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早稲田大学 presents Queering Waseda 第5回文字起こし

はじめに

「早稲田大学GSセンターpresents Queering Waseda」とは…
社会規範となっている事柄をジェンダー、セクシュアリティの視点から疑う・検証していくQueerの姿勢を持ったGSセンターの学生スタッフけいとリョウがパーソナリティのPodcast番組です。2022年5月から7月の間、隔週の金曜日に投稿します!

早稲田大学GSセンターは、早稲田大学早稲田キャンパスの10号館213にある、早稲田大学のLGBTQ+(性的マイノリティなど)学生や、ジェンダー・セクシュアリティに関心のある全ての人々(アライ含む)の居場所であり、誰もが自由に利用できるセーフ/リソースセンターです。お待ちしております。

【概要欄】

【第5回】最近、何観てる?

前回の「最近何読んでる〜?」に引き続き、今回はリョウとけいが最近観ている・気になる映像作品について話しました。

GSセンターではジェンダー・セクシュアリティに関する映画やドラマのDVDが沢山おいてあります!サブスク大盛り上がりの昨今ですが、GSセンターのDVDの中には配信されていない作品もあるんです!是非是非チェックしてみてください〜

LGBTQ+を題材にした作品が増加している中で、皆さんはどんなことを思い、どんなことを考えていますか?

それでは次回、2022年7月29日(金)の配信をお楽しみに〜!

※今回書名をご紹介した『シネマ・クィア・スタディーズ』は、『クィア・シネマ・スタディーズ』の誤りでした。お詫びして訂正いたします。note上では正しい書名に直しています。

第5回文字起こし🌈

けい 
早稲田大学GSセンター presents Queering Waseda !

けい
みなさんこんにちは。 Queering Waseda パーソナリティ、GSセンター学生スタッフのけいと!

リョウ
リョウです! この番組は、早稲田大学スチューデントダイバーシティセンターやそこで働いているスタッフのことについて、ゲストをお迎えしたりしなかったりしながらご紹介していく番組です。番組を通じてGSセンターをより身近に感じていただき、早稲田キャンパス10号館2階のセンター室やイベントに、お越しいただくきっかけになったら最高です!

けい
はい! ということで第5回目になりましたQueering Waseda。なんかですね、私の周りでPodcast聞いてるよって話の最後の方にちょろっと言って去っていくみたいな人が最近2、3人いまして、ちょっと恥ずかしいですけど嬉しいみたいな!(笑)、ごちゃまぜな気分になってます。

リョウ
私も、久しぶりに会った人に聞いてるよって言ってもらってすごい嬉しかったです最近。

けい
嬉しいですけどこっ恥ずかしいですよね、何なんですかねこの感じ。

リョウ
(笑)。複雑な気持ちだけど皆さんあの、いっぱい聞いてください!

けい
一生懸命喋ってます! ではそろそろ始めて行きましょう ! Queering Waseda スタートです!

ジングル(けい)
10号館213、Queering Waseda!

けい
改めましてこんにちは、けいです。

リョウ
リョウです。 では早速コーナーに参りましょう!

けい
「ねえねえ、最近、何観てる〜? 」

リョウ
いえーい!

けい
前回の配信では、私たち2人が最近読んでる本や漫画について話していたんですが、今回は最近観ている映画・ドラマなど映像作品について話していこうと思います。で、私は毎週金曜日勤務、今のところそうなんですが、金曜日数えたところ現在GSセンターにはですね、なんとなんと約80本の映画と、あとドラマが2作品程あります。その中にはサブスクリプションでは配信されていない作品もあって、結構知られてないGSセンターの魅力なのではないかなと思います。

リョウ
そうですね~。このDVD類ていうのは本と違って貸し出しは行ってないんですけれども、GSセンターにいらした時にですね、「DVDみたいんですけど~!」って学生スタッフに声をかけてくだされば、GSセンターのパソコンをですね、お貸ししてセンター内で観ていただくことができるのでぜひ利用してみてください!

けい
あれですよね、だからイヤホンは持ってきてくださると助かりますって感じですかね?

リョウ
そうですね! 一応GSセンターにもヘッドホンみたいなのがあるんですけど、それが気になるよとか、お気に入りのがいいなという方は、イヤホンを是非持ってきてほしいなと思います!

けい
素敵ですね~。 リョウさんは最近どんな映画やドラマを観てますか?

