見出し画像

雪のお話

 今日の話題は雪。みなさん、雪についてどの様にご存知ですか?

 雪が水の結晶なことは誰でもご存知でしょう。その雪が降る為には様々な条件が必要で、その条件で雪は変化します。
 津軽には七つの雪が降るとか?

 ぼた雪などの水気を多く含んだ重い雪は豪雪地帯と呼ばれる北信や新潟、秋田や青森などの地方で降ります。降るための条件がそこそこ寒くて日本海から風が吹くことなので、この地方ではしばしば雪が降ります。
 この雪の特徴はなんと言っても積もること。湿気が多いので固まりやすく、嵩もあるので短時間でかなり積もります。時間が経つと積もった重みで下の方の雪は締まっていき、スキーで滑るにはちょうど良い雪になります。

 これより積もるのが上雪(かみゆき)で、太平洋岸から低気圧が押し寄せたときに上空が寒いと雪が降ります。いわゆる南岸低気圧というもので、この低気圧はしばしば巨大化するので一度降るととんでもなく積もります。十年くらい前のあの大雪や関東で災害を起こす大雪はほとんどこれです。関東での雪はほとんどこれではないでしょうか?
 上雪は融けやすくちょっとでも気温が高いと雨になるので困ったものです。とは言え雪がない時の上雪はスキーにとっては恵みの雪になることも多く、季節はずれの雪もだいたいこの雪です。滑るのには水分が多くて堅く重い雪なので、固まってしまってちょっと滑りにくい雪である事が多いです。

 俗に言うパウダースノー。これは2つの種類があって、積もった雪の水分が抜けて粉のように軽くなったものと、粉雪として降ったものがあります。水分が抜けて軽くなったパウダースノーは豪雪地帯で見られるもので、雪が降った翌日や数日後に重い雪の表層部が軽く変化して最上の体験をさせてくれます。水分の結晶なのに水分が抜けてと言うのはイメージしにくいと思いますが、小麦粉をイメージしてもらった方が解りやすいかもしれませんね。水気の多い小麦粉は固まりますが、水気がないとサラサラです。
 粉雪は高い山や高原、北海道などで降る雪で、ぼた雪などと比べると結晶が細かいのが特徴です。また南岸低気圧のように暖かい空気に触れていないので結晶が小さく堅く、全然固まりません。積もることはあまりありませんが、粉雪の降る地域は元々雪が融けないほど寒いので徐々に蓄積して積もっていきます。
 何より軽いのでスキーでは特別な体験が出来ます。まるで抵抗感のない雪を滑るのは、年に数回しか楽しめない特別な瞬間でしょう。

 最後に説明するのは人工雪…といきたかったのですが、人工雪はかなり語ることがあるので次回にしましょう。

 はぁ。雪降らないかな…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?