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母のエンディングノートは家計簿

母がなくなった後、弟たちと母の残した書いた物を引っ張り出して見ました。
家計簿は、亡くなる2年前の夏で終っていました。
そのあとは、暮らした家には帰ってこられなかったのです。

母にとって、私たちを生んで暮らした日々は何処にあったのだろう。
日記代わりの家計簿には、あれほどフラフラになりながらも詳細に記入されていました。
一人暮らしの危うさがあちこちに潜んでいました。2日に一回の野菜ジュース5本とあって、他の食品は極少なく、あまり何も食べられない状態が続いていたことに胸が痛んだものです。

倒れる前には、掃除すら大変だったらしく、大学生だった孫娘を呼んでしてもらっていたのですが・・・、娘はお小遣いを1回で2500円も母からせしめていたことが発覚!娘にとってはとんでもない悪事の証拠物件だったのですが・・・。
何でもきちんと几帳面に整理して、記帳して残してしていました。
和裁の寸法帳、私のや孫娘の寸法もありました。しっかりとした文字で残っていました。元気な時のものです。

嬉しくなりました!それらが、母のエンディングノート・・・生きた証です。

母は、手術後は目を覚まさずにそのまま・・・
肝心のことは何も聴けなかった・・・。
それを思うと、もうずいぶん経った今も涙が込みあげます。

残された方のために書いておく。マンダラエンディングノート®で
大切な思いを大切な人に書いておくことの大切さ、優しさ。
自分のためにも書いておく。
どうありたいのか
どうなりたいのか
今をどう生きるかを見つめます。

答えが自然と湧いて来て
人生の地図が書ける不思議なエンディングノートです。

エンディングについて考えたとき、別れという悲しみだけではなく、そこに愛のストーリーがありました。書きながら、美しい涙を流す姿をたくさん見ました。

すでに自分では書けなくなった人に、ほとほとと聴いてあげながら、書き記していく。

その中に
どれほどの愛があるでしょう・・・。
そんな時間を作ってくれました。

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