『白い世界が続く限り』 第六話 【失っていた時間とコーヒーの苦み】
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第六話
ぽん。と腰を叩かれたその瞬間、私は何か不思議な感じがした。バレーボールの試合が始まる瞬間の、緊張感と期待と抑揚感が入り混じったような空気から、ふっと何もかも音も消えるような、サーバーの手からボールが空中に投げられ、それを皆がじっと見た瞬間――そんな感覚……。
Yeaaaaaaaaaaahhhhhh!!!
誰とも無く声が上がり、白いステージに変わったゲレンデに待ち構えていたサンタやトナカイ達が飛び出して行く!わたしたちの皮切りはみつまるさん