続々とご予約頂いております【アウトレット特別販売】/アウトレットの板について

 昨晩よりご予約頂いておりますアウトレット特別販売ですが、既にいくつかの売り切れが出てしまっております!製品の都合上沢山ご用意するわけにいかず申し訳ありません!

 そもそもアウトレットとは?という話。

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こちらの板、片方はアウトレットで片方は正規品です。何が違うかわかりますか?

はい、よく見ると左の板の滑走面に細かい傷がついてしまっています。

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 よーく見るとちょっと気になる白い筋が。この板はプレチューン時にフラット(板の滑走面が正しく平らでない)が思わしくなかったので研磨して修正したのですが、作業中のトラブルで傷がついてしまったものです。
 とはいえ普通に使うなら何も問題がなく、むしろ素の状態で販売されている板よりもずっと手がかかっているものです。

 フラットが出ていない板はあまり滑りやすくない板になりがちで、無用に板が引っかかったり逆にエッジをかけても板がずれてしまうなどの事が出やすくなります。ことエッジが強くかかりやすいスキーボードでは長板に比べて影響が出やすく、酷いものはまっすぐ滑るのも大変なものすらあります。

 このフラットはスキー板の製造工程で強い熱と圧力をかけるためにどうしても起こりがちなもので、高価な板は修正済みのものを販売するなどされておりますが、安価なものが多いスキーボードでは驚くような状態のままで販売されていたものも少なくありませんでした。またそういったものが事故やケガの原因になり、スキーボードが「おもちゃ」と揶揄される原因の一つになったと想像します。

 GRではそういった不快さを取り除くためにフラットの出ていない滑りにくいほどのスキーボードはそのまま販売しないことにしています。ただやはり正規品に比べて十分でないものは様々に修正作業が必要になり、こういったものがアウトレットとして生まれ変わるのです。
 ちなみにアウトレットになる板はその都度修正しているととてつもなく大変なので、だいたいいくらかまとまるまで保管し、まとめて修正します。

 他にもただ印刷がずれたものや、成形工程で小さなくぼみのできてしまったものなど、実際は正規品となんら変わりないものも区別してアウトレットとしています。スキーボードとしては高価なGRの板ですから、そこは厳しくやらせて頂いております。

 そこまでしてのGR板なので、多くの方が試乗会などでGRの板を乗ると「あ、違う」と感じてもらえています。そのつぶやきがうれしくて私もプレチューン作業に気合いが入って頑張らせて頂いております。

 このようなものなのでアウトレットは沢山ご用意できません。ですがGR板を少しでも安価に手に入れたい方には良いご縁なりますので、今後も少しずつお出ししたいと思います。


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