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スキーボードの楽しさ

 さて今日は「スキーボードの楽しさ」についてお話しします。

 スキーボードは1m程度の短いスキー。多くの場合でストックを持たないのでガチのスキーヤーからはおもちゃ感を感じられると思う。

スキボの楽しさの原点は手軽さ

 スキーが得手でない方にとって、ブーツも板も重くて辛いもの。自由に曲がったり止まったり出来ないし、斜面で立っているだけで大変。スノーボードも履いてなければスキーより身軽でオシャレだけど、いざ板を履くと自由に身動きが取れない。

 スキボは軽いってメリットがあるだけでこうしたストレスから解放されます。転んでも板が絡まないし、尻餅をついて痛い思いも少なくて済みます。

 痛みやストレスが無いこと。これは最も楽しむ上で大切な事です。滑れるようになってしまえばこうしたことは瞬く間に解消されて忘れてしまいますが、快適に楽しめる事はスキーボードの楽しさの原点なのです。

雪の上で立てれば滑れる!?

 スキーやスノボは滑れるようになるまでにはそれなりに練習も必要。いきなり滑れる人なんてそう滅多に居るものではありません。
 スキーボードは正しく導入できれば、雪の上で立つことが出来る人であればほとんどの場合滑れます。
 一般で言う「ハの字」も板が短く軽いお陰で簡単にでき、スノーボードのように身体を回すだけでターンも出来ちゃう。滑りの勘が解れば一日でかなり自由に滑れるようになります。
 因みに私がスキーボードインストラクターとして指導した中で滑れなかった人はいままで居ません。ただ、その正しい導入がって部分がスキーとは異なるので、また改めて解説します。

会話できるほど近い距離で滑れる

 スキーやスノーボードは滑り始めたら危険なので、ある程度距離をとって滑らなければなりません。が、スキーボードはともすれば手をつないだまま滑ることもできます。普段の滑走も距離感が近いので仲間と滑る際に一体感があり、これは他ではなかなか経験出来ない新感覚です。
 リフト待ちも仲間と近いので楽しく待てる。休日の一日をパートナーや友人と近い距離で過ごし、楽しめるのはスキーボードだけの特権だと思います。

技や技術のバリエーションが豊富

 スキーボードは簡単に滑れるようになるので「簡単」と思われがちですが、実は出来ることのバリエーションが非常に豊富で、その奥は非常に深いです。滑りながら行うパフォーマンス、グラウンドトリック(グラトリ)はその種類100を優に越え、中には上級者であっても簡単でないトリックも多いです。普通に滑っても長板のようなカービングも、モーグルのようなコブでの滑りも楽しめる。その気になれば100km/h近いスピードで滑ることも出来る。ゲレンデサイドの地形もスキボにかかれば遊び場の一つ、パークでは他に負けない様々なエアやジブでのトリックも可能です。
 さらには条件が良ければパウダーだって楽しめるし、林間コースでは長板やスノボが滑れない狭いスキマも遊び場に変化します。
 ゲレンデが混んでいたり緩斜面しかなくてもスキボは様々に楽しめます。春雪はちょっと苦手ですが、スキボ一台あればかなり幅広い滑りを楽しむことができます。

安い、軽い、小さい

 スキーを楽しむ上で金額はかなり重要な部分です。スキボは平均すると2万から3万が板の相場で、ハイパフォーマンスな上級者モデルで5万前後です。GR板はこだわりの少量生産のためちょっとお高めですが、それでも同等レベルのスキーやスノーボードに比べれば安いです。
※スキーの標準モデルで相場は5万程度です。上級者モデルは10万を軽くこえます!
 安ければ気軽だし、その分ゲレンデにもたくさん行ける。ちょっとリッチなお泊まりスキーも出来そうだし、荷物が小さく少ないので、ツアーバスや電車での移動も可能。車が無くてもかなり楽しめますし、専用のキャリアがなくたってどんな車にも積めます。
(例)私はかつてダイハツの軽オープンカーのコペンに乗ってましたが、余裕で荷物を積んでスキー場に行きました。
 家での保管も場所を取らないので困ることはありません。ただスキーボードにはまると板が勝手に増えていく病にかかりやすいので、その辺はお気を付けを……

 と、このような感じでスキーボードが楽しめる理由を書いてみました。どうです?そんなに敷居が高いものじゃないって感じませんか?
 いざ始めたとして、もし仲間が居なくともGRでは定期的にイベントを行っていますし、スキーボードの他の団体でも集まるだけの気軽なイベントを行っていますので、仲間作りに困ることは無いですよ!

 スキーボードを始めると冬の印象が変わります。雪の朝、息を白くしながらいそいそと出掛けるのも、楽しみな瞬間の一つになると思います

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