GR北海道&北海道試乗会!【オフレポ】

 初めての北海道は素晴らしかった…(とっても長い記事ですのでお時間のある時にゆっくりご覧下さい)

北海道サイコー!

 この週末、GRの中の人はイベントと試乗会の為に北海道に行ってました!前から準備していたとはいえ初めての試みや急遽届いたあの板もあり忙しい準備になりました。

 中の人にとって北海道は憧れの地。高校の修学旅行で訪れただけで、この仕事をしているのに北海道の雪は未体験でした。噂には北海道の雪は違うと聞いていましたが、正直想像もしていませんでした。

 前のシーズンに北海道で活動を続けるスキーボード愛好会のチーム北海道のバックアップを頂ける事になり、準備を始める事なりました。せっかく行くならイベントと試乗会をやろう!という事になり、色々とご縁を頂いて試乗会の会場も決まり、そしてかんがえました。

 どうやって行こう?

 試乗会を行う場合、その荷物はなかなか凄い事になります。それを送る手段や北海道の移動を考え、フェリーでの上陸を決心しました。しかしこの決断はとても悩むものでもありました。
 何故かというと、中の人はそもそも乗り物に非常に酔いやすい体質で、しかも荒れる事で有名な冬の日本海…万全の準備をせねば無事にたどり着けるか判らないのです。出発の数日前にはことあるごとに天気予報をチェックし、運良く低気圧が通り過ぎた7日の正午にフェリーは新潟から出航しました。

お世話になるあざれあ号。超デカい!

 風速17mの日本海は凄まじかったです。医者から酔い止めの薬を常用と頓服で二種類出してもらい飲んでの乗船でしたが、寝台から身体を起こすだけで気持ち悪さがおそいかかってくる!寝台に身体を貼り付けるようにこらえ、超巨大な船体が軋む音にビビりながら目を閉じてこらえていると…ふと揺れをあらかじめ意識する事が出来るようになってきました。すると具合の悪さも幾分耐えられるようになり、寝たような寝てないような感覚で目的地の小樽が近付くと、その頃には波も落ち着き始めて何とか体調を崩すことなく8日の早朝に小樽に上陸する事ができました。

 降りた時の陸酔いが面白かったです。

小樽到着!

 車で初上陸の北海道の小樽は真っ白の世界でした。つい先ほどまで降っていたのかそこかしこで除雪車が動き回り、雪の壁をかき進むがごとくフェリーターミナルを出ました。朝五時、まだ街は寝静まっていましたが音のない世界でけたたましく動き続ける除雪車の音に、北海道に来た事を実感しました。

 その後夜が明けて前日から到着していた仲間とも合流し、そして向かったのは初日のイベントの舞台であるキロロスノーリゾート!憧れの初体験を憧れのゲレンデで出来るなんて!

キロロのエントランス

 キロロでのイベントは『GR北海道』と銘打ってのフリーイベントになりました。雪が舞う中で目の前に現れた大きなセンターハウスは綺麗で新しく、そして本州では感じない雰囲気があったように思えました。ゲレンデに出るとその風景は大きなスノーリゾートというところでしたが何か違う。
 そう、音が違うんです。雪の上を歩く音が極上の雪が降った朝のようなそんな音なのです。GRのある野辺山は日本屈指の寒冷地帯で、マイナス10度は当たり前、マイナス20度も珍しくありません。ですが寒いだけで雪の降らない野辺山高原のスキー場はほぼ人工雪ですが、ごく稀に乾いた細かい雪が降り積もることがあります。さらさらで抵抗を感じない雪が積もるなんて人生でも稀で、積もる時は上雪と呼ばれる握ると固まる雪。特別な雪が積もっても多くて10cm、それくらい貴重な雪です。
 それがここにはあるのです。雪が軽いので降り落ちる速度も緩やかで、滑っていて全く抵抗感を感じない。ぎゅっぎゅっと固まる雪でなく、湿っていない粉のような・・・。
 そして驚いたのが気温で、この日だいたいマイナス6度くらいだったらしいのですが、乾いているからか全然寒さを感じませんでした。むしろ慣れ親しんだ空気のような感覚に、初めての北海道に親近感を覚える程でした。

みんなで記念撮影!

