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入澤美時『考える人びと』(双葉社、2001)を読む

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一線で活躍する専門家たちに博覧強記の編集者・入澤美時が鋭く切り込む。 インタビュー集を読んでいきます。
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#大西廣

入澤美時『考えるひとびと』より ー大西廣・全てのイメージは等価

美術史家の大西廣の仕事は徹底しています。一つの問題をとことんまで追い詰め、深堀りし、いつしか極めて大きな構想と世界観を見せてくれるのです。そのため、連載などの場合では、ひとつのキーワードをめぐっていきつもどりつしながら考えるスタイルが見受けられます。前回号の結論が、新たな問題を呼びだし、それらが渾然一体となって新たな思考が重ねられるのです。考え続ける人、というのが私の大西廣のイメージです。 大西の美術をめぐる主張で特徴的なのは、”絵の居場所”という言葉に象徴されるように、本