーズが出ています。

GERMAN TRAINERを今風に履きこなす

GERMAN TRAINERの定番カラーは白ですので、流行の白コーデにぴったりのアイテムだと言えます。GERMAN TRAINERでも特に人気なのは定番の白レザースニーカー「GERMAN TRAINER 1183」です。

1183は全体的にスリムな形になっていて、丸っこくて子どもっぽく見えるという欠点をカバーしてくれます。そして、全て白なのではなく明るいグレーのスウェード生地がつま先部分についているのもポイントです。これはアクセントでもあり、レザーの上にスエードの生地を重ねることで耐久性をあげているというメリットもあります。側面にも二本の線状になったメインカラーと同じレザー生地が縫い付けられています。これもまた、激しい運動で靴にかかる負荷を軽減するために考えてつけられているものです。

一見スポーツライクにも見えるデザインですが、白というシンプルさとレザーという高級感のある素材でできているので、大人コーデに取り入れる人が多いようです。透明感のあるすっきりした印象に見せたい方法の一つとして、全体の色を統一するという方法があります。

1183の白スニーカーを例に考えてみると、白いシャツにベージュのふんわりとしたスカートといった風にできるでしょう。パンツスタイルの場合、メインカラーを白にして、他に一点だけ他の色を投入するというのも大人コーデの鉄板です。

足元はロールアップするかアンクル丈のパンツにすると、より今風ファッションにできます。白いシャツに黒のセンタープレスパンツなんてどうでしょう。ジャケットを羽織るとさらにパリッとした感じが出せます。シンプルすぎるのが苦手なら小物で差し色を入れると良いでしょう。

カジュアルにも大人にも使えるGERMAN TRAINER

GERMAN TRAINERができるまでの背景を知ると、より一層ブランドに対する愛着が増すのではないでしょうか。

GERMAN TRAINERはカジュアルにも大人にも使える万能なスニーカーです。シンプルで統一するもよし、自分らしさとして個性の一つに取り入れるも良し、自由に考えてファッションを楽しめます。どんなシーンにでも対応できるので一足持っておいて損はないでしょう。


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