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【GT7】シュコダVGTの感想とGr.3化の可能性について

こんにちは、ブラボーです。

公式のアナウンス通り、4月25日付のアップデートで「シュコダ」がグランツーリスモに登場しましたね。

今回はそのシュコダGTデビューを飾った「シュコダ VGT」に乗ってみた感想とGr.3登場の可能性等に触れていきます。

◆意外な御し易さ

ラップタイムチャレンジの新しいお題目となったので早速ワトキンスグレン・ロングコースで走らせてみましたが、まず感じたのは扱い易さ。VGT車両は概ね高出力・高性能な一方で操作性に癖がある車が少なくない中、シュコダVGTは比較的従順な部類に入ります。

4WD+ハイパワーEVらしく加速が凄まじいのはもはや言うまでもありませんが、フルEVのVGTとしては車体重量が軽いお陰か、ブレーキングポイントは概ねGr.3マシンを走らせている時よりもやや手前程度で大丈夫でした。

ハンドリングの傾向はアンダーが強めで、一気に車の向きを変えるのは難しい車です。ラップタイムを削る際は基本に忠実な運転をすると共に、スローイン・ファストアウトを徹底すると、強みを生かしつつタイム短縮に繋がる印象です。

駆動配分は恐らく前後等分と思われ、コーナーの立ち上がりでリアがスライドする事は無い反面プッシュアンダーは出ます。比較的スペックの近いポルシェVGTやハイパワーなRWD車と比べると早い段階でスロットルを全開にできますが、そのタイミングには注意すべきでしょう。

最終的なラップタイムはGr.3より約10秒程速く、850強というパフォーマンスポイントを考えれば妥当なラインでしょうか。コーナリング自体はGr.3と同程度ですが、圧倒的な加速性能がアドバンテージとなっているのがよく分かります。

一つ残念なのは、フォルクスワーゲン ID.Rに迫る軽快感が無かったこと。思い切ってバッテリーやモーターを適宜減らし、ID.Rに近い2モーター+1050~1150kg辺りのスペックであれば航続可能距離やパワーこそ減るものの、モチーフとしている軽量オープンレーサーのリバイバルにより相応しい車になったのではないか?...などと愚考してしまいます。

◆Gr.3バージョンの登場は無さそう

モーターからエンジンへ置き換えることを想定していない構造

新ブランドの追加収録ということで、SNSや他コミュニティではGTWSマニュファクチャラーズカップに参戦できる車両としてシュコダVGT Gr.3、Gr.4扱いでファビア ラリー2が追加されるのではないかという噂がありました。

個人的にも実現したら面白いなと思いましたが、公開された公式の解説文とデザインスケッチを見る限りシュコダVGT Gr.3バージョンの登場は無さそうだと感じます。

困難な理由としてまず車の構造が挙げられます。デザインスケッチで公開されている内部構造を見るとGr.3(GT3)車両の条件として必要なエンジン搭載や後輪駆動への改造が難しい...というより不可能なのが分かります。

フォーミュラーカーに近似したシャシーにパネル・カウルを被せた様な構造であり、エンジンやその補器類等を搭載するスペースがありません。そしてそもそもGr.3マシンとしてシングルシーターは許されるのかという疑念も付きまといます。

後発でマニュファクチャラーズカップ参戦を実現したスズキの例では、ゲームローンチ時にはスイフトスポーツ Gr.4が存在したこと、スズキVGT発表時にGr.3バージョンの追加が明言されていました。しかしシュコダVGTではその様な文言は見当たらない他、GTWS参戦のアピールも一切ありません。

加えて他のVGT系Gr.3は元からエンジンを搭載している事や、VGTとは無関係ですがEVコンセプトモデルをGr.3仕様に仕立てたジェネシス X GR3も比較的ロードカーに近い大柄なクーペで改造も納得の行くものとなっています。

仮にシュコダVGTのGr.3化を行うとしても明らかに空間の制約を無視したものになってしまい、そういった強行手段をPDI側が考案・容認するとも思えません。もし仮にマニュファクチャラーズカップ参戦を果たすのであれば、市販車を大幅にモディファイしたモデルになるでしょう。

◆まとめ

3行にまとめると
・意外と乗りやすい
・より軽量だったら尚良かった
・Gr.3バージョンは恐らく「無い」

ちょっとした要望はありますが、個人的にデザインはカッコ良く素敵な1台だと思います。何よりGTにシュコダがやってきたのが嬉しいですね。

おしまい

◆参考・出典・引用

シュコダ ビジョン グランツーリスモ - グランツーリスモ・ドットコム
https://www.gran-turismo.com/jp/vgt/skoda/

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