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『グランツーリスモ7』発売から2年、ザックリ振り返りつつ改めて評価してみる

※文中に挙げている不具合は既に修正されており、普通にプレイすることができます。

こんにちは、ブラボーです。
早いものでグランツーリスモ7(以下GT7)も発売から2年。今回は発売からの2年間を振り返りつつ、GT7に対する感想や評価を書いてみます。

ゲーム内の各達成度はすべて100%に到達済み。楽しかった!

◆初期は本当にヤバかった

長いこと遊んできたシリーズのナンバリング最新作、発売前からステアリングコントローラー(以下ハンコン)の新調など準備を進め非常に楽しみにしていました。フレンドとどんなレースしようかなどと妄想に耽る日々を過ごし、遂に迎えた初プレイ日・・・だったのですが遊び始めるとGT7は色々問題を抱えてしました。

初期GT7はクレジットを稼ぎ辛い割に車が高価、そこに不具合を起因とする長期メンテナンスとリワードの下方調整が入った事でSNS上ではクソゲー!課金ゲー!の大合唱。罵詈雑言飛び交う光景を目にして悲しくなったのを覚えています。

そんな感じで大型タイトルの初動として中々の地獄っぷりを呈していましたが、それ以上に唖然としたのがマルチプレイロビーの不安定さと機能不足。我慢すれば遊べるというレベルではなくまともに遊ぶのが困難でした。実際に何があったか列挙すると

・一度ロビーを立てると設定変更不可
・それなのにロビー設定の保存・読込機能がない
・レースを始められない
・レース中他車が常に横ブレしてる
・時折自車だけ少し遅くなる
・レース終了後暗転したままロビーに戻れない
・プレイヤー毎に表示されるコース内の時間帯が違う
・レース中他プレイヤーがピットに入るとそのまま消失
・セッティングが反映されない

...覚えてる範囲でもヤバい要素しかありません。よくこの状態で売ったなと思いますし、誰が呼んだか「有料ベータ版」といった有様で、フレンドと集まって遊ぼう!と意気込んで出端を挫かれた方は少なくなかったと思います。

とはいえ他大型タイトルでも発売初期の不具合は珍しくありません。加えてGT7は開発期間中に起きたパンデミックの影響で発売延期。急遽PS5専売からPS4との縦マルチ対応にも追われています。また真偽は不明なもののGT4からGTSまで使われていたプログラム言語がGT7では刷新されたという噂もあり、大変苦労されていたことが窺えます。

前述の通り社内の事情だけでなく、世界的な情勢変化の影響を受けたGT7はGT5時代の様な再延期芸も許されず、まず最低限遊べる状態にして発売、後からアップデートで問題を修正という方策を取らざるを得なかったのかもしれません。

そうした苦境を乗り越えて現在では大金を稼ぐ手段が複数整備され、ロビーでのマルチプレイも上記の問題は解決。賛否両論のあった車の挙動は幾つかのアップデートを経て随分マイルドになり、発売から半年を過ぎた頃には細かい不具合はあれど普通に遊べるゲームになっていました。

お金を払ってるのだから当然でしょ?と思う向きもあると思いますが、今に至るまで日々GT7を楽しんでいる自分としては真摯に対応してくださった関係者の方々にお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。

◆今のGT7はどうなのよ

現状を端的に述べると、普通に遊べる車のゲームです。決して「課金ゲーではない」ので、安心して始めてもらって良いタイトルだと思います。

発売初期の出来事もあってか未だに課金ゲーと揶揄されてる事もありますが、現状を鑑みれば誤解です。ゲーム内クレジットの課金購入も確かに可能ですが、割に合わない価格設定で普通にゲームを進めて稼いだ方が良いとすぐに分かります。ちょっとでもやってみたいなと思うなら安く中古を入手してもよし、セール対象になった時に買うもよしです。

ゲームの内容ですが、シリーズ史上最も車を「知る」部分に力が入っている印象です。内容の濃さは基本Wikipedia+α程度ですが、マニアックな所だと車のデザインの見所も教えてくれる等、個人的には丁度良い量感。これらの内容は作中で指示される車の収集とセットで開示され、高品質なモデリングをじっくり舐めまわす様な、もとい秀逸なカメラワークの映像と合わさって個人的に結構好きな部分です。

美麗な映像を楽しみつつ、ブランド名の由来をはじめ代表的なモデルなどを紹介してくれます。

車のコレクション要素がゲーム性の一部を担うからか、車の入手性について少し意地悪な部分があります。ある年式を境に常時販売されない車種があり、クレジットをどれだけ持っていようと入荷待ちで購入できないという状況が珍しくありません。

攻略には差し支えないものの、全車種コンプリートはかなり根気が要ります。実際自分は全車種コンプリートに必要な最後の残り2台の入荷を3か月近く待ちました。

アップデートでは市販車の追加が中心となっていて、各ブランドの歴史を紐解く上で欠かせない名車や現行のスポーツカーやスーパーカーが続々登場、自動車博物館さながらの様相です。残念ながらレーシングカーやサーキットの新規追加は控えめで、モータースポーツ好きの方はヤキモキするかもしれません。

最後にハンコンの必要性について。結論から言ってしまえばパッドや安価なハンコンでも楽しく遊べますし、デバイスによる速さのギャップはあまり無いと思います。お金や自室のスペースに余裕あれば買って遊びましょう程度の物です。とりあえずハンコンで遊んでみたいなという方はロジクールの「G923」やスラストマスター「T300RS」辺りから検討してみては如何でしょうか。

VRにも対応していますが、PSVR2が高価なのもあってこちらも余裕があればどうぞという代物。ハンコン&コックピットとの組み合わせでドライビングシミュレーターとして楽しさの幅が広がりますが、通常時と比べ走行時のUIが制限されていたり装着して遊んでいるととにかく疲れやすく、個人的に常用するほどのものではないと感じています。

◆まとめ

この2年間でたっぷり遊ばせて頂きましたが、良くも悪くもいつものグランツーリスモだと思います。要望こそ多々あるものの、言われるほど酷くないよということはお伝えしたいです。

週末の夜はフレンドと集まってワイワイ遊ぶのが恒例。いつもありがとうございます。

将来的にどうなるかわかりませんが、今の所そこそこの頻度でアップデートが入って継続的に遊べるタイトルですし、ちょっとでも興味があったら遊んでみてほしいなーと一プレイヤーながら思います。

おしまい

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