リョウ
はい、私、実はあんまり映画とかドラマを頻繁には観なくてですね、ちょっと前に観たやつを紹介しようと思うんですけど、『ゴシップガール』ですね。『ゴシップガール』って、2007年頃から放送されてたシリーズがあって、それが結構まあ有名と言うか、名前聞いたことある人も多いと思うんですけど、去年かな、去年にリブート版としてですね、新シリーズが始まって。どういう話かっていうのを簡単に言うと、そのリブート版の方はですね、「主人公は世界でも有数の富裕層エリアであるアッパーイーストサイドに暮らすZ世代の若者たち」って書いてありますね、あの文字読んでるんですけど(笑)。そこで突如、インスタアカウント「ゴシップガール」が登場して、彼らの秘密を暴き始めたことによって、その舞台となる学園のヒエラルキーのトップに君臨する彼らの中で、愛憎劇が繰り広げられる......みたいな(笑)。どうなるのか…...みたいな。このシリーズでは、結構LGBTQ+の存在が前提になっている世界が描かれてて、いちいち「LGBTQ +のキャラだよね」みたいなそういう描かれ方ではなくて、出てくるキャラクター達が当たり前にそういう属性を持っているっていう感じになっているのが、私がいいなと思ったポイントです。その中でも特に私が超超好きなキャラクターがいて、マックス・ウルフっていうんですけど、私の好みなんですけど(笑)、キャラクターとして私すごい好きで。どういう人かっていうのは、途中親との関係でいろいろ悩んだりとか、あの自分のセクシャリティに関する話で色々もやもやして悩んだりとかするんですけど、公式でですね、マックス・ウルフはパンセクシュアルっていうことが言われています。こっから先はちょっと物語のネタバレが含んじゃうんですけど、その後とある恋愛関係、パートナー関係にある2人と、そこに3人目みたいな感じでパートナシップに加わっていくのかいかないのか、みたいなそういうことが描かれていくんですよね。こういうのって、例えばポリアモリーみたいな言葉で言われたりすると思うんですけど、1対1の関係を築く人たちがモノガミーって言われるのに対して、ポリアモリーっていうのは関係者全員の合意を得た上で複数の人と恋愛関係を結ぶ恋愛 スタイルのこと、なので、マックス・ウルフはポリアモリー的な関係になるのかならないのかみたいなところで、いろいろ悩みながらやっていくっていう感じになっております。このモノガミー的な規範を崩していくみたいな意味で、ポリアモリーになるのかならないのかっていう描写はいいなと思ったんですけど、その一方で、やっぱり誰かと親密な関係を築くっていうことに、恋愛というものがやっぱりまだまだ主流で入ってきていて、それは別に悪いことではないですし、もちろんそれはそれで関係性の1つなんですけど、なんかそういうドラマを見ると私は「あーやっぱ恋愛や」みたいな感じでぐぬぬってなったりするので、こういうドラマを見て「あ、ポリアモリー的な関係性あるよねっ」て考えるのと同時に、やっぱ恋愛が前提になって関係性が親密になっていくっていうことじゃない関係性も、同時に考えていきたいなみたいなことを思った、でした。あと、私が映画とかドラマをあんまり観てないけどこれをなぜ観たかって言うと、私は日本の声優さんのファンで、私の好きな声優さんの一人がこのドラマの吹き替えをやってたからっていうのがあって。なんですけど、例えば、声優さんがこの作品について何かコメントをする時に、「マックス・ウルフはパンセクシュアルで快楽主義」みたいなキャッチフレーズを、「パンセクシュアル『だから』快楽主義」みたいな感じで読み替えて喋っちゃったりとか、パンセクシュアルと快楽主義っていうのは別の要素なんだけど、それがこうイメージとして結ばってそのまま喋っちゃうみたいなことがちょっとあって、それにすごい私はうううってなってて。やっぱり役者さんっていうのは、結構フィクションの中で主観を持つ、のかちょっと分かんないけど、まあそのぐらいこう、強くキャラクターの代弁者みたいな感じでそのキャラクターや作品のことを話すっていう場合があって、特にこういうテーマ性がある作品というか、知識が必要なんだけど、なんとなく感覚で喋っちゃうと、この作品の持つエネルギーが損なわれてしまう場合もあるし、それを見ている人に誤解を与えて間違った影響、間違った影響? うんちょっとずれた方向に影響してしまうみたいなこともあると思うので、役者さんの立場っていうのは私はすごく考えています。最近、海外のパレードでクィア作品の俳優さんがパレードが歩いた、みたいなニュースがあったと思うんですが、そういう流れっていうのが日本の中でもこれから出ていったりするのかなっていうのを、結構注目しているところではあります。

けい
確かに。じゃあ私の紹介してもいいですか?

