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1970年代のPTA論考抜粋

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2020年11月の記事一覧

平湯一仁 『現代PTA入門』 1973 —— 序章 PTA不要論のいろいろ

 ここ数年、義務教育費の私費負担の全廃ないし軽減措置が一般化する傾向のなかで、PTAについての論議が活発になっています。その多くは、PTA不要論ないし消極論ですが、教育の国家統制がすすむなかで、親の教育権を日常、具体的に行使する場としてのPTAの役割、そのありかたを真剣に考えようという動きも、けっして少なくはありません。
 PTAなどやめてしまえという意見は、学校管理職と、それにつながる一部の教師

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