入澤美時『考えるひとびと』より ー伊沢紘生・”競争の裏側の論理”
白山をフィールドに、ニホンザルの調査・研究を行った伊沢紘生のインタビュー。
サルは社会的な動物であり、グループを作って生活し、そのグループにはボスがいて、そのボスを補佐する役割のサルがいて、そんな有力なサルの周りには、たくさんのメスザルがいてハーレムを作って、のようなイメージがありました。人間ととても類似した組織を構築するのがサルであり、むしろそれはサルの知能の高さを示す一つの指標でもある、という漠然とした思い込みがありました。
しかし伊沢さんは、これとは全く異なるサルの