【セクマイサークル向け】個人でできるセクマイ支援方法

最近セクマイの話題に事欠かない。確実に価値観は変わってきていると言えるだろう。大規模なイベントやセクマイサークルの増加など、話題も明るいものが多いように見える。しかしながら最近感じている問題点もあり、今回はその一つに焦点をあて、それに対する自分なりの考えを書こうと思う。

活動は活発化しているが何をすればいいのかがわからない。

金銭的支援、イベント参加、サークル参加、twitterでの議論など、色々方法はあるはずなのだが何か貢献できていないような漠然とした不安を感じたことはないだろうか。実際自分も「セクマイや差別について思うところがあるけれど、誰も見ないし個人の力では全く世界は変わらない」という考えになってしまうことが多々あるのだ。これは今もその通りだと思っていて、一人で「社会はこうであるべきだ!個人個人もこういう心構えでいてくれる人が増えるといいな!」といった「僕の考えた最強の世界」の話で止まっているだけでは意味がなく、考えるだけでは時間の無駄、他のことを考えたり楽しんだりできなくなる分、もしかしたらマイナスかもしれない。つまり今回は「セクマイ支援を個人でしたいが何をしたらよいか」というテーマだ。

スタンスを決めておく

皆やってるものに「もしもテレビに話題が出てきたら~」というものがある。現実で一番頻度が高いものなのでやはり迷うところだと思う。皆対応は様々で、「やんわり話す」だとか「ネタにされたときに急にテンションを真面目にしてそこだけは冗談の雰囲気にしない」というものだとかがある。そういったようにスタンスを決めておくのは大切で、あたふたしないので精神衛生がマシであり、また落ち着いて自分の計画通りに説明なり態度なりをとることができる。それを他の部分にも当てはめたらどうだろうか。

よく「相手には差別意識がなくても差別表現になってしまっているものを咎めるべきだろうか」というものを聞く。高校の友人もネットの友人も悩みとして話題にあがったため、考える人は多いのではないだろうか。

自分は考えた結果、「発言に罪はなく、そこに差別意識がないのなら別に咎める必要はないのではないか」というものに落ちついた。これが正解かは別として、自分はこのような「スタンス」をとることにしたのである。「差別発言ではなく差別意識がなくなる社会」という「自分の考えた最強の世界」に少しでも近づけるためにできる数少ない有効な自分なりの支援だと自分は考えている。

ここまでは個々の話であり、セクマイサークルなどにいなくてもできることである。では何故セクマイサークル員向けにしたのか。それはサークル内でそのことについて話してもらいたいからである。

サークルやtwitterで具体的なケース、それに対するスタンスについて話す

セクマイサークルの活動はゆるいものと真面目なものがあると思うが、どちらでも話題にしやすいと思う。例えば「友人が差別発言をしていたらどうするべき?」「そこに差別意識があった場合は?」など、応用が簡単でなおかつ具体例なので皆考えやすく、実用的なのだ。話し合いによってもしかしたら良いスタンスを得るかもしれないし、自分のスタンスを他人に広められるかもしれない。また「自分はどのような社会を望んでいるか」というのを軽く前提として話してからだとより一層議論が面白くなるように思う。「難しい話題だね」で終わらせるのではなく、「難しいけど、こういう風にしてみたらどうだろう」と、少しでも前に進めて個人個人でできることを増やしていけると、地道だが確実に変わっていくだろう。

まとめ

問題:最近「個人では何もできないのでは」と絶望する人が増えている。

対策:自分なりのスタンスをケースごとに決めていき、実際にその状況にあったら試してみる。良い方法だと思ったらインターネットやサークルなどで情報を共有しつつ考えを広めていく。

サークルや内輪で話しているだけでは残念ながら社会は変わらない。いかに社会を確実に変えていくか、特に個人で何ができるかを重点的に考えていくことが今後の課題になっていき、新しい支援の形が生まれるきっかけになりうると思う。

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