そろそろワックス必要な時期ですよ?【ARLリキッド】

 大寒も過ぎ寒さもいよいよ佳境!といったところですが、みなさん、そろそろワックスが必要な時期に入りますよ!

 上記で一通りご紹介していますが、近年ではリキッドワックスが非常に進化して使いやすくなっています。どれくらい使いやすいかと言うと、一般ならホットワックスが必要ないんじゃない?と思うくらいです。

 ここで先に説明。ワックスはパラフィン、つまりローソクのようなものです。これをスキーの滑走面に塗るとあら不思議、板はものすごく滑るようになり、板も痛みにくくなります。ただこのワックスの使い方は知識と経験が必要なものとされ、作業も間違えると板を壊してしまうと言うなかなか敷居の高いものでした。なので一般レベルだと「スプレーワックス」のようなお手軽ワックスがありましたがこれが全然保たない。しっかりやる場合は昔から行われている「ホットワックス」をやる他なく、120度くらいに温めたアイロンで板に塗り伸ばすことで1日を快適に過ごせるようになりましたが・・・手間も時間もお金も経験も必要なために誰でもできるものではありませんでした。

 ここに登場したのが今回ご紹介の「リキッドワックス」です。リキッドワックスがどう言うものか、それは上の動画を見ていただければわかりますがとても簡単です。
 だって塗るだけ乾かすだけ。一本あたりの単価は高く見えますが、一度に使う量がすごく少ないのでコスパが非常に高いのも魅力で、さらに言えば場所などもこだわらずにできる魅力があります。

 こちらの動画は春雪の対策でご紹介したものですが、現場での使用でもリキッドは大活躍です。
※注 この動画内でリムーバーを瓶に移し替えて使っていますが、容器によっては数回使って使えなくなるものもあるとご報告を受けています。説明が足らず申し訳ありません。

GRがおすすめする「ハヤシワックス」

 GRでは山形の「ハヤシワックス」様の商品をラインナップにご案内しております。ハヤシワックスは国内メーカーとして最近有力になってきているワックスメーカーで、レーサーから一般まで広くフォローする豊富なラインナップ、さらにはユーザーライクな使い勝手の良いARLのような商品を販売しているメーカーです。GRでは創業当初にハヤシワックスと縁をいただき、GR板は現在全てハヤシワックスで仕上げて皆様にお届けしています。
 ハヤシワックスが何が良いか?と言うと、使いやすさ。保ちが良くこだわればこだわるほど板の性能を引き出せる魅力がハヤシワックスにはあります。レースの世界ではかなりシェアが増えてきているそうで、最近のFISルール対応のノンフッ素ワックスも多く販売されているそうです。

 このハヤシワックスがまたGRで採用している滑走面ととても相性が良く、試乗会で「この板、滑る!」と驚かれる理由はハヤシワックスだからと言えます。そんなハヤシワックスはかなり早い時期から特許成分を用いた「リキッドワックス」を販売し、その性能、使いやすさから現在、他社が追随しているリーディングカンパニーとも言えます。

なぜ今からワックスが必要か?

 これから先の時期はともすれば日中に雪が溶ける時期に入ります。雪は水になると性質が変わるのは皆さんもご存知だとおもいますが、これに対応するワックスも相応のものが必要になります。
 簡単に言うと、いままでは雪が水にならないから滑っていたけど、この先のシーズンはちょっと暖かい日だと板が滑らなくなってしまうかも知れないと言うことです。でもこれって実はワックスチューナーの永遠の課題で、最近になってようやく「なぜ雪が滑るのか?」が化学的に理論がわかったくらいで、正解が見つからない小難しいことがあります。

 なのですごく簡単に言うと「ARLリキッド」を使えばOKです。

 ARLリキッドはハヤシワックスが開発したレジャースキーヤー向けの使いやすいリキッドワックスです。シーズンを通しての必要な成分がバランスよく配合されていて、シーズン中のどのような雪でも気にせず塗っておけば普通に滑ると言う、とてもとても使いやすいワックスです。温度変化もなんのその、あまりに快適で丸一日雪質の変化とか気にせずに楽しめるくらいです。
 このARLにはペーストもあって、現場塗りで使う場合や急に気温が上がってベシャベシャの雪になった時でも使えます。ただ使いやすさで言えばリキッドの方が楽で、初めて使うならリキッドをお勧めします。
 さらに流石のハヤシワックス、ユーザーの使い勝手を考慮して塗るためのフェルトパッドまで同梱したセットを販売しています。これ一つあればあとは手拭い一枚あるだけでこれからのシーズンの滑りがガラッと快適になります!※もちろんARL単体での販売もあります。
 使用する場合は塗るだけ、塗って乾けばすぐ使えるし、なんなら丸一晩置いておいても問題なし。滑った使用後に塗って保管しておけば滑走面の保護にエッジのサビもある程度防げるとても良い逸品です。使用後に塗っておけば忙しい朝も気にせず持っていってすぐに滑れますし、足りなければ途中や休憩の時に塗って使えばOKなのです。
 どうです?良いでしょ?この一本でだいたい50回分くらいは使えるので一本買えばこぼさない限り1シーズンは保つでしょう。

ただし注意!ハヤシワックスのリキッドは浸透性が良すぎるので・・・

 よくあるトラブルなのですが、蓋を閉めて保管してたらこぼれて無くなっていたと言うこと。ハヤシワックスのリキッドはその浸透性の良さゆえに蓋を閉めても漏れてしまうのです!※なので瓶を倒さないように保管してくださいと注意書きがされています!
 これについてはハヤシワックスでも対策品を開発しているそうですが、ワックスが良過ぎてなかなか難しいそうです。またペーストも必要な温度になるときちんと溶けてくれるので、暖かい車の中や暖房の当たるところに置いておくとすぐ溶けてしまいます。保管には十分気をつけて下さい。

フッ素は使いたくないと言う方はNF-02リキッドがお勧め

 FISなどでも活動が始まっていますが、フッ素の環境負荷を鑑みてのフッ素フリーがスキー業界では始まっています。
 それぞれにお考えがございますので、GRのプレチューンでもフッ素を用いたワックスは使用していませんが、こちらのNF-02はノンフッ素タイプのリキッドワックスになります。ARLのように使い勝手が良く温度帯も広いのでとりあえずこれを塗っておけばOKと言うもの。実はGRのプレチューンの仕上げワックスにもこれが使われています。3月ぐらいになると雪も溶けるのでこの上のNF-01をお勧めしますが、シーズンを通してならばかなり使えるリキッドワックスです。
 さらに良いのがこのワックス、他社のワックスと混ぜれるので気にせず使えると言うこと。普段はハヤシ以外のワックスでも全然OKです。リキッドなのでメンテナンスワックスとしても有用で、そしてコスパがとても高いので試しに使うのもお勧めです。
 こちらはパッドが付属しませんがパッドのみの販売もあるのがハヤシワックスの良いところ、さらにコルク付きブラシやフェルト付きコルクなどもラインナップにあるのが、痒いところに手が届いていてとても良いです。
 これらはもちろんGRでも取り扱い可能です。

※それぞれ売り切れの際は入荷までお待ち頂くか、取り寄せにてご用意しますのでお問合せ下さい。

 もうワックスが難しい!と言う時代から塗っとけばOKと言う時代になろうとしています。これらを塗っても滑りが・・・と言う場合はぜひプロを頼ってください。車で言うところの日々のメンテナンスと車検と言ったイメージで、10回に1度くらい、1年に1度のようにお預けいただけると板はより長く気持ち良く楽しめますよ!

ワックスはスキーを楽しくする一つのアイテムです。ぜひお使いくださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?