北海道をオートバイで回った話(1)
「旅」の話が出ましたので、引き続き。
僕は大学3年の夏に、バイクで北海道を一周しました。
(本当は日本を一周するつもりだったのですが、それは後ほど)
きっかけは何のことはない。
夏休みで、友達もいない僕は、することといったら、アパートのすぐ隣の「区民プール」で泳ぐことくらいしかなかったから。
免許を取ったばかりで、まだ運転も未熟だったのですが、
激安中古雑誌に出ていた、Kawasaki の GPz250cc を8万円で買いました。
地図と、親に買ってもらったバイクと同じくらいの値段のする高価な一眼レフカメラと、少々の着替え、それから、最悪野宿は避けたいので、念のため小さな「一人用テント」を買って、ドサ袋に全部を詰めて、バイクの後部座席に紐で結わいて、
さて出発。
陸路で1週間かけて東北を北上。
蔵王のお釜(空がお釜に入ってる!!)
松島(フェリーには乗りません。あれは遠目に見るものです。)
浄土ヶ浜(あれ、たった一人で見たら、ほんと極楽浄土かと思うで。)
わんこ蕎麦(笑)
十和田湖(この辺からライダー同士手を振る習慣があることが分かってくる。)
恐山(夜にはとても行けません。)
青森の先端、大間町からフェリーで函館へ入り、
反時計回りに、
洞爺湖(美しい湖。ここが後にサミット開催地になるのも分かる。)
室蘭(さすが工業地帯。延々トラックと走る。)
日高(馬がいっぱい!!ようやく北海道に来た気分になる。)
釧路(北海道を走っていて一番記憶に残る。誰もいない湿地帯。錆びた線路。バックミラーに消えていく雲。ずっと走っていたい気分だった。)
根室(ひたすら走る。一日目標300km。)
羅臼(知床はちょっと大変なのでカット(笑。 )
網走(一応ね。吉村昭の「破獄」を読みながら。)
宗谷岬(一応ね。ほとんど意地。遠かった・・・・。)
ここまでの旅で、一番活躍してくれたのが、意外にも、出掛ける前に急遽買った、「一人用テント」でした。
北海道には「ライダーハウス」なるものがあって、ほとんど好意でライダーを受け入れてくれる簡易宿泊所見たいなものがあるのですが、どうも、大勢での雑魚寝みたいなのに馴染めず、それならばと、結局一晩中キャンプ場を探し回って、テントを張って寝ました。(キャンプ場が見つからない場合は、とにかくどこかテントが張れそうなところを見つけて、とりあえず眠りにつきました。)
夜中にテントを張るので、朝起きると、自分がこんなところにテントを張っていたなんて、とびっくりすることも。
逆にそれが面白くて、朝起きるのが楽しみだったりしました。
キャンプ場では誰よりも一番に早起き。
一番にエンジンをかけて出発。
さあ、今日も走るぞ。
自由で、気ままな、学生の、夏の「旅」なのでした。
神保町へお越しの際は、是非お立ち寄り下さい。
ちょっと長くなるので、後半は明日へ続く・・・
お待ちしております。
Half Time / Afterlife
Grand Gallery
2009
(本文の最後に、お店でよくかける音楽を紹介しています。お家でお酒を飲まれる際に是非どうぞ。今度お店に聴きに来てくださいね。)
サポート頂いたお金は、お店でかける音源の購入に充てさせていただきます。