リョウ
はい! お願いします。

けい
私は、結構ドラマが大好きで、 今日も話が長くなっちゃうんで、本当にもう自分を抑えて抑えて、短く短く何作品か紹介できればいいなと思いまして。気になる方はぜひぜひインターネットで調べてみてください! いまリョウさんがおっしゃってくださった、パレードを歩いていたっていう話に関連付けますと、私が2022年最大に推しているドラマ、『ハートストッパー』っていうドラマがNetflixにあります。この『ハートストッパー』っていうのが、今年の4月末ぐらいから配信されたものなんですけど、この主要キャスト、結構人数、6人、7人ぐらいだったかな、が、ロンドンのプライドのパレードで参加してて、しかも同性愛嫌悪的なスピーチとかをプライドパレードの横でしていた団体がいたんですけど、そこに対してすごく訴えたり、中指とか立てたりして、これ使えるかどうかまじで分かんなくなってきちゃった(笑)、その人たちに批判、というかちゃんとなんだろう、自分たちの考えを訴えたみたいな様子もインスタグラムとかを通して見られて。本当に本当に『ハートストッパー』の話をし始めるとまじで 止まらないんですけど、本当にハッピーなクィアドラマで、だけどちゃんとホモフォビアに対しての戦い方も教えてくれるし、今まであんまり表象されてこなかっバイセクシャルとか、あとはなんだろう、これもまだまだシーズンがこれから続くのであんまり詳しいことは言えないんですけど、本当に表象されてこなかった存在が表象されたり、あとは当事者キャスティングをしていたり。本当にハッピーな。結構しんどくなりがちなものって多いと思うんですね、やっぱり実際に差別を取り扱っていると。だけど、『ハートストッパー』は本当に元気に観られるというか、元気なんだけど重要なところはちゃんと抑えてるっていう、素敵な素敵なNetflixのドラマなので、是非是非観てほしいなと思います !
他にも何作品か紹介していきますと、『スペシャル』っていう、これもNetflixのドラマで、シーズン2まで配信されていて、もう配信はシーズン2で終わってるんですけど、『スペシャル』というドラマがありまして、これはゲイ男性で軽度の脳性麻痺を患っている主人公がいるんですけど、ライアン・オコンネルっていう方なんですけど、その方が書いた伝記が元々原作で、その方が書いた原作を自分で監督して、自分でプロデュサーもやってみたいな感じで、で自分が主役でやるドラマでして、1本シーズン1とか10分ぐらいなんですよね。だからすごい簡単に観られて、かつ何だろう、ゲイ男性っていう、セクシュアルマイノリティっていうアイデンティティだけじゃなくって、障がい者として生きるとはどういうことか、しかもそれが重なりあった時に受ける差別ってどういうことだろうとか、そういうインターセクショナリティについて。これも基本コメディー調なので、すごくなんだろう、友達がすごい面白かったり、しかも10分なので、簡単に観られるというか、簡単に観られるんだけど、ここも重要なことを教えてくれるみたいな、しかも面白いっていう、最高なドラマが、これもNetflixであります。
はい、でですね、まだまだ、あと2作品ほど紹介したいんですけど、『サムバディ・サムウェア』っていう、U-NEXTで配信のドラマがありまして、でこれはセクシュアリティっていうよりもジェンダー面に関して、私はすごくいいなと思って、『サムバディ・サムウェア』っていう作品は、中年女性で、しかもアメリカの都市部に住んでるんじゃなくて地方に住んでる方が主人公なんですね。しかも彼女はプラスサイズで。本当に何回も、この短い中で何回も言ってますけど、あんまり表彰されてこなかった存在が主人公であるっていうところが、すごくでかいんじゃないかなって個人的に思います。内容も勿論面白いですし、内容はジェンダー・セクシュアリティに関係ない? 関係ないっていうかあんまりそれが主題ではないんですけど、自分の人生を見つめ直していくっていうのがテーマで、もう全部ネタバレになっちゃうし、まだ『サムバディ・サムウェア』はシーズン2が決まったっぽいので、特に言えないんですけど。例えばですけど、美男美女のラブストーリとか、そういうのってもうすごくこの世の中に溢れているというか、で、あ、これ自分表彰されてないなとか、このドラマの中にこの映画の中に自分って存在しないよなっていう感覚ってきっとあると思うんですね。それってすごく悲しいことっていうか、なんだろう、自分のロールモデルじゃないけど、生き方とか共感、これって私だけの悩みじゃないっていうことを伝えられるのが、ほんとテレビドラマだったり映画だったりするんじゃないか、だから表象する可視化する力ってすごく大きいんじゃないかと個人的に思っているので、『サムバディ・サムウェア』の主人公はすごくいいなと。個人的にもっともっとこういう、全然普通に一般社会にはいるんだけど、なかなか表象されにくいっていう存在にフォーカスした作品がもっと増えてほしいなと思います。
でですね、最後、映画の話を全然しなかったので、1本GSセンターにおいてある映画の話をしようと思います。『クィア・シネマ・スタディーズ』っていうのがえっとGSセンターに置いてある本なんですけど、その中で紹介されていた作品で、『真夜中のパーティ』(原題:The Boys in the Band)っていう映画がありまして、これ実はどこのサブスクでも解禁されていないものでして、私もこれまだ見てないので本当にすいません、責任とれませんって感じなんですけど、これが映画界・演劇界に衝撃を与えたゲイムービーの古典的傑作ということで。これはもう宣伝なんですけどGSセンターには本当にサブスクで解禁されていないものもあるし、もちろんサブスクにみんなが入ってるなんてまったく思ってないですので、ぜひぜひ、こういう古典的作品とかもあるので、あのGSセンターに是非いらっしゃった時は、本棚の横に置いてありますので、ぜひチェックしてみてほしいなと思います。
ちょっともうマシンガントークでしゃべりました! 私からはこんな感じです!

