スキーバイクについて

スキーボードブランドなのにスキーバイクにどハマりしている中の人です。いやあ、面白い。
今季は足首を怪我してしまったこともあって満足な滑走ができないのですが、多少足首が痛くても滑れるスキーバイクは、そうしたフラストレーションをかき消してくれるくらい楽しいです。

 というわけで先週の土曜日、雨の中スキーバイクイベントを栂池高原スキー場で行いました。このゲレンデには前もって滑走可能か問い合わせたのですが、そのおりにきちんと検討して頂き、サイトの案内などにも滑走可能ギアとして更新してくれた上で許可のご連絡をいただいたので、伺うのがとても楽しみでした。

 今回集まったメンバーはこの世界に私をひきづり込んでくれた中澤さんをはじめとして8名、なかなか揃いました。メンバーにはこのおりに自分のスキーバイクを作成して持ち込んだ方もいて、それぞれに工夫があっていい感じでした。

<スキーバイクの作り方>
1 どのご家庭にもある使っていない自転車用意します。※自転車は後の事と頑丈さからMTBをお勧めします。中古で買う場合は車体(フレーム)が生きていれば大丈夫です。
2 タイヤとペダルとギア、ケーブルなどを外してフレームにハンドルとサドルだけが取り付けられた状態にします。※ペダルを外す際には特殊工具が必要になる場合がございます。
3 アタッチメントキットを取り付けます。アタッチメントキットは海外、もしくは国内で作られていますがほとんどワンオフなので入手難易度がまだちょっと高いです。あと金額もそこそこします。
4 板を取り付けます。ビスで板を直接取り付けるタイプもありますが、工夫次第でスキーボードの4x4インサートを利用して取り外し可能な形で取り付けも可能です。※GRではこれの開発を進めています
5 スノースクート用のリューシュコードを取り付けて完成!

 とまあこんな感じです。作成にはまだまだ手探り感がありますが、おおよそこの流れで作れます。
 楽しいだろうなあ?と予想するのが、案外車体や板の種類によって乗り味を好みに仕上げられる「チューニング」要素がスキーバイクにはある事。スノーギアの多くはエッジなどのチューンはできても素材そのものに手を加えることはほぼできませんが、それが可能なのが面白い仕組みかと思います。

 ということでいよいよ滑り始め!いきなり栂池のゴンドラに乗車して山頂まで、栂池の林道コースを滑り降りることにしました。雪質は緩く、スキーボードだけでなくスキーもスノーボードも滑走が厳しそうな雪でした。
 が、楽しい。全然走る。栂池をご存知の方はわかるかと思いますが、栂池の林道コースは斜度がなく滑っても楽しくないコースですがこれが楽しい。自転車で攻めているような感覚と、スキーならではの操作感が相まってコントロールしている感覚がまさに新感覚!斜度のきついコースはさすがにまだまだ工夫が必要なものの、緩斜面ならばかなり自在に乗れて楽しいです!

 スクートとの違いは操作感ですね。スクートは板の上に乗って楽しむ感覚でしたが、スキーバイクは乗り物に乗って操作している感覚が強いです。MTBを夏に楽しんでいる方はすごく楽しいギアかも?

 それとやはり悪雪に対して楽しめるのは強みですね。この日の栂池はとても滑るには大変な天候でしたが、みなさんずぶ濡れなのに楽しんでいました。私も下半身はびっしょびしょ、それでもよく走るし、栂池の下部エリアは広い緩斜面なのでゲレンデを大きく使ってスキーバイクを自在に楽しみました。そういえば自転車でこんなに広いエリアを広く走ることは経験がありません、新しい刺激ですね!

 ちなみにこの日、試乗会も一通り終わったのでGRのGoodDays'85をフロントに取り付けて滑ったのですがこれが楽しい。これまではSnowFairyだったのですが、スピードを出した時の安定感が違ってすごく楽しかったです。簡単な板交換のアイデアもだいぶできてきたので、そろそろ試作の段階に入りそうです。

 と、半日くらい楽しんで流石に雨も強くなり少し早めに撤収。帰りは温泉に寄りつつ終わりになりました。

 さて、このスキーバイクですが、継続的にGRでイベントとして行います。栂池がとても良かったので栂池を拠点に、今後も仲間を集いながら新しいスノーギアとしてスキーバイクをより楽しく安全なものに進化させて、多くの方と楽しみたいと思います。

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