Reverse Lungeで起こりうる膝痛の原因

GS Performanceの運動指導の中で用いるリバースランジ(RL)は、膝や腰に障害が起きにくい動作パターンで、臀部を中心とした筋発揮で立ち上がる身体能力を身につけることを目的としてます。
しかしながら、比較的習得が難しいこの運動を適切に実施できる身体能力が形成され、定期的に行えるようになりしばらく経ってから、動作中に膝に痛みを感じる、という報告をここ数年の間で数名のクライアントから受けることがありました。

大学S&Cコーチの頃は、RLをトレーニングプログラムに取り入れているアスリートから同様の報告を受けたことはなかったため、
「パーソナルトレーニングとアスリートへのS&C指導は様々な面で違いがある」
「人体は千差万別」
「痛みが伴う運動をわざわざクライアント様のプログラムに入れる必要はない」
と考えつつも、なぜそのような報告を受けるようになったのか、と思案するようにもなりました。

そして半年ほど前に、この原因に行き当たるアイデアを、ある方の運動指導中に思いつき、そのときに発生した仮定のもと指導を続けていく中で、そのアイデアが確実に真実に近づき、ようやくその理由・修正方法・そしてそこから転じる身体能力及びスポーツパフォーマンス向上に直結する指導策が確立しました。


まず、今回のメインとなる、膝痛を起こしうるRLのテクニックは、下のTweetの中の動画で確認してください。

この運動は細かく言えば、GS Performanceの運動指導の中ではステップダウンRL(SDRL)と呼ばれる運動なのですが、SDだから起こる現象というわけではなく、普通のRLでも同じ膝の痛みは起こります。ただ念のため、このSDRLにおいても、膝の痛みが伴わないテクニックは下の動画でご確認いただけます。

膝に痛みを発した原因は、後ろ足の着地時の膝への剪断力です。
特に左足が後ろに着く際には、つま先が地面を突く音が部屋に響くほどのスピードで”落下”しています。この時にかなり大きな力が後ろに引いた足の膝に、地面に向かって垂直方向にかかります。絵に描いたような剪断力です。
一方、膝に剪断力のかからない例として挙げた動画内では、後ろ脚を後方に下ろした際に着地音はしません。後ろ足が着地してからすぐに自分の体にブレーキをかけそしてコントロールし、RLの下降動作のサポートをしているのです。

1本目のエラー動画でRLを行っている方は、下半身に強い筋力を保持する方なのに、なぜこのような”落下“が起こるのか、しばらく疑問でした。
また、同じような現象をこの運動中に起こすクライアントが複数いたため(全員長距離ランナー)、より一層深く考える時間が増えていました。
そんな中、この方の膝下各部位のある特徴を確認した後、みるみるうちにその謎が紐解かれていきました。

そして、この特徴はこのRLだけにとどまらず、スポーツ競技の走る・跳ぶ・方向転換するといった基本動作にも大きな悪影響をもたらしていることもわかりました。


GS PerformanceのRLを知る方々にとっては、非常に面白い内容です。
そして今回紹介するRL動作の修正から派生する知識は、私のここ10年の運動指導活動の中で、最も重要な発見だと言っても過言ではありません。
そのため、この金額設定にしました。

この文章購入は、内容の特殊性を考慮すると、そこまで多くの方にお勧めできる内容ではありません。
うちのRLを運動指導業務に取り入れている方だけしか理解できない内容ではありませんが、GS Performanceの運動指導をよく知っていれば、その分理解し易くしかも実質的活用が可能なはずです。
ただ、アスリートやレクリエーションリフターであれば、この文章を購入するより、直接もしくは遠隔でGS Performanceの指導を受けていただいた方が効果が高いです。

あとは読者の探求心、そして情報取り扱いに関しては良心にお任せします。

👉今回の文内では、GS PerformanceのRLのテクニックの詳細については触れません。RLのテクニックにご興味のある方はこちらをお読みください。


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