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哀しみを優しさに変えるコツ

2017-06-27
2004年6月17日の日記より

哀しみを優しさにかえるコツを知る静かに明けゆく初夏(はつなつ)の朝   

母の施設に行った夜は眠らずにいた。
何度も何度も、子供に帰って駄々をこねる姿がフラッシュバックして哀しくなった。

こうなるのも、病気のせいだから仕方がないのです。

惚けるのは、今の状態が本人にとって辛すぎて、わざとに認知症という道を選んだのでしょう。

元気だった頃、もっと、もっとしてあげたらよかった。
いろいろなところに行けばよかった。
もっと、教えてもらえばよかった。
自分の生活に追われて、それをしなかったことを悔やんだ。

そして、空が白々と明けてきた。
静かな朝だった。
そのとき、気がついた。これも母の思いやりかなと・・・。

しっかりした母、やさしい母、子供思いだった母。
孫たちが大好きだったおばあちゃん。
カッコいい母のままではお別れがつら過ぎる。

今ぐらい、困らせて哀しまされたら、お別れの時は、きっとほっとする。

いやというほど泣いているから、準備ができている。

きっと、これも母の愛なのでしょう。そう思えた。
そして優しい気持ちになった。
ありがとうって・・・。

そして、それから1か月半で旅立ちました。

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老いた親とどう向き合ったらいいのか?
悩んでいらしゃる方も多いのではないでしょうか。

元気な時の親が立派だっただけに
老いてわがままになった姿には戸惑うばかり・・・。

あの大きかった人が小さくなって、目の前で壊れていく・・・。

いつまでも親でいてほしいのに、
それは期待?そして甘え?

人生を精一杯生きて、その役目を終え、もうじき、去ってしまうであろう親に、これ以上、何を期待することがあるのだろう。

それより、今だから、何かできることはないだろうか・・・。

私は、その大切な親子の最後の時間をついうかうかと
日々の忙しさに感けて、過ごしてしまったことを悔んでいます。

子どもの親になっても、親というのはいつまでも柔らかく温かなもの
昔は、お父さんやお母さんが私たちをを包み込んでくれたように
今は、私たちが、お父さんお母さんを包み込めたらいいですね。

親子の最後のいい時間を大切にするためのお手伝いができたらと
思っています。
マンダラエンディングノートを使って


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