才能と努力の解説してみました

 スポーツの世界では「努力」「才能」という二つのキーワードが度々出てきます。できること、できないことをこのキーワードに当てはめて、できなければ「努力が足りない」簡単にできる人は「才能がある」などなど、いろいろなシーンでこの言葉は登場します。

 でもこれ、人それぞれでわかりにくいんですよね。同じ努力していてもできなくて「努力が足りない」って言われてもなんだか…って感じですし、才能が無ければやりたいことにも限界があるのか?

 それを別のものに例えてわかりやすくしてみます。

 皆さんは「歯」がありますよね。歯があれば何でもおいしく食べれますし、健康でもいられます。その歯を維持するために日々歯を磨いて歯の状態を保つこともしていると思います。

 この歯を磨く事。それが努力です。この努力を怠ると虫歯になってしまい、最悪歯を抜かねばならなくなります。また治療しないと満足にものを食べられないばかりか、体の不調の原因にもなります。
 しかしこの磨くという努力も人それぞれ。一日一回磨いていれば虫歯にならない人もいれば、毎食後に磨いても虫歯になってしまう人もいます。間違った磨き方で虫歯になってしまう人だっています。
 これは歯の先天的な歯質や生活環境、磨き方や嗜好などによって人それぞれです。それが「才能」です。

 たいして磨かなくとも虫歯にならず健康に保てる方は虫歯にならない様々な才能を有しているのでしょう。そうした方は虫歯になりやすい人が日々努力して磨いていることがどれだけ大事な事か理解するのが難しくなります。
 逆に何らかの原因で虫歯になりやすい人は、全然磨いていない人がなぜ虫歯にならないのかとうらやむ事でしょう。

 そして歯はもし虫歯などになると、自分以外の専門知識を持つ「歯医者」さんにかかって治療を受ける必要があります。これがスポーツにおけるコーチングの役割と考えます。虫歯になっていると判断したり、努力によっても足りないところを専門知識を持って治したりできるのは、自分以外の誰かになります。もし虫歯になってしまって、それでも努力したとしても治療(コーチング)を受けない限り良い状態に戻すことは出来ないのです。

 虫歯にならない人はこうしたコーチングを必要としなくとも健康な歯を維持できます。ですが歯並びはどうでしょう?いくら健康な歯であっても歯並びが悪ければやはりデメリットを抱えることになります。これも歯列矯正などの治療を受けられれば治すことが可能です。

 ここまでをまとめると天才と言われるような人たちは、努力しなくとも虫歯にならず、歯並びも美しい人たちの事になりますね。

 実際、そんな人はほんと一握りでしょう。しかしそんな才能を持った人たちがスポーツの世界では華やかな舞台で活躍しているのです。しかもそうした人のほとんどはきちんとしたコーチングを受け、常に維持し続けているのです。

 これをアマチュアの世界に考えると、例えばスキーの滑りは一朝一夕でできないものです。歯が生える速度は人それぞれ、歯の生え方もひとそれぞれ。虫歯にならずに歯がきれいに生えそろうまで努力を続けてその歯をその後も磨き続けることが出来れば、何年たってもずっとおいしく楽しくいられると思います。しかしどこかで努力を怠った時に、もしその時に才能があれば虫歯になったり歯が抜けてしまう事は無いかもしれませんが、多くの場合で虫歯になってしまいます。でもその時にコーチングを受けられれば再びもとに戻すことが出来るでしょうし、たとえ抜けてしまってもガタガタになっても、食べることが出来るような治療を受けることが出来ます。

 そこで歯が抜けてしまって諦めれば、ずっと昔のようなおいしさや楽しさを感じる事は出来ないでしょう。

 どうでしょうか?歯としてとらえると何となくわかりやすくなると思います。実際はこの話の通りではないかもしれませんが、少なくとも努力の価値や才能のあり方は感じられたのでは?と思います。


 GRも努力を続けながら、常に皆様のご意見を頂きながら成長したいと願っています。

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