【開催報告】しんどみ会議2020~便所からの叫び~(2020.06.24)
6月24日に「しんどみ会議2020~便所からの叫び~」を開催しました!その開催報告をお届けします。ちなみになんですが「2020」の読み方は「ニーマルニーマル」ですよ!!「にせんにじゅう」でも「トニトニ」でもないので、そこんとこ、よろしく!!
企画趣旨
しゅんDは、家では自分のセクシュアリティについてばれないようにしています。先日公開された学生スタッフの紹介動画では、私が活動の動機について話す箇所があるので、家族に聞かれないようにトイレで収録を行いました!(よく見ると途中でトイレの鍵を閉めているよ)
トイレで収録をする状況そのものが、今の「しんどさ」の象徴と考え、その場所からイベントを行い、叫びます!しんどいんじゃああああ~~!!
ということで、いろんなモヤモヤ・お悩みを集めました。解決できるわけじゃないけれど、参加者同士でお互いに話を聞いたりして、最後にはお悩みを書いたトイレットペーパーを流して少しでもスッキリしよう!という企画です。そしてトイレにしか、しんどさを吐き出せないここからどうにかサバイブして行こう!という企画です。
※ちなみに「便所からの叫び」は「便所からの解放」と少しだけ引っかけています!詳しくはこの本をチェックしてね☆
お悩みをおしゃべり
当日はこんなお悩みをいただきました。(許可のうえ公開しています)
親の暴言を聞いたり、嫌な態度をとられたりするのが辛い。自分に対してじゃないけど、秋まで耐えられそうにない。自分の部屋がないから逃げ場がない。
親とか親戚とかがセクマイについて理解してくれないので、自分がそうだというカミングアウトができない。自分はレズビアンなのかバイなのか、性的に惹かれるのか恋愛的なのか全然わかんないけど親戚とかの理解が得られないし、普通に子供は欲しいと思うので将来は異性と結婚するのがいいかなーとおもうけどその相手はセクマイに理解ある人じゃないと辛い(前付き合ってた人が理解ない人だったから)。
こうしていただいたお悩みをもとに、参加者4名と学生スタッフ2名でおしゃべりをしました。親との関係性については、特に共感の嵐。
「わかる...って簡単に言っていいのかわからないし、わかるって簡単に言われたくないかもしれないけど、わかるっていうか...。」
といった参加者の声がありました。わかるって言っていいかわからないけど、でもその苦しさはかつて経験したものだったり、いま抱えているものの一つかもしれない......と、参加者同士でうんうん唸りながらイベントは進みました。
最初のうちはぎこちなく恐るおそる話していたけれど、だんだん会話が弾むようになり、共感したり、エールを送ったり、何かできることはないか探ったり、、解決できるわけではないけれど、クロージングではほんの少し顔色や声のトーンが明るくなっての解散でした。
ちなみに、イベント中に「自宅つらぁ...」という状況に関連して、学生スタッフからゲストハウスやホステルでの「フリーアコモデーション」というサービスの紹介がありました。(ちなしゅんDも初めて知った) お掃除など決められたお仕事をすれば無料でステイすることができるので、学スタのちゃんまなはちょっとした家出にも利用したりしているそうです!
参加できなかった人のお悩みも流すよ!
