![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112492145/rectangle_large_type_2_eb74ee8b7f25e01caaac3d4fe79bfb37.jpeg?width=800)
すっかり広くなった部屋で
![](https://assets.st-note.com/img/1691128592700-z52WS8n6vc.jpg?width=800)
猫太夫が旅立って三日経ちました。
習慣付いていたものは抜けきらないものでして
起きる時間やご飯の用意、薬の用意、呼吸値の確認…
1日のルーティーンを熟しそうになっては
「あ、そっか」
なんてなる事が沢山あります。
けれども不思議なもので、どうしようもなく悲しい
という気持ちはあまり湧いてこず
…いえ、時折まだ涙がウワーっと出てきますけど。
よく”猫は亡くなる時に悲しみを連れて行く”なんて
話があるくらいですから、もしかしたら一足先に
悲しい気持ちを連れて行ってくれたのかなあなんて。
当然ですが、旅に出た猫太夫はもういないのに
毎日、いつもいた場所を癖で確認した時に
不思議と元気だったころの姿で
座っていたり、歩いていたり
たまに走っていく姿を幻視しては
ああ、こんな事あったなあなんてクスッとしてしまいます。
ふとした時に猫太夫の爪痕だったり、食べる時に落とした
ご飯の欠片だったり、寝ていた場所に残った毛や
抜けた爪を見つけては、寂しい気持ちが沸き上がりますが
彼がこの家で過ごした文字通り一生の証なので
同時に、ああこんなとこに…なんて宝探しの気持ちです。
色々なところにお礼の連絡も済んで
本当に一段落となりましたので
一旦この日記を終わりにさせて頂きます。
この日記の結末はこうなる、そう言う病気ではありましたが
懸命に闘った彼の事を一瞬でも記憶に留めて頂けたら幸いです。
8ヵ月もの間、応援本当にありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?