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スキーボードを始めたきっかけ

 もう25年以上前の事になりますが…

 スキーを始めて滑ったのは10才の時。それまで冬は地元で盛んなスピードスケートをしていたのでスキーをはじめたのは地元では遅かった方です。
 はじめてのスキーは怖くて怖くて…初心者コースの最上部から降りられなくてスキーを脱いで降りたことを思い出します。
 そのあとドハマリして伸び悩んでいたスピードスケートを辞めて、暇さえあれば一日中スキーを滑るように。親に朝イチでゲレンデにつれてってもらったり、列車で最寄りの駅までいって無料バスで行ったり。当時はナイターもやっていたので10時間くらい毎回ひとりで滑っていましたね。

 ちょうどその頃に新設されたスキー場でスキークラブが活動始めるって言うことでスキークラブに所属もしましたが…身体がとりわけ小さく軽い私は競技スキーでは才能もなく、長く続ける事なく再びひとりで自由に滑る冬に戻りました。

 そんな感じで17のとき。たまたま中学の同級生たちがスキーに行くって言うんで混ぜてもらいました。私は高校がみんなと逆方向だったのでみんなと遊ぶのもひさびさでした。
 そこにひとり、極端に短い足形のようなスキーを持ってきた友達が居ました。その頃の私の相棒は206cmもある板でしたが、最初は彼がオモチャを持ってきたのかと思ってました。
 やけに短いスキーがあるのは知っていましたが特に興味もなかったので意識もしてなかったそれ、ビックフットと言うこの板のこの時の彼の滑りはただただ驚くばかりでした。

 なんとも楽しそう。200cmを越える長い板では到底できない技の数々!長板につまらなさを感じて少しスキーの世界から離れつつあった私にとって、その滑りは衝撃的でした。

 そしてそのあとすぐ、買い物に行ったホームセンターで積まれた9800円の青い短い板に出会ったのです。

 その板を履いた時の衝撃は友達の滑りを見た以上の衝撃でした。もともとスピードスケートをやっていた自分にとって、コレこそが求めていたもの、真に自由を味わえるスキーだったのです!

 その後、それがファンスキーと言う名称だったと知り、ネットも何も無かった時代で独力で思いつく様々なトリックを編み出し、他に滑っている人のまねをしてより深く激しくスキボの世界に埋まっていったのでした。

 そんな彼が今やスキーボードを生み出す側で活動しているなんて、未成年の私は想像もしていなかったでしょうね。

 因みにスキーボードにこだわることになったきっかけはまた別にもあるのですが、その話はまたの機会に…

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