今回は、いろんな事情で参加できない人もいるだろう!そんなお悩みもトイレに流しちゃうぞ!!遠隔で少しでもスッキリしてくれ~~~~という企画もご用意しました。ということで、いざ、流したいと思います。
イベント当日もそうでしたが、いただいたお悩みをトイレットペーパーに手作業で書き写していきます。手書きなので結構時間がかかります。なので、その時間に書きこんだ人のことを考えていました。それこそ唸ったり「(わかってるかわからないけど)わかるぅ~」ってつぶやきながら書きました!!まずはいただいたお悩みを紹介します。
学生でいるのがしんどい。不要不急の外出を控えたら一切用事がなくなるような自分でいたくないので、お金と引き換えでいいから何かを今求められたい、働かせてくれ。
いや~~コロナでバイトなくなるのはしんどいですし、そのしんどさって金銭的なものだけじゃなくて承認とかそういうことと関わりますよね。
何より、人からああしなきゃいけないって言われるのもしんどいけど、自分がこうありたい!のにこうあれない....という自分が自分を見てるのってしんどいと思います。簡単にそのハードルを壊せばいいというものではないし、それが個人のプライドとかと関わっている場合もあると思うので。
お金がない。でも自己責任とするしかありません。
大学3年生です。元々アルバイトをしていなくて、たっまーに単発でやるくらいだったのですが、この春くらいから定期的な収入がないとまずいなと思っていました。そしたら単発のものすらなくなりました。
実家暮らしで家族との仲も良いので生存の危険はありません。学費や教科書代も親が出してくれます。ただ趣味や服飾や(今後の)サークルの費用、スマホ代が捻出できないだけです。
それでも困るものは困るのですが、臆病な上に腰の重い性格なので、労働に踏み出すことがずっとできず、今でもできていません。周りからは「バイトしろ」と言われるし、働かないと学業や生活もままならない人がいくらでもいることも知っています。アルバイトをせずとも普通に生活も勉強もできる恵まれた環境に自分がいることもわかっています。それなのに何もせず、「お金がない」とか言う自分が嫌いです。
ということを誰かに言いたかったのですが、こんなことを聞かされた相手は「いや自己責任だろ」「お前が悪い」「しんどいふりしてんじゃねえ」と返す他ないだろうと思い、言えません。同じ理由で、このイベントにも当日参加をしません。なのでここで吐き出させてもらいました。すみません。
いえいえ、謝らないでください。ご投稿いただきありがとうございます。
GSセンターのイベントにはグラウンドルールがあって、その中には「否定しない」というものがあります。だからきっと参加しても「お前が悪い」と言われることはなかったと思います。でも、実際にそういわれるかどうかじゃなくて、言われてきたから言われるだろう...声に出さなくても本当は内心そう思ってるんだろう...って思うときありますよね。私もあります。
しんどさは主観的なものなので、しんどいならしんどいで全然おっけーです!それがしんどみ会議2020(ニーマルニーマル)です!!もしまた機会があって、参加してみようという気になったらぜひいらしてください。noteに書けないような私自身の個人的な話も含めてお話ししたいこと、聞きたいことがあります~~~!
ちなみに、トイレットペーパーにはこんな感じで書きます。誰も聞いてない小ネタとしては、トイレットペーパーにボールペンで字を書くときは下に柔らかい紙を敷くとスラスラ書けます。固い机の上だとペーパーがすぐに破れます!!!
いざ、トイレに流します!!(特別強力:しゅんD宅トイレ)
いや爆裂シュールだな、おい。
ちなみにイベント当日はインカメで流れるトイレットペーパーを生中継するというこれまたシュールな時間がありました。参加者の暖かさのおかげで成り立った企画です!!みんなありがとう!!!!!!(涙)
多少はスッキリしていただけたら幸いです♡
開催後記
私自身のSTAY HOMEしんどさからスタートしたこの企画、ファシリテーターなのに参加者のみなさんとお話して、少しだけ気持ちが軽くなりました。ぼそぼそと悩みを話したり、エールを送ったり、情報を共有したりする「空気」がオフラインのGSセンターを彷彿とさせて懐かしい気持ちになりました。
イベントの最後には「それぞれのモヤモヤ解消法」を紹介しあいました。私からは田中美津さんの本を紹介しましたが、他にも海外ドラマを見る、芳醇なやおいを摂取する...などなど(そして盛り上がるBLの親にみつからない置き場所問題)
ごまかしながら、おしゃべりしながら、トイレ行って、どうにかサバイブして行きましょうね!!また開催できる日まで!
しゅんD