リョウ
ありがとうございます! 本当になんか本の話でもそうだったんですけど、もう、最近観た物について喋り出すと止まらないっていうことで、本日は名残惜しいですが、このへんで締めたいかなと思います。 

けい
以上、「ねえねえ、最近、何観てる~?」のコーナーでした!

ジングル(リョウ)
10号館213、Queering Waseda!

リョウ
お届けしてきました、早稲田大学GSセンター presents Queering Waseda、お別れのお時間となりました。さてけいさん、今回はいかがでしたか?

けい
めちゃめちゃ楽しかったです。私が無理してリョウさんに喋らせちゃった感満載なんですけど(笑)、あの皆さんも、利用者の方も、是非是非何かお気に入りの作品があったら教えてください! GSセンターはどんな作品が置いてあるかっていうのを今回はシェアし切れなかったので、皆さんに近々SNSなどを通してシェアしていきたいなと思っています! なのでぜひGSセンターのTwitterやInstagramをフォロしてくださるとありがたいです! よろしくお願いします!

リョウ
はい、お願いします! ありがとうございました! この番組は、隔週の金曜日に更新される予定です。GSセンターの公式TwitterやInstagramでお知らせしますので、ぜひフォローしてお待ちください! で、直近のイベントのお知らせがあります!

けい
はい! えっとですね。 2022年7月28日木曜日の、午後1時から2時半までやる、「マッチングアプリについて語ろう!」というイベントがあります! これマッチングアプリを利用したことがある、利用したことがない、経験の有無を問わずに、皆さんでマッチングアプリについて、マッチングアプリでもやもやしたことだったり、マッチングアプリってどういう感じなんみたいな、何でも本当にいいですので、マッチングアプリってなんとなく興味あるという方は、ぜひぜひ! これもInstagramだったり、あとGSセンターのウェブサイトにも載っているので、チェックしていただけるとありがたいです! ぜひ参加待ってます!

リョウ
お待ちしてます! ありがとうございます~

けい
次回の番組更新は、7月29日金曜日を予定しています! それでは皆さん、また次回の放送でお会いしましょう! お相手はパーソナリティのけいと!

リョウ
リョウでした~!

けい&リョウ
ばいば~い!!


おわりに

文字起こしは毎回、Podcast公開後なるべくはやくアップする予定です。
次回更新もお楽しみに!


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