世界のストリーミング関連情報
今回は、世界のストリーミング関連の記事をいくつかご紹介致します。
サクッと、ポイントのみの掲載ですので、気になる方は、それぞれのリンクを是非、参照してくださいね!
アメリカではBig 5でストリーミング時間の82.5%を占有
Comscoreの調査では、2020年の4月、Amazon Video、Disney +、Netflix、Hulu、そして、YouTubeのBig 5でにより全体ストリーミング視聴時間の80%以上を占めた。YouTubeでの伸びが顕著で、1月と比べて、13%、昨年の3月と今年の3月とのYoY比較では34%アップとの事。
世界でも日本でもYouTubeすごいことになっているはずです。映画祭がYouTube上で開催したり、有名人のチャネル公開も相次ぎましたし、自宅エクササイズやDIYの動画なんか、生活に一部になっている方も多いはず。
テレビ番組もコロナ報道で一色であった時期は個人的にはテレビは意図的につけず、YouTubeをみていたら、すっかり、鬼滅の刃の「解説動画」にはまってしまいました。話、ずれました。解説動画の良さは別の機会に!
莫大な宣伝予算はもういらない?ストリーミングから生まれるヒット作品
夏休みは映画にとって最大の書き入れ時ですが、今年の様子はスパイダーマンやライオンキングの実写版があった昨年とは様変わりしています。
ブロードウェイミュージカル「Hamilton」がDisney +に登場し、Twitter上では、200万を超えるツイートが投稿されたようです。これは、2015年に作品がブロードウェイで初上映された時のツイート数3倍とのことです。
アナリストによると、「Hamilton」効果でDisney +は新たに100万人の新規会員を獲得したとか。
米国Netflixではポーランドの小説を題材にした作品「愛は、365の日々で」が6/8にトップ10チャートで1位を獲得し、4日間連続で1位を獲得したとのこと。ポーランドでの興収は9億とのことなので、世界的なヒット作品の興収を上げた作品ではないのですが、TikTok上での#365Daysというハッシュタグ付きの投稿のブーストの効果もあってか、この結果を生み出したようです。官能作品なので、劇場公開で話題を作り出すのはなかなか難しく、ストリーミングとソーシャルメディアとコロナ禍との相乗効果ではあるのかもしれません。
大作が公開時期を模索している今年の夏は意外な作品がストリーミング上で話題になるケースが他にも生まれるかもしれませんね。
劇場公開のような莫大な宣伝費用なしで、グローバルオーディエンスにリーチできる機会が増えたのは間違いないことで、今度は劇場公開の宣伝=映画マーケティングではなく、作品のライフタイムバリューを見据えた戦略に移行していくことになるのではないでしょうか。
サブスクビジネスの基本を忠実に
配信プラットフォームサービスが増えていく傾向は当面続くでしょう。
但し、やはり、トッププラットフォーム数社に集約され、あとはニッチプラットフォームがニッチなユーザーに対し、細くサービスを提供し、その中間の存在として、利益を上げようとするプラットフォームは淘汰されていく流れになると思います。
何故か。
特に定額のサブスクとして継続していくにはサブスクビジネスの基本である
多種多様なコンテンツ
洗練されたパーソナライズ機能とユーザーエクスペリエンス
価格感度に対応できるビジネスとしての強度
上記を実現するたの投資が続けられる体力があるところしか続けていくことは難しいのが現実である以上、集約、淘汰も加速すると思います。
多種多様なコンテンツのひとつのキラージャンルがライブストリーミングになるのは間違いなく、スポーツ、コンサート、演劇も今後、ますますストリーミングプラットフォームの主力コンテンツとしての存在を高めるはずです。
アマゾンもすでに、この辺は色々始めてますし、Nextlixがライブストリーミング参入しないということも、もちろん、言い切ることなどできない訳なので、やはり、現在の大手に勝算があるでしょう。
広告モデルとしてを採用する場合、なおさら、多種多様なユーザーを引きつけないとメディアとして成り立たないので、SVOD/AVODモデルは規模の経済に勝てるところしか結局残らないのでしょう。
ニッチプレーヤーはそのキューレーション力を活かして、一定のユーザーへ特定ジャンルのコンテンツを共有する位置付けで各ジャンルに1-2サービス残ることは十分考えられますね。その場合は、TVODとAVODの組み合わせで生き残りをかけるのか、SVODでも収益が上げられるのか、この辺は、まだ、わかりません・・・
いずれにしても、大手スタジオも独立系の製作会社や配給会社も作品の収益性を考える時に、ストリーミングサービスの成功方式を積極的に模索、取り組めるところに光があたるのではないでしょうか。
配信、劇場公開に限らず、映画を効果的に宣伝することに興味があれば、是非、お声がけください。