 この日のイベントは10名を超えるスキーボーダー、スキーヤー、スノーボーダーがいらしてくれました。初めてのゲレンデだったので地元の方々に色々教えて頂きつつ滑ると・・・すばらしい!ずっと滑ってしまいたくなる感覚!
 残念だったのは私の左足首が年末に不注意のことで負傷してしまってブーツを履いているだけで痛みがあり、歩行もちょっとかばわないと歩けない状態だったので50%くらいしか気合を出せませんでしたがそれで良かったのかもしれません、なにせリミッターの外れた私はどこまでも滑っていってしまうので、この足は「落ち着けよ!」っていうことなんだと思いました。

汚い足ですみません…

 ちなみにこのイベントでは来季に登場するモデルを持ち込んできました。これが急遽届いたあの板というもので、一台は90cm台の全く新設計のジュニアでも使用OKなスキーボード、そしてもう2台は100cm強の滑走を重視したこれまでにない新しいスキーボードです。どちらもGRとしての考えを盛り込んだ板で全く新しいアイデアもあり、期待と不安が入り混じるモデルでした。
 結果は・・・とてもいい!これで今年も新しい板を皆さんに紹介できます!まだ細かな調整やプレチューンの仕様を決めてないのでおそらく鹿島槍のイベントでお披露目と軽く試乗、2月から本格的に試して頂く形になると思います。

左から開発コードIF 01 KL

 さらっとお見せしてしまいますが・・・。いいでしょ?(自画自賛)
 乗り味もすごいんですよこの子たち!

 そんな1日はとても楽しいもので、チーム北海道の皆さんもすごく良くして頂いて大変楽しい1日になりました!そして知ってます?北海道のゲレンデは15時半くらいになると撤収が始まるんです。そう、日没が早いので夕方が短いんです!
 まだ物足りない!という時間でも日が暮れておしまい。まだ名残惜しさもありましたがまた必ず来るので、そのときまで楽しみにとっておきたいと思います。

 そうして帰りに温泉を堪能し、北海道名物のジンギスカンに感動して北海道1日目は終わりました。

 翌日、朝6時から行動を開始して宿泊地の小樽から札幌のテイネハイランドスキー場に向かいました。今日は試乗会です!(二日目はほとんど写真が無いですすみません)
 道はすごく凍結していましたが本州ほどの走りにくさはなく、思ったより簡単に麓まで来られました。ただここから先が北海道の本気ともいうのでしょうか、昨晩に降った雪が積もっていて目的地まで上がるのはなかなか雪に慣れてないと大変でした。
 ゲレンデについて挨拶をして紹介された今日の試乗会の会場はとても良い場所をご用意いただき、早速皆さんに手伝ってもらいながら設営をしました。設営を終えてしばらくするとちらほらと試乗会にお客様がいらっしゃって、皆でスキーボードのことをいろいろと話したり検討したりしながらの昼前になりました。とてもいい天気で青空も見えて今日はいい1日に・・・と思ったら昼前から急に雪が降り始めこれが大雪!でも軽いので全然OK!
 お客様も昼過ぎごろから大勢来始めて盛況になり試乗会場は大賑わいに!雪が軽すぎてタープテントの中まで雪が積もるというなかなかない経験をしつつ時間は過ぎ、試乗会は時間となりました。
 テイネスキー場は札幌から近く、そしてスキーボーダーが大勢いるという印象の良いゲレンデでした。今後もこちらのゲレンデでの試乗会を恒例にしたいと思いますのでよろしくお願いしますと挨拶をし、ゲレンデをあとにしました。この日の夕飯はスープカレーをいただきましたおいしかった!

 そんな二日間はとても貴重な体験と出逢いに恵まれてものすごく充実した時間を過ごせました。北海道民のあたたかさを感じながらの帰りのフェリーは本当に寂しくて名残惜しいものでした。


 でも今年のこの二日間があって来年に繋がります。今後もGRの北海道イベントは新春の恒例行事として成人式の3連休に日程を組んで行おうと思います。来年はよりパワーアップして楽しめるように今からももう楽しみです!
 もし皆さんも北海道に行かれるなら、SNSで呟くとスキボ北海道の皆さんが喜んで集まってくれると思いますよ!そして思っていたよりも北海道は遠くない。距離も心も。帰ってきてそれをすごく感じられたのが今回の旅でした!



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