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これからどうしちゃおう!

12月12日、東京都内の小学校で4年生にボランティア授業をしてきた。

コロナ禍が始まる前に
「小学生に命を考える授業をやりたいのだが、一緒に考えて」と言われた。
マンダラエンデイングノートの協会で
大人も子供も書けるエンデイングノートって?
そこからできたのが今回のメソッド
ヨシタケシンスケさんの絵本「これからどうしちゃおう」を読み聞かせてから、マンダラシートの質問に答えて、それを互いにお伝えしあう。
もちろん、出版社には学校とかで無料で提供する場合は使用OKの了解済みです。

絵本の中、おじいちゃんが残したノートを見ていたら死ぬのが楽しそう、でも本当はさみしかったのでは?
父さんは
「どちらにしても書いておくことはいいことだね」
と言った。
僕もノートに書いてみることにした。
でも、僕は死んだ後のことを考える前に
「生きている間、どうしちゃおう」ノートが必要だと気がついた。

4年生の君たちは、今をどう生きているの?
そして、これからをどう生きたいの?
それを大谷翔平さんが高校時代に描いた「目標達成シート」と同じ
マンダラチャートに書いてもらった。そしてお互いに話してもらった。

食いつくように、絵本を見ている子供たち。
心の声が駄々洩れなのだ。口々に思ったことを話し出す。
「シーッ!書く時間は自分自身とだけ心の中でお話をしてください」
お願いするのだけど、いや、なかなか手強い!
お約束として、自由に話せる場つくりをしているのだから
ま、そうなるわな・・・。
それにしても、どの子も語彙が豊富なこと。
大人顔負けの4年生軍団!
まあ。想像通りの反応かな?
「ほんまにあんたらて、4年生なん? 歳ごまかしてない?」

それでも、最後の感想を読んでいくと
大切なことに、自ら気づき、しっかりと受け取ってくれているようだ。
これは想像以上だ。
少し気になるのは、大人に忖度し過ぎでは?と思えたり、全く自由だったり・・・。

お金に対する質問の答えが一番象徴的だった。
半分ぐらい、照れ隠しも考慮に入れてではあるが、
ちょっと即物派な子と普通派の子、普通って何かな?
お金があれば寄付する派に代表される理想主義派な子
その他、家庭環境の違いは大きいなと感じる。

今日のどうしちゃおう大賞を決めるとしたら
死んだ後、君なら何になって大切な人たちを見守るか?
『スカイツリーになって見守る』かな?
いつも見守られているもんね。そして、遠くてもよく見えるよね。
あなたなら、何になって見守る?

書いてくれたシートをじっくり読むと、また発見があるだろう。
予想通りだったり、裏切られたり、予想を上回ってきたり
子どもたちは予想できない。だから子供なんだろう。
どちらにせよ、私にとってはどの子も可愛いばかりだった。

これが、6年生となるとまた違うんだろうな。
想像した。成長の振り幅にびっくりさせられるんだろうな。
しっかりお手合わせいただかなくては・・・。

中でも、嬉しかったのは大阪弁を褒められたこと。
こっそりやってきて
「ゆうこりん先生の大阪弁大好きです」
と言ってくれた女の子。
何やら嬉しくていつまでもニヤニヤしてしまう。
目のきれいな子やったな・・・。

雨の上がった校庭の向こうにスカ―ツリーが見えた気がした。

※写真はその日、横綱公園から見えたスカイツリーです。





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