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週刊小売ニュース|week2/2023

2023/1/9週にピックアップした小売業界ニュースをお届けします

●ソーシャルコマースが2023年に大きな波を迎える

NRFラボに所属する6つのプロダクト・サービスが紹介されています。

中でも気になったのは、Squadd 。既存店舗にワンコード加えるだけで、ソーシャルコマース機能を導入できる点です。グループバイにも向いている印象。

Squaded は、オールインワンのソーシャル コマース ソリューションです。1 つのサブスクリプションで、コミュニティが一緒に買い物をしたり、顧客がショッピング グループを作成したり、買い物客との会話を開始したり、コミュニティの分析を追跡したりできます。各プランでは、コミュニティをカスタマイズし、インフルエンサー ショップやライブ ショッピング体験などの追加のソーシャル ウィジェットをサイトに埋め込むことができます。

https://www.squadded.co/how-it-works

●BNPLとは 「今買って後で支払う」決済

今週は決済にまつわる記事が複数見られました。
日本においては、ケータイ払いを皮切りとした後払いの決済手段は、常にECにおいて無視できない存在ではありましたが、ここにきて「BNPL」事業者も増え、活況であると言えるのではないでしょうか?

2020年ごろから海外で勢いが増し、米国のアファーム・ホールディングスやスウェーデンのクラーナが代表的な企業。利用にあたってクレジットカードのような審査がなく、サービスによっては分割払いでも手数料を負担せずに購入できる点が若年層の支持を集めている。事業者は膨大なデータをもとに与信を管理し、貸倒率を極力抑えた運営に徹している。

米国の調査会社は25年時点の取引額が6800億ドル(約90兆円)に達すると試算するが、過剰消費を誘発するとの批判もある。日本ではPaidy(ペイディ)などがサービスを展開し、国内でも利用の伸びが予測されている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2381G0T21C22A2000000/

●2022年消費者動向調査(IBM)

消費者はハイブリッド購買、サステナビリティ、目的志向の購買を重視しているとの調査結果です。

●ハイブリッド購買
店舗がデジタル対応になり、ブランドや小売業者が物理的なチャネルとデジタル チャネルを融合させたハイブリッド ショッピングは、消費者の 27%、Z 世代の 36% にとって主要な購入方法であり、他のどの世代よりも多くなっています。

●サステナビリティ
消費者の半数は、持続可能性に対して割増料金を支払ってもよいと回答しています。しかし、最後に購入した商品の半分以上がサステナブル製品であると答えた消費者は3人に1人以下であり、意思と行動のギャップが存在し続けています。

●目的志向の購買
自分の価値観にどれだけ一致しているかに基づいて製品やブランドを選択する、目的志向の消費者は、現在、消費者の最大のセグメント (44%) を占めています。

チャネルの分担が起こっているという図解。チャネル・ホッピングは進んでいるものの、依然として店舗購入が半数を占めているということでした。店舗を無視したチャネル設計に無理があるということかもしれません。

●その他の記事一覧

  1. 2023年の小売業界の10の予測

  2. EC&小売メディアにおける今年来年の見通し(2022)

  3. 店頭に並ぶサステナビリティ商品

  4. 小売業及びコンシューマー製品におけるAI革命

  5. クレジットカードが最も主流だが、小売店は新たな決済手段を取り入れ始めている

  6. 円安による日本の越境ECブームの到来

  7. 日本の31年ぶりの食品価格高騰による消費減退

  8. 日本のイオンがベトナムへの進出を強化、出店数は3倍に

  9. 始めます「ワタシ経済圏」 自力で売れる。なら作りたい

  10. 話題の商品で振り返る2022年、「PB」「リベンジ旅行」

  11. 小売業の2022年回顧録 下半期(7~12月)

  12. 2022年、株価が10%以上上昇/下落した小売業と2023年に注目すべき3つのテーマとは

  13. 電子書籍で失敗しAmazonに惨敗した老舗書店チェーンがリアル書店で売上を好転させた方法

  14. 「無印良品」22年9~11月期は大幅減益 苦戦の大型家具はサブスク型に事業構造を転換

  15. 最近「薄暗いコンビニ」が増えている深刻な事情 「店舗側の経営努力だけでは…」

  16. 米生活雑貨ベッド・バスが破産申請へ準備、数週間内に=関係筋

  17. 企業の環境配慮 実は「グリーンウォッシュ」の可能性も

  18. 「ポップアップストア」活況 売り場多様に若者層誘う

  19. ナイキ第2四半期、依然として過剰在庫に苦闘:収益の鍵を握る中国市場とD2